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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
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ギガントグラトニー討伐作戦 -Main match 1-

もうすぐクリスマスですが、今年も変わらずボッチマスです。そして、これが今年最後の更新です!

年末年始は皆さまご多用と思いますので、この話が今年最後となります。


次回更新は2024年1月11日 0時更新を予定していますが、その前に特別編を予定しており、それが完成しだい更新したいと思います。特別編の更新日は未定です。


メリークリスマス!&よいお年を!

「マスター、ギガントグラトニーが十分に接近したのを感知しました。出撃可能です」


「分かった。出撃しよう」


 全ての準備を終えた後、主要メンバーが集まって雑談しながら待機していると、マギアがギガントグラトニーが十分に接近したと報告して来たので、ソウルはその言葉に頷き、ハピネスカラーやホワイトローズとユメミルクに視線を向けた。その三人もサポートAIの報告を聞いたようで、ソウルの視線に頷きで返した後、大声を出した。


「総員出撃!」


「出撃だよ!ちんたらしてる奴は海に叩き入れるかんね!」


「「「了解!!」」


「おう!おまえら!!いくぞ!」


「「応!!」」


 三人の声にヴァルハラ、ハピネスカラー隊、ホワイトローズ隊のメンバー達は関の声を上げて答え、士気を上げた後、海人機に乗り込んでいった。


「俺達も急ごう」


「そうね」


「やってやりますよ!」


「ティカルいきまーす!」


「行こう行こう!」


「了解しました。私はジンジャーさんと一緒に出ますね」


 ソウルの声に仲間達は頷き、海人機の乗り込んでいった。





 -プロテウス海域-





「でけぇな…」


「前に戦ったベヒーモス位あるかしら?」


「≪魚雷の弾数間に合うでしょうか?≫」


「≪余分に作ったから大丈夫!無くなったら後方に置いてある補給潜水艦から取ってね!あ、だけどランチャーの方は替えが効かないからそこだけ注意して≫」


「≪分かりました!≫」


 出撃したソウル達は、ギガントグラトニーと対峙すると、その大きさに驚愕した。その大きさは、以前戦ったルイン・ベヒーモス並みの超巨体であり、分厚そうな見た目の体は、攻撃しても無意味と思わせる程に重厚感があった。


「≪皆様、最初に左腕にある緑色の杭をランチャーの先から差し入れてください。緑色の杭はピーコンの役割をしますのでその杭がギガントグラトニーに当たれば、魚雷がその地点に向かうようになります≫」


「≪ヒフミの声が聞いたね?総員装填!≫」


 ホワイトローズの声が無線から聞こえてくると、その場にいる全ての海人機は、魚雷ランチャーに緑色の杭を差し込んだ後、ギガントグラトニーに銃口を向けた。


「≪ソウル発射合図を頼むよ≫


「了解した。ユメミルク!そっちはどうだ?」


「≪いつでもいいぜ!≫」


「了解!もう少し引き付けてから撃つぞ!」


 全ての海人機は、ソウルの合図を待ち、対するギガントグラトニーは、その巨体をゆっくりと前進させて行った。


「まだ………まだだ………」


 ギガントグラトニーは、目の前にいる海人機など居ないかのように進み続けた。


 ・

 ・

 ・


 そして…


「ファイアー!」


 ソウルの合図で、全ての海人機は緑色の杭を発射すると、放たれたその杭は真っ直ぐギガントグラトニーに向かって行き、体の表面に先端が接触すると、杭に付いてある釣り針の様な返しがある固定具が、勢いよく出て食い込んだ後、下部から赤い光が点滅し始めた。


「≪完了信号(シグナル)確認しました。魚雷誘導化に成功です≫」


「撃ちまくれ!!」


 無線から聞こえてきたマギアの声に、ソウルは気合いを入れた声で指示を出すと、その声に反応した全ての海人機は、一斉に魚雷を発射し続けた。


「≪ギガントグラトニーが私達に敵意を向けたのを確認しました≫」


「≪じゃあソウル!私達は行ってくるよ!≫」


「ああ、頼む!」


「≪Aチーム行くよ!≫


「「「≪了解!≫」」」


「≪Bチーム何一つ見逃ないように!≫」


「「「≪了解!≫」」」


 Aチームはホワイトローズをリーダーとした6機、BチームはKUNIMOをリーダーとした6機が、その場から離れて斥候に出た後、ハピネスカラー隊の6機がソウル達のチームと合流し、ギガントグラトニーに向かって攻撃を続けた。


「≪ギガントグラトニーから攻撃予兆を確認!回避してください≫」


 ソウル達と対峙しているギガントグラトニーが、左右に体を傾け始めると、マギアがその行動は攻撃予兆だと報告した為、ソウル達はマギアの言葉に従って回避行動を取った。


「QYUAA!!」


 ギガントグラトニーが吠える様に鳴いた後、額から不可視の衝撃波を出したが、ソウル達はすでに回避行動を取っていた為、その衝撃波は前あった岩場を大きく破壊しただけに終わった。


「マジかよ…あんなの食らったら一撃で終わるじゃねぇか…」


「前に立つのは危険ね」


「≪続けて攻撃が来ます!≫」


 衝撃波の威力に、ソウルとアップルが驚愕すると、マギアが続けて攻撃が来る事を報告してきたので、二人は視線を戻すと、ギガントグラトニーは体を右に回転させて渦を作ると、回避行動を取るソウル達を引き寄せた。


「くっ!…重い!」


「ソウル!頑張って!」


 ギガントグラトニーの渦に引き寄せられ、ソウルは必死に逃げ出そうとしたが、足の操縦桿が鉛の枷を付けられた様に重くなっていて、思うように動かす事が出来ず、徐々に引き寄せられていった。


