ギガントグラトニー討伐作戦 -Preparation phase-
お楽しみください!
次回更新は12月21日 0時更新です!
「ソウルさん相談したい事が…」
「はいはい?なんでしょう?」
ジンジャーを慰めようとしたが、おまえ何一人で言ってんだ?状態で恥ずかしい思いをしたソウルは、この後競売所で炸薬の素材を購入して3番ポートに戻った後、自分の錬金釜でひたすら炸薬を量産していた。そんなソウルの所に、ハピネスカラー隊に所属している男性プレイヤーが、表情を曇らせながら話しかけてきた。
「魚雷ランチャーのここの部分なんですが強度はどの位にしたらいいですかね?」
「そうですね…えっと~…ここは振り回しても壊れないくらいでいいと思います」
「分かりました。それとですね魚雷の方…」
男性プレイヤーがそう言いかけた時、ユメミルクの大声が3番ポートに響き渡った。
「アイダホポテトォォォォォォ!!」
「え?サイキック編?」
「おお!よく知ってますね?」
「攻略サイトながらやりましたよ」
「では官能編や妄想編も?」
「いや、それらはやってないです…その当時ゲーム機が置いてある場所が家族の誰かが常にいる部屋にあった為に…」
「ああ、なるほど…」
男性プレイヤーが納得して頷くと、先程大声で叫んでいたユメミルクが、こちらに向かって走ってくるのがソウルの目に映った。
「ソウル!大変だ!アイダホポテトが!アイダホポテトが!」
「とりあえず落ち着け!そうやってどこぞのブランド名を言い続けられても「何言ってんだこいつ?」しかわからんから!」
「そうか…そうだな…スーハァー…」
ユメミルクは深呼吸して心を落ち着かせた後、ソウルの目を見て口を開いた。
「ソウルの所のマギアから謎の設計図をアイダホポテトに渡したみたいなんだがその設計図を見て鼻血だして倒れたんだ!」
「謎の設計図?(アイダホポテトってプレイヤーネームだったのか…)」
「なんかすごい兵器の設計図らしいぞ?これが出来れば世界中の男が絶滅するって言ってたし…でも何で男限定なんだろうな?」
「………」
ユメミルクの話に、心当たりがありまくるソウルは何と答えていいのか分からず、ただ真顔で話を聞き続けた。
「俺の所のレーヴァはこういう兵器とか自発的に設計しないんだけどどうすりゃいいんだ?」
「そう言われてもわから…あ、多分だけど色々武器の製作を手伝わせていたからそれで出来る様になったんじゃないか?」
「あーなるほどなぁ…って!今そんな話してる場合じゃなかった!ソウル!マギアを止めてくれ!アイダホポテトが倒れたから別の奴に頼もうとしている!これ以上誰かが倒れたら作戦に間に合わなくなっちまう!」
「わかった、ちょっと待ってろ。すみませんちょっと行ってきますね」
「はい」
ソウルは、今作っている炸薬を完成させた後、釜などの器具をそのままにして、ユメミルクの飛行船に向かって行った。
-3番ポート・エインヘリャルー
「クリエーター ハ ドコダ!ワタシヲ カンセイ サセナサイ!」
「お前は何しとんじゃぁぁぁ!」
「ゼロナイン!」
ソウルが、鉄の悪魔を叩いて砕く程のチョップでマギアを叩くと、マギアは謎の悲鳴を言いながら地面に叩きつけられた。
「マスター!いきなり何をするんですか!?」
「うるせぇ!お前こそこんな時に何やってんだ!魚雷のプログラムは終わったのか?」
「はい、全て終了しました。なのでこうして私の体を製作してくれる人を探しているのです」
「いるのです…じゃねーよ!皆やるべき事があるんだから邪魔しちゃダメだろ?」
「だって…ントとって…ですよ?」
「え?なんだって?」
地面に伏したマギアが、ボソボソと何かを言うと、その言葉を聞き取れなかったソウルは、耳裏に手を当てて聞き返した。
「だって!ヒフミが人型ボディな事でマウント取って来るんですよ!私、悔しさというものをすっごく感じましたよ!ええ!それも耐性ゲージが振り切れるくらい!」
ドンドンと音が聞こえる位、マギアは地面を殴って悔しさを表に出した。
「私だって設計図はあるんですよ!?ですがこれを作るのには専門職でさらに特化してる特殊な人達が必要なのです!そんな特殊な人を見かけたら無理やりにでも協力してもらって少しづつ作って行くしか方法しかないじゃないですか!」
「無理やりって…まぁいいか。それで?何を作って欲しかったんだ?」
ソウルは、マギアの悔しさにツッコミを入れて、深く聞くような事はせずに尋ねてみた。
「胸部パーツ…つまりおっぱいです!」
「なんだって?」
マギアが言った言葉に、ソウルは何か聞き間違えたかな?と思い再び尋ねた。
「だからおっぱいですよ!おっぱい!天然物では味わえない程のおっぱいです!」
