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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
冒険への準備編
22/329

どっちの防具SHOWと旅の目的

おまたせです~


それではお楽しみください!

 【アナウンス:ルーン魔法 Lv 1 を獲得しました。】


「やったぞ…!やっと取れた!」


 あれから、4日かけて魔導ギルドに通いリーラからルーン魔法を教えてもらい、ようやくLV1を獲得したソウルは、チャット欄に現れたアナウンスの表示にガッツポーズを取った。


「マスターお疲れ様です!ようやく最初の一歩を踏み出せましたね」


「ああ…きつかったけどコツを掴んだらできるようになったよ…まだ甘さみたいなものがあるけど…」


「ふふ、お疲れさまでした。 私が教えられる事はもうないですねぇ…後は遠くにある学園に行くか、賢人の街にある図書館で学ぶしかないですね」


「学園? 賢人の街?」


「ここからずっと東にある場所に学術都市ベリタスという所がありますね、さらにそこから南に行った所ヴァールハイトという名前の賢人の街があります。 まぁそこは特別な紹介状が無いと入れませんが…」


「ちゃんとした教育機関もあるのか…一度は行ってみたいな」


「観光地ならオカーネンを払えば入れますが、研究室などは入学しないと入れませんね、高額な入学金が必要ですが…」


「オカーネンか…」


 手持ちのオカーネンを確認してみると、心もとない金額が表示されていた。


「マスター!冒険者ギルドで依頼を受けてオカーネンを稼ぎましょう!今なら行けます!」


「そうだなぁ…特殊弾も作れるようになったし、容量問題も解決した…防具はまだだけど何とかなるだろう…」


「魔導ギルドではルーン魔法などの辞典が売っているのでぜひ活用ください」


「ある程度稼いだら揃えるか…じゃあ、リーラさん、ありがとうございました」


「はい、またいつでも来てくださいね」


 魔導ギルドを出た後、銃士ギルドに向かい制作室に入り準備を始めた。


「マスター?銃を分解して何をしているのですか?」


「ん?ああ、ミスリルインゴットを使った銃だから、ルーンを刻印しておこうと思って」


「なるほど!それなら私にいい考えがあります!」


「それは?」


「周囲の魔力を集めて放つ【チャージショット】です!」


「【チャージショット】とな?」


「はい、チャージに少し時間がかかりますが、周囲の魔力を集めて強力な弾丸を放つことができる物です」


「よさそうだな…」


「では、この部位にこのルーンを刻印してください」


 マギアの指示で、ウィンドウに表示されたルーンを見ながら歪みが生まれない様に、慎重に刻印していった。


「では、次に強化と保護のルーンをここの部分に」


 最後の刻印をし終え、手早く組み立てるとよく手になじみ、重さも軽くなったような気がした。


「やっぱりミスリルは魔力解放すると命が宿ったようになるんだなぁ…」


「魔力がない人が使っても、ただの塊ですからね。それに魔力収束のルーンで周りの魔力を集めていますから普通のミスリルより性能はいいはずですよ」


「なるほど…魔法銀と言われるだけの事はあるって事か…」


 銃を片手に持ち、早抜きする様に構えるという事を何度もやり、感触を確かめた。


「よし、次は特殊弾だな…って属性クリスタルが必要か!…オカーネンが無いし最初は通常弾で行くか」


「マスター!マスターのアイテム欄にアクセスする事を許可していただけるのであれば私が自動で弾薬製造しておきますよ!」


「便利だな!ぜひ頼む!」


「了解しました…アクセス開始‥‥」


 ウィンドウが開き、【マギアがアイテム欄にアクセスしようとしています、許可しますか?】と言う文に、イエスと答えた。


「アクセス承認されました…自動弾丸製造をONに設定しました」


 ソウルはアイテム欄を開くと、新しいタブが追加されている事に気が付き、そのタブを開くと【弾丸製作】LV1 完成まで後 14分48秒 と表示されていた。


「時間はかかるが自動化はいいね」


「マスターのスキルLvが上がれば制作にかかる時間も短縮されます」


「SPも必要か…頑張ろう…」


