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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
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知恵者のカンテラ 12 カースドアンサティスファイド戦 後編

後半戦です!


次回更新は9月7日 0時更新です!

「オラァァァァァ!」


 マナリアが作ったチャンスに、仲間達は最大威力が出る攻撃を弱点に叩き入れ、最後にソウルがパイルバンカーを決めると、カースドアンサティスファイドのHPが半分を切った。


「HPが半分を切りました!行動パターンが変わります!」


 マギアが警告を発すると、ソウル達はカースドアンサティスファイドから距離を取り身構えた。


「グガガガガガガガガ!」


「うわ!声出した!」


「スケルトンなのになんで声が出るのよ…」


「よく言うだろ?腹から声出せって」


「ソウルさん?お腹の肉もありませんよ?」


「…そうだな。あいつはガリガリすぎるからお肉食べた方がいいな」


「流石にあそこまでウエスト細くしたくないわねぇ…」


「でもあの大きさだとウエスト1m以上ありそうだよ?」


「そう聞くとかなり太いな」


「敵攻撃が来ます!」


 部屋中を走り出したカースドアンサティスファイドを見ながら、冗談を言っていると、マギアの警告と共にカースドアンサティスファイドがかなり早さで突進してきて、ソウル達は前と同じ様な要領で回避をした。


「なに!」


「ここで回転するの!?」


「ひゃぁぁぁ!」


「うわぁ!」


「流石にこれは無理です!」


 突進して来たカースドアンサティスファイドは、ソウル達のすぐ手前で、右腕刃を横薙ぎに振ってきたが、その勢いをまま体を滑らすように回転させ、2度目の横薙ぎ攻撃が来ると、地面に伏せたジンジャー以外、ソウル達は回避しきれずに大ダメージとノックバックを受けた。


「皆生きてる!?」


「僕のHP2割しかないけど生きてる!」


「生きてます!」


「だ…大丈夫~」


「問題ありません」


「ヤバイヤバイヤバイ!」


 アップルが全員の無事を確認するとティカル、マナリア、ジンジャー、マギアの四人は大丈夫だよ応えたが、ソウルだけが非常に慌ててウィンドウを操作している事に気が付き、アップルは左端に範囲表示されているPTステータス表に目を向けてみると、ソウルのHPバーが真っ赤になっていて、数字が4しかない状態だった。


「ふぅ…危ない危な…嘘だろ!」


 HPは4しかないソウルは、慌ててアイテム欄から回復の瓶を取り出し、栓を開けて回復した後、一息つこうとしたが、カースドアンサティスファイドの左腕がこちらに向かって来ているのが見えると、ソウルは慌てながら右に飛び、掴み攻撃から回避した。


「行きます!【タウント】」


 掴み攻撃を避けたソウルを確認した仲間達は、ダンジョンで拾った草や瓶で回復した後、マナリアが盾を構えながら敵の前に立ち、自身にヘイトを集めた。


「ジンジャー!バフかけ直し行けるか!?」


「大丈夫!」


「よし!マナリアを中心にして頼む!他の皆はバフ貰ったら弱攻撃を入れてくれ!」


「「「「了解!」」」」


 ノックバックで吹き飛ばされたソウル達は、敵の前に出たマナリアの後ろに集合した後、ジンジャーからステータス強化のバフを掛け直して貰い、肩の位置に移動した弱点に向かって、攻撃を入れて行った。


「まずはΣウェポンの攻撃ならどうだ?」


 カースドアンサティスファイドが走り回る理由を探る為、ソウルは受けたダメージで走り回るんじゃないかと考え、Σウェポンを3発続けて発砲し、弱点の石に当てると、カースドアンサティスファイドは走り出すような事は無く、マナリアに攻撃を続けていた。


「やっぱりダメージの大きさだったようだな」


「大技じゃなくチクチク攻撃していけばいいのね!」


「ちょっと面倒だけどやっていくしかないか~」


「ダメージ値修正…完了、3点バーストで攻撃します」


 ソウルの攻撃で、走り出さない事を確認した仲間達は、通常攻撃や弱いスキル技で攻撃していった。その甲斐もあってか、カースドアンサティスファイドのHPが残り2割を切り、安定してダメージを稼いで行けたが、突然ソウルの身に不快感が襲って来た。


「うお!なんだ!?」


「どうしたのソウル!?」


「なんか首筋にジトっとしたものが…」


「またなの?」


「ああ、まただ…何なんだろうなこれは…」


 謎の不快感に、ソウルは辺りを見回してみるが特に変わった様子もないので気を取り直した後、目の前にいる敵に向かって攻撃を再開した。


「【斧生成】よっこいしょー!」


「【水鉤爪】」


 ティカルが斧を生成し、アップルが両手に水の鉤爪を纏わせて二人同時に連続攻撃すると、カースドアンサティスファイドのHPが残り1割となった。


「あともう少し…なら!」


 ソウルは、アイテム欄から発破の瓶という爆発するアイテムと紐を取り出し、その紐を使って発破の瓶を手早く繋ぎ合わせた。


「最後は派手に行くぜ!巻き込まれるなよ!」


「え?巻き込まれって…ソウルさん何をするんですか!?」


 マナリアの疑問の声が届いてないのか、ソウルは紐で繋がれた発破の瓶を片手に、カースドアンサティスファイドに近づいて行った後に跳躍し、片手に持った発破の瓶を、弱点の石に目掛けて思いっきり投げた。