「≪不味い!≫」


「≪きゃぁぁ!≫」


「≪くそ!≫」


「≪うおおおお!≫」


「≪あんた達!気張りな!≫」


 無線から、ハピネスカラー隊員達の悲鳴が聞こえてきたが、ハピネスカラーが一言発破を掛ける様に言うと、先ほどまで悲鳴だった声が踏ん張るような声に変わっていき、その声を聴いたソウル達も気合いを入れて、足の操縦桿を動かした。


「≪渦が全方向に放たれます!注意してください!≫」


 ギガントグラトニーは、自身を回転させて作った渦を四方八方に向けて放つと、その渦は無数の竜巻の様な形になり、ソウル達が乗る海人機にダメージを与えた。


「皆大丈夫か!?」


「≪私達は大丈夫です≫」


「≪大丈夫!≫」


「≪1機のランチャーが駄目になったわ!機体ダメージは中ダメージってとこかしらね≫


「戦闘可能か?」


「≪ええ、問題ないわ!≫」


 ソウル達が乗っている機体は、放たれて来た竜巻を回避したので軽微だったが、ハピネスカラー隊の数機が躱す事が出来なかった為、ランチャーを破壊されたり、機体にダメージを負ってしまった。


「反撃する!」


「≪了解よ≫」


「≪撃ちまくりです!≫」


 ソウル達は、全弾撃ち尽くす勢いで攻撃して行き、ギガントグラトニーのHPを少しづつ削って行ったが、突然マギアが警告して来た。


「≪敵、増援を確認しました!≫」


「何!?何体だ!?」


「≪10…35…60…尚も増加中です!≫」


「バカな…」


 マギアの言葉に、ソウルは驚愕と動揺した。





 -プロテウス海域・ギガントグラトニー戦場・北西-





「何か見つけましたか?」


「≪こっちには何もなさそうっすね…≫」


「≪こっちも同じく≫」


 ギガントグラトニーをソウル達に任せ、斥候に出たKUNIMOのBチームは、海人機のセンサーを頼りに異常が無いか調べていたが、特に変わった事は無く、すぐ近くで戦闘が行われているとは思えない程穏やかだった。


「よし、では次の所に…」


「≪ん?なんだ?≫」


 KUNIMOが別の所に行こうと言いかけた時、無線からそんな声が聞こえてきた。


「どうしました?」


「≪いや、今一瞬だけセンサーに反応があったような…≫」


「≪一瞬だけ?何かの見間違いじゃないの?それか誤作動したとか?≫」


「≪あ~…一瞬だけだったし…そうかな?…そうかも…≫」


 仲間達は何かの見間違いだと言ったが、KUNIMOは仲間達の声を聴きながら、眉間に皺を寄せてた。


「ヒフミ…どう思いますか?」


「何かの見間違いだったとしてもその場所を確認しておくべきだと考えます」


「そうですね。後で確認しておけばと後悔したくはありませんし、無かったら無かったでそのまま別の所を探しに行きましょう」


「≪了解っす≫」


「≪はーい≫」


 Bチームの仲間達は、KUNIMOの意見に同意して、反応があったと思われる場所に向かった。


「ここですか?」


「≪そうっす…多分…≫」


「≪多分って…歯切れが悪いわね~≫」


「≪仕方ないだろ!一瞬だけだったんだから!≫」


「≪何よ!はっきりしないのが悪いんじゃない!≫」


「皆さん落ち着いてください!もっとよく調べますよ!」


 KUNIMO達は、先程の場所から北西に向かって90m進んだ後、周りを調べたが何も見つからなかったので、本当にここで合っているかと尋ねたが、曖昧な返事が返ってくるだけだった。その曖昧な返事に、仲間達は口喧嘩を始めたが、KUNIMOは少し強い口調で皆を落ち着かせた後、再び異変が無いか探し始めた。


「…やはり何も見つからないですね」


「≪ほら!私が言った通り見間違いだったじゃない!≫」


「≪だって…一瞬だったし…≫」


「見間違えでもいいのですよ。何もなかったという事実が大事なのですから。ではこのまま別の所に…」


「≪敵性反応を確認!≫」


 KUNIMOが、別の所に行こうと言いかけた時、少し離れた場所にいる仲間から敵を見つけたと報告があり、KUNIMO達は周りを見廻しながら身構えた。


「敵は何処です!?」


「≪西から来てます!その数は…おい…なんだこれ…≫」


「どうしました!?敵の数は?」


「≪15…40…なおも増加してます!数え切れません!≫」


「ヒフミ!隊長に救援信号を送ってください!」


「すでに送ってあります」


「よし!なら私達は迎撃に出ますよ!ソウルさん達がいる場所に向かわせてはいけません!」


「≪え!?KUNIMOさん…本当にあの数を相手するんですか?≫」


「≪やるしかねぇっすよ!それにその為の俺達じゃないっすか!≫」


「ええ、その通りです。行きますよ!」


 KUNIMO達は、海人機の武装を展開した後、敵の迎撃に向かった。

ソウルが「撃て!」ではなく「ファイヤー」と言ったのは、自衛隊潜水艦の魚雷発射が「ファイヤー」だった為です。

ちょっとネットで調べたら「ファイヤー!」が連綿と伝承されているそうです。


KUNIMOが別の所に行こうと言いかけたら、何かが起きます。所謂「それフラグ」ですね。


その為のフラジ…俺達です!



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誤字脱字報告 アザマス! 報告大感謝!ありがたいです!



2024/01/06 特別編に「年末ガチャ」をアップしました!すみません!最初間違って特別編に入れるはずだった物をこの234部の下に置いちゃいました!

特別編61部に「年末ガチャ」があります!


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