 マギアと共に制作室から出るとホワイトローズとユメミルクの二人から連絡があり、防具が出来たという知らせが届いた。


「〈ソウル!防具出来たって!〉」


「(防具出来たってよ!)」


「おお!二人同時に出来たのか…」


「(二人同時?ユメミルクの方も出来たのね~あ!いい事思いついた!ちょっとユメミルクに相談だ~)」


 数分後、ホワイトローズからの連絡が来ると「(最初の街へ来てくれ〉」というメッセージがきた。


「マギア、どうやら俺の防具が出来たらしい!最初の街へ向かうぞ!」


「了解しました!」


 ソウルとマギアは、街の外に出るとジャバワークに乗り最初の街≪アークライト城下町≫へ向かった。




「おーい!こっちこっち!」


 ホワイトローズが手を振り、ジャバワークに乗ったソウルに声をかけると、その近くで垂直着陸をした。


「へ~これが、小型サポートAIか~」


「あれ?そっちでも作ってないの?」


「作ってる最中かな~ちゃんと秘密守れる人にお願いしているからね~」


「なるほど、で~俺の防具は?」


「いや~、ちょっとした催し物をしてソウルが装備する防具を決めようって話になったよ!」


「あれ?なんでこんな大事に?…」


「ちょっとしたプレイヤーイベントだよ、急遽やるから簡易設置の会場だけど…」


「お、おう…」


「じゃあついてきてね」


 ホワイトローズの後を追っていくと、街の中にある演劇広場という場所に連れていかれた。


「これが簡易設置?本格的じゃないか!‥‥どっちの防具SHOW?…だ…大丈夫か?」


 そこにあったのはファッションショーのようなランウェイがあるしっかりとしたもので、本物にも劣らない会場だった。


「いや~、有名生産職の二人が対決と称したファッションショーすると聞いて、みんなやる気がオーバーフローしちゃってね、こんな短時間で準備出来ちゃったよ、掲示板も大騒ぎの阿鼻叫喚だね!」


「まじか…」


「ウィーっす!何か楽しくなって来たな!ソウルにはモデルとして出てもらうからそのつもりで!」


「モデルなんてやったことないのだけど…」


「大丈夫、渡された服着て指示通りにすればいけるよ!(知らんけど)」


「ホントォ?ホントォ?」


 ユメミルクが笑いながら説明すると、突然ソウルが後ろから両手を拘束されてしまった。


「?!」


「来ィたわね!ソウルちゃん!さっそくだけど打ちィ合わせするわよ!」


「他のモデルの子たちも準備してるからソウルさんも急いでくださいね」


 ノースとサウスリア二人に、引きずられて行ったソウルを友人二人は、生暖かい目で見送った。




「ソウルちゃんはぁ!いろいろ出ぇてもらうけどぉトォリを務めてもらうわ!こぉこから出てあそこの先まで行ったら少しポーズを取って頂戴!」


「化粧も衣装チェンジもアシスタントがすべてやりますから、ソウルさんはここから出てランウェイでポーズを決めた後、あっちに捌けてもらって、準備出来たらまたここから出てもらいます」


「あ、はい」


「そぉんなに緊張しなくてもぉ大ぁ丈夫!」


「あ、今着てる装備は脱いでくださいね」


「わかりました」


「この三人が、ソウルさんのアシスタントです、服に何か問題があったらこの子たちを頼ってくださいね」


「ミヅナです!」


「マカロンです」


「ククル…」


「えっと、ソウルです。今日は皆さんのお力をお借りして頑張りたいと思います。よろしくお願いします」


 アシスタント三人に軽く頭を下げながら言うと、三人に囲まれてた。


「こんなきれいな人がリアルにもいるなんて…信じられない…」


「これは、私の中の女が完全敗北を宣言するレベル…」


「すんすん…っく…旧型の機械では匂いはわからないか…買い替えねば…」


「はぁいはーい!みんなぁ!集まって頂戴!」


 ノースが手を叩き、関係者全員をを集めた。


「急ぅ遽始まったけど、大舞台になったわ!圧倒的に不利な状ぉ態だけど、みんなの力を合わせれば大成功させる事が可能よ!頑張ぁりましょ!」


「ファッションショーの最後に審査委員からどっちがいいか決められます。ですが!皆さんの頑張りが最高になった時、勝敗よりも最高な物が手に入ると私は確信しています!まずはこのファッションショーを成功させることだけ考えていきましょう!」