「天然物よりいい物だと!?詳しく!」
おっぱいと聞いて、目を輝かせ始めたユメミルクが、最後の言葉を強調させてマギアに尋ねると、マギアは、ウィンドウに設計図を表示して説明し出した。
「私が求めるおっぱいは様々な要求にも答えられるおっぱいです!ナイチチから乳布団以上!形もお皿型やら釣鐘型やらロケット型など!万能と言えるおっぱいです!」
「それは…柔らかさやら〇輪の大きさやら〇首の大きさも?」
「もちろんです!」
「それは…すごいな…」
マギアが設計図を指さしながら説明をすると、ユメミルクは驚愕しながら生唾を飲み込んだ。
「ああ…何か頭痛くなってきた…」
「お?なんだよ?こういう話嫌いだったか?」
「嫌いではないぞ?俺も男だからな…でも今はやるべき事があるし真面目な姿勢でいないとな」
「あー…そうだな!すまん!」
「マギア…マウント取られて悔しい思いをしただろうけど今は作戦に集中してくれ。これが終わったら好きなだけやっていいからさ」
「はいマスター…申し訳ございません…」
ソウルはそう言った後、こめかみを抑えながら、錬金窯を置いた場所に戻って行った。
-プロテウス港・3番ポート・ソウルの錬金釜-
「ソウルさぁぁぁぁん!」
「はぁぁあぁぁいぃぃ!」
炸薬を作り終えて、別の調合をしていたソウルは、ハピネスカラー隊の女性プレイヤーに、自身の名前を呼ばれて答えた。
「魚雷の弾が無くなった時の為に他の武装を追加した方がいいと思いますけど…どうしますか?」
「あーそうですね…そうしますか」
「では、設計図をお願いします」
「分かりました」
ソウルは、アイテム欄から紙とペンを取り出して少し悩んだ後、紙に書き出して行った。
「あの…近いです」
「あ、ごめんなさい」
ソウルは、頭の中にある武器を紙に書いて行ったが、その設計図を求めた女性プレイヤーが顔を近づけてソウルを凝視してきた為、やりずらいと感じて少し離れる様に言った。
「これはパイルバンカーですか?」
「ええ、先端が外れる様にしてその下に杭を発射できる2連バレルを付けた物です」
「これはすごい!構造もシンプルですぐ作れそうです!」
「あの…近いですって」
女性プレイヤーは目を輝かせながら、ソウルの顔まであと数センチと言う距離まで自身の顔を近づけた。
「いや!こんなもの見せられたら誰でも興奮しちゃいますよ!じゃあ早速これ貰って行きますね!」
「あ!まだ書きか…け…」
「ピャー!」
女性プレイヤーは、ソウルから引っぺがす様に設計図を奪って行き、興奮して鳥の様な奇声を上げながら去って行った。
「…(書きかけだったけど彼女らなら勝手に補填してくれるかな?いや、してくれると信じよう…)」
走り去って行く女性プレイヤーを見送りながら、ソウルがそう考えていると、アップルとマナリアの二人がソウルの所に来た。
「お疲れソウル。そっちは順調?」
「お疲れ様です」
「お疲れ様二人とも。順調だと思う」
「思うって…何か歯切れが悪い言い方ね?」
「何か忘れてないか…何かが足りてないか…何かを気がついてないか…不安に思う事が多くてな」
「あ~そう言う事ね。きっと大丈夫よ!ここにいる皆は私達より多くを経験しているだろうから問題が起こってもちゃんと対応できると思うわ」
「そうですよソウルさん!もっと皆さんを信じましょうよ!」
「そうか…そうだな」
二人の言葉に励まされたソウルは、深呼吸して不安な気持ちを、息とともに吐き出した。
「マギア!来てくれ!」
ソウルは、ウィンドウを開いてペット・従者の欄からマギアを呼ぶと、その数秒後にマギアがソウルの所に来た。
「どうしました?」
「一応…保険を掛けておこうと思う。その保険が効くかは分からないがダメ元でやってみようと思う」
「分かりました。詳細をお願いします」
「ああ、俺が言う保険っていうのは…」
ソウルは、保険の詳細をマギアに話し始めた。
もうすぐ来る絶望にあらがう為、この3番ポートにいる人達は、各々が持つ技術を全力で振るい、準備を整えた。
準備回と見せたギャグ回です!
かまいたちの〇は私が小学生の時友人の家でやったのが初プレイですね。それまでノベルゲームという物を知らなかった為、衝撃を受けました!あ、スーファミ版です!
アイダホポテトが出てくるのは2です。PS2版ですね~
ホワイトローズ隊のヒフミは、すでに人型になっています。メイド服を着ています。
おっぱいと聞いてユメミルクが反応しました。
次回はギガントグラトニー戦!…多分!
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誤字脱字報告 アザマス!