「派手な爆発ね~」


「ひゃぁぁぁ!」


「マスターの投げた瓶が爆竹の様に次々と爆発して連続大ダメージが入りましたね。これなら討伐したでしょう」


「えっとそれはつまり~やったか?っていう事かな?」


「おう、フラグ建てるのやめーや!」


 ソウルが投げた瓶が、連鎖的に爆発して大ダメージが入ると、カースドアンサティスファイドはその場でもがき苦しむような動きをした後、左手を上に向けて事切れて行った。


【アナウンス:カースドアンサティスファイドの討伐を確認しました。おめでとうございます!これによりメティスダンジョンをクリアした宣言します。またメティスダンジョンを初クリアしたプレイヤーがいた為、クリア報酬が増加されました。お受け取りください。】


「クリア報酬が増加とな?どれどれ…?」


「報酬の一つに迷宮の箱っていうの手に入ったけど…効果は何かしら?」


「…ダンジョン内でしか使えないアイテムを4個入れておく事が出来てフィールドで一度だけ使用する事が出来るだってさ~」


「あーっとつまりダンジョン専用アイテムだった復活アイテムの命の草をこの箱の中に入れておけばフィールドで使う事が出来る…って事か?」


「はいマスターの言う通りですが、4個全て使用したら再利用はできませんのでアイテム選択は慎重になさった方がいいでしょう」


「使い切りアイテムだったか…」


「使用回数のある魔法の杖とか瓶とかは1個として換算されるのかしら?」


「はい」


「これは悩みますね…ダンジョン内でしか使えない装備品やらアイテムやら多いですし…」


 マナリアの言葉を聞いて、ソウル達はどのアイテムを入れようか悩み始めた。


「(うだうだ悩んでもしょうがないし直感で選んでしまおう)」


 ソウルは内心でそう考えた後、ウィンドウを操作して命の草、鑑定の指輪、Mの杖[6]、回復の瓶を迷宮の箱の中に入れた。


「皆選んだか?」


「ええ、選んだわよ」


「選びました~」


「選んだよ」


「選んだね」


「よし、じゃあ知恵者のカンテラ取って帰るか~ってその知恵者のカンテラは何処だ?」


「皆さんが悩んでいる間に部屋の中央に出現しました」


「マジか!選ぶのに必死で出現時の演出見逃してたか」


「気が付きませんでした…」


「後ろでなんか音がしてたけどその音だったんだね」


「選ぶのに必死だったわ」


「同じく…」


 ソウル達は、知恵者のカンテラが現れる演出を見逃した事に笑った後、知恵者のカンテラを入手すると、ダンジョンを脱出できる魔法陣が現れた。


「隠者の杖、知恵者のカンテラを取って残すは賢老のローブだけだな」


「最後の一つですね」


「その賢老のローブが入手できる場所は?」


「ここから真北にある街で入手できるらしいが、その前にダンジョン内で拾ったアイテムをランバル村でオカーネンに変えてからその場所に行こうと思うが…どうだ?」


「私はそれで構わないわ」


「それで問題ないです」


「僕もそれでいいよ~」


「何かと物入りだから仕方ないね」


 ソウルの提案に仲間達は同意した後、現れた魔法陣の上に乗り、ソウル達はメティスダンジョンを脱出して行った。





 -メティスダンジョン・入口-





「よし、換金しに行く「待っていたぜ!」」


 ダンジョンを脱出したソウルは、早速換金しに行こうと仲間達に言おうとしたが、その言葉の途中で誰かに遮られた。


「またお前らか…」


「おう!また俺らだ!」


「エンガチョップさんにデリー・バートンさんと…あの黒ゴスの人はいったい誰です?」


「オニオンチョップだ!」


「ミラ・ストーカー…吸血鬼だ」


「こんにちはツヴァイ・ゼーレ…いえ、ソウルが本当の名前でしたわね?」


 ミラ・ストーカーが上品に挨拶をすると、ソウルは嫌そうな表情を浮かべた。


「こんにちはミラ・ストーカー…俺としてはもう二度と会いたくなかったんだけどな…」


「そんな釣れない事仰らないでくださいな。私はずっとあなたの事を見ていたのですよ?…こんな風に」


 ミラストーカーが何かのスキルを発動させると、ソウルの体に不快感が走った。


「首筋に不快感を感じると思ったらあんたの仕業か…」


「ええ、そうです。私の仕業です。怒りました?怒ったのなら早速お楽しみ(殺し合い)を始めましょう!」


「来るぞ!皆構えろ!」


 ソウルの言葉に触発された仲間達は、各々武器を構えた後、デリーバートン達と戦闘状態に入った。

スケルトンだけど肥満サイズ…どういうことだってばさ?


残りのHPが10以下だった時、皆必ずヤバいという!そしてその時に限って自分が狙われる!


迷宮の箱は中に入れたアイテムが全部なくなった時、自動で消滅します。


ボス戦が終わったと思ったらまたボス戦…所謂連戦かよ!と言う奴です。



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誤字脱字報告 ダンダーン5!

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