「みんな!腹から声ぇ出して!気合ぃを込めて!成功させるわよ!エイエイ「「「「「オー!」」」」 」


「(あれ?防具貰うだけだったのになぜかイベントに参加してる…なんでだろう…)」


 腑に落ちないソウルは、心の中で首を傾げた。




「レェディスゥゥ&ジェントルメェェン! 何の予告もなく始まった第一回どっちの防具SHOW!司会は薔薇乙女騎士団ブラッドローズ隊所属のサニーが進行いたします!」


 約一時間後、舞台が公演され満員を超えた人たちが溢れかえっていた。


「さぁ!始まったわよ!準備急いで頂戴!」


 舞台裏はまさに戦場のような慌ただしさで、準備を急いでいた。


「ソウルさんはこっちでメイクです」


「わかりました」


 ソウルは、鏡の前に座り魔法で化粧をされていった。


「衣装はこれです」


 ウィンドウを操作し渡された服を装備した。


「はい、ソウルさん問題ないですか?」


 全身を映す合わせ鏡で全身を確認し、問題ない事を伝えると舞台袖で待機した。


「ソウルちゃん!GO!」


 ランウェイを歩いて行くと、自分の全体の姿が巨大なホログラムで表示され、いたる所でスクリーンショットを取るシャッター音が聞こえてきた。


「(この先でポーズか…)」


 自分の来ている服が、過去やってきたゲームのキャラに似ていた為、そのキャラが取っていた決めポーズを真似した。


「(これでよかったのかな?)」


 舞台袖へ戻っていくと、次の衣装に着替えまた舞台袖で待機すると、サウスリアが話しかけてきた。


「ソウルさんいい感じですよ!あとポーズと一緒に表情も入れてくれれば最高です」


「表情ですか…わかりました(この服はマントに学生服か…じゃあこうかな…)」


 再びランウェイの先に立ち、今度は似ているキャラになりきって表情とポーズを決めると驚くほど観客が沸いた。


「(あ…なんだか楽しくなってきた!)」


 司会の服の説明を聞きながら舞台袖に戻ると、ノースとサウスリアの二人からサムズアップを貰った。


「ソウルさん!次行きますよ!」


「急いでください!」


「はーい」


 そうして2時間がたち最後の衣装となった時、ノースとサウスリアが言い争っていた。


「私のぉ衣装が先よぉ!」


「いいえ!ここは私の衣装が先です」


「えー…どうしよう…そうだ!こんな時は本人に決めてもらおう!」


 収拾つかなくなった二人をどうにかする為、アシスタントの一人ミヅナはソウルにどっちから着るか決めてもらおうとした。


「うーん…どうしようか…俺がもう一人いたら問題ないんだけどな…」


「もう一人…影分身ならできる…」


「いや、それって今着てる服が反映されちゃうから意味ないでしょ?」


「そんなときはマギアにお任せですよ!マスター!」


 途中から何処かへ行っていたマギアが帰ってくると一つのルーン魔法を表示した。


「このルーンを裏地につければ分身体の衣装が変更できるようになります!」


「マジかよ!最高か!でも手直ししてる時間あるか?」


「「「任せて頂戴!」」


 言い争ってた二人がスッと現れ、片方の衣装にマギアが表示したルーンを、尋常じゃない速さで刺繍し完成させた。


「じゃあ、影分身…する…」


 ククルが手で印を結ぶと、もう一人のソウルが現れ、衣装を着せられていた。


「ソウルさんはこっちです」


 ソウルも衣装を渡され、急いで準備し舞台袖で待機した。


「最ィ後よ!ソウルちゃん行ってらっしゃい!」


「行ってらっしゃい!」


 その場にいた全員に送り出され、二人のソウルはランウェイの先へ歩き出した。


「(ここで決めるぜ!)」


 視線で自分の分身体に合図を送ると、どうやら思考も同じらしく軽く頷くのが解った。


「「(せーの)」」


 最大の見せ場で決めポーズを決め、観客を沸かせた後デザイナー二人とモデルの人たちが舞台袖から現れ、審査員による判決を待った。


「審査員の皆さん!決まりましたか?では参りましょう!貴方の気に入った防具はドッチ?」


 審査員が二つあるボタンを一つだけ選び、勝敗は一人の差でサウスリアに決まった。


「くぅぅ…負けたわ…けどいい舞台だったわ!次は負けないから!」


「ええ、とてもいい勝負でした、次も負けません!」


 互いに握手しこの催し物は幕を閉じた。


「いや~、お疲れソウル!ソウルが女装して出てきた時、隣にいたフレンドの人(男)が一目ぼれしたみたいな顔した時は笑いこらえるの必死だったよ!」


「おう、うちの女子たちもキャーキャー言った後、失神者続出でひどかったな!」


「覚えてるゲームキャラのポーズ取っただけなんだけどな…そんなによかったのか?」


「お前は、誰彼構わず魅了している事を再確認した方がいいとおもうぞ!」


「魅了って…そんな大げさな…」


「大げさじゃないんだよなぁ…」


 ホワイトローズとユメミルクの言葉に疑問を浮かべたソウルだった。


「ソウルちゃん!こぉこにいたの!」


「忘れものですよ」


 ノースから渡された服は、黒いシャツで首には赤いスカーフがネクタイの様に結ばれ、金の装飾がされた紺色のベストとズボン、ウエスタンショートブーツを渡され、サウスリアからは、軍服に鎧のパーツを付けてあり所々綺麗な装飾されていた物で、どちらも自分のコートと相性がいいデザインだった。


「これは、最後に来た衣装ですね」


「そうよぉ!私のは防御力は低いけど動きやすい様に改良したの!素早さと力強さが上がるわ!」


「私のは、素早さが低いですが防御と生命力が上がるものです」


「ありがとうございます!大切にしますね!」


「あとこれも、今回の催し物で盛り上げてくれたお礼です」


 ソウルはサウスリアから、銃や弾丸を入れて置けるホルスター付きのベルトを貰った。


「え!とてもありがたいのですがいいのですか?」


「大丈夫よぉ!そぉこの二人は入場料や有料席でかぁなり儲けたはずだから!問題ないわぁ!」


「そうですね、あれだけの人が入ってたのでかなりの額が入っていると思いますよ?今回頑張ってくれた人達にギャラを払っても問題ないですよね?」


「な…なんのことかなー?」


「は…はは…逃げ…」


「にがぁさな~い!」


「さぁ、行きますよ!」


 友人二人は涙目で引きずられて行き舞台裏に消えていった。


「マスター!いろいろ見学して衣服の事が理解出来ました!理解できたので衣服の改造ができるようになりました!」


 マギアは、引き摺られていった友人二人と入れ違う形で舞台裏から出てくると、両手を回転させ報告した。


「すげぇよ、マギアは。いろいろ学習していったら最終的に何ができるのかわからんな!」


「そうです!そんじょそこらのAIなんて目じゃないんです!」


 マギアの球体部分を撫でた後、ソウルは背伸びをした。


「さて、いろいろあったけど本格的に冒険できる準備は特殊弾関係になったな!これは採集とオカーネン集めで何とか出来るし旅の目的を考えようか…」


「旅の目的ですか?」


「そう、目的。目的もなくフラフラするのもいいんだけど、それじゃいまいちな旅になっちまうからな」


「では提案しますが、この世界には伝説的なアイテムがあると聞きます。それらを収集、解析すればより強い武器や防具、アイテムなど製作できるのではないでしょうか?」


「アイテム収集の旅か~…うん…いいなそれ!」


「では、旅の目的は(伝説的アイテムの収集)ですね!」


「ああ、そうだな!じゃあ最初はオカーネンを集めながら伝説アイテムの情報を探そう!オカーネン集めは冒険者ギルドで依頼御こなせばいいはず!」


 ソウルとマギアは、冒険者ギルドに向かった。


やっと本格的な冒険に出られるまであと一歩の所に来ました!

ゲームを最初から初めて前衛職業なら1~2日で準備が整い、後衛なら3日で旅の準備ができます!

いろいろ、友人達の手を借りてここまでやってきました!


衣服の絵ですか?‥‥俺に書ける訳ねぇだろいい加減に…すみません!すみません!N/A投げないで!


画力が欲しいなぁ…



モチベ維持に評価お願いします!


ブックマーク登録もよろしくね! ありがとうございます!


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