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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
203/329

杖の素材収集 3

新作ゼルダやってて時間が溶けてるけどお楽しみください!


次回更新は5月25日、0時更新です!


「鹿の血はこれでいいのか?」


「はい、血抜き時に出た血で十分な量を確保できました」


「じゃあ後は解体するか」


 ソウル達は、狩猟したレッドテイルディアを近くの木に吊り下げ、その下に木の桶を置いて血抜きをし、木の桶に溜まった血を空き瓶に入れて、必要な分以上の「レッドテイルディアの血」を獲得した後、解体しようとアイテム欄からナイフを取り出したが、ソウルは左手に持ったナイフと右腕を交互に見て、眉を寄せていた。


「マスター?どうしましたか?」


「いや、ブルーローズを解体に使えないかなと思ってさ…」


「必要な形状や動かすイメージがしっかりできるなら可能だと思います」


「そうか…じゃあやってみるか」


 ソウルは、吊り下げられたレッドテイルディアに右手を向け、頭の中で解体手順をイメージしてみると、右腕の義手の隙間からブルーローズが滲み出る様に現れた後、幾つもの触手の様に伸びて動き出し、その触手の前端を鋭利な形に変えて、手際よく解体を始めた。


「うわぁ…」


「…マスターの右腕がかなり気持ち悪い事になってますね」


 ソウルの右腕から伸びている銀色の触手は、途中から枝分かれする様に変われて解体作業をし、なおもその枝数を増やしていた為、見た目がかなり気持ち悪い事になっており、ソウルとマギアはその右腕を見ながら顔に青筋を立てる位引いた。


「その…イソギンチャク右腕?が解体した鹿の部位はそのままアイテム欄の中に入ってますね」


「ああ、この解体方法なら土や汚れが付く事無く解体できると思うけど…その名前は止めてくれ…」


「そうですね、イソギンチャクなんて目じゃないほどのグロテクスになっていますからアダルト(18禁)版テンタクルス右腕と命名しましょう」


「もっとひどくなった!やめて!そしてこれを止めてくれ!もう俺の意志に関係なく勝手に動いてるんだ!」


「マスターが止められないなら私にも不可能です。このまま解体が終わるまで待つしかありませんね」


「そんな!?」


 マギアの言葉を聞いて、ソウルは絶望し、そのまま解体が終わるまで待ち続けた。



 -数分後-



「…」


「マスター?終わりましたよ?あれ?…反応がない…ただの精神崩壊者のようだ…」


「…彗星はもっと、バァーッて動くもんな…っハ!」


「あ、マスターお帰りなさい。終わったみたいですよ?」


「お?おう…」


 ソウルは現実逃避していた状態から帰ってくると、触手を伸ばしていた右腕は元の右腕に戻っており、木に吊り下げられていた鹿も、部位ずつに解体されてアイテム欄の中に入っていた。


「あとはブブドの実を取って帰るだけだな」


「そうですね。この先に採取ポイントの反応がありますから行ってみましょう」


「わかった、案内を頼む」


 マギアの案内で、採取ポイントの反応がある場所に向かうと、その採取ポイントにはブブドの実が生っており、早速先程やったミニゲームのような動きで実を取った後、ソウル達はビトーレの町に帰って行った。





 -ビトーレ・町の加工場-





「「ソイヤ!セイヤ!ソイヤ!セイヤ!」」


「「ドッコショー!ドッコイショー!」」


「すげぇな…餅つきのパフォーマンスみたいに薪が量産されていく…」


「この町の加工場は賑やかですね!タンクトップの男性達が汗に(まみ)れながら一心不乱に生産活動に勤しんでますよ!」


「事実だけどその言い方は止めろ」


 名もなき西の森で、必要な物を採取したソウル達はビトーレの町へと戻り、残りの素材を競売所で買った後、この町にある加工場に来ていた。この加工場は、木材加工が主流になっていて、生活に使う為の薪や建築で使う木材が多く生産されており、それゆえに人の数も多かった。そんな喧騒が満ちている中、ソウル達はこの加工場の責任者から使用許可を取った後、邪魔にならない場所で3級魔髄液を作りながら、加工場で働く人を観察していた。


「全部の材料入れたし後はぐーるぐーるするだけだ」


「3級ですので今のマスターの腕前なら楽勝ですね」


「ああ、でも…この程度の物を失敗したら錬金術ギルドの人達にプギャーされそうだな…」


「流石にそんな事はしないと思いますがあの方達は錬金術一本で食っているガチプロ勢なので数%の確率で起こりえる可能性があるかもしれないですね」


「ひぇ…」


 ソウルは錬金釜をかき混ぜながら、頭の中で笑われているイメージをしてしまい、顔に青筋を立てると、マギアが興味本位で質問してきた。


「もしマスターがそうなった場合どうしますか?」


「ん?、普通に歯を食いしばって頑張るしかないと思うだけだが…何?どこぞの広告みたいに「ちくしょう!転職だ!」って言えばいいのか?」


「いえ、そうなった場合マスターがとる行動に興味があっただけ聞いてみただけです。そして転職ですか?転職するとしたら何にしますか?全身黒タイツの戦闘員にでもなりますか?」


「それ殉職率が高い超ブラック組織じゃねぇか!とある男達が裏切るのも分かる気がする…じゃなくて錬金術から転職か?何だろう…特に思いつかないな…」


「特に思いつかないですか…なるほど現状に満足しているという事ですね?」


「そうだなっと…よし出来た!」


 ソウルは、虹色に光出した釜の中から、瓶に入った3級魔髄液を取り出してアイテム欄の中に入れると、別の素材回収をしていた仲間達が、こちらに向かってきている姿が見えた。


「エルダートレント取ってきたわよ!」


「念の為に余分に狩ってきました」


「ありがと!お疲れさん」


「ご主人!私達も沢山取ってきたわよう!」


「≪しばらくお魚は食べたくないワン…≫」


「…ねぇ?ソウル?僕普通に釣ってたんだけど…なんか変な称号手に入れたんだけどこれ何?」


「どんなの称号?」


「釣りキチグランダー…」


「え?なんかいろいろ混ざってるけど…グランダーってあれだろ?1000ポンド以上(約450㎏)の魚を釣った人の事だろ?川にそんなが泳いでたのか?」


「いや、あれはどう見てもガノト…何でもないよ!ただの魔物だよ!」


「亜空間体当たりしてきそうな魔物だったんだな?詳しくは聞かないけど…」


 ティカルは、視線を明後日の咆哮に向けながら言うと、それを察したソウルも深く聞くような事はしなかった。


「ソウルさーん!2級綿布作ってきましたー」


「ありがとうジンジャー。さて…足りてないアイテムは無いな?」


「はい、各アイテムがある事をチェックしました。あとはイミテーションルビーを錬金釜で固めるだけで杖の製作が可能になります」


「よし、じゃあ早速イミテーションルビーを固めて杖の製作に入ろう」


 ソウルの言葉に仲間達は頷き、ティカルは集めてきたイミテーションルビーをソウルに渡すと、ソウルは渡されたイミテーションルビーを錬金釜の中に入れた。


「マスター、固めるだけなので中和剤はいりません」


「ん?そうなのか?」


「はい。バラバラにある物を一つに固めるだけなので中和剤を入れてしまうと物質変換が起きてしまい、別の物が出来上がってしまいます」


「なるほど、分かった」


 マギアの説明にソウルは納得し、中和剤を入れずに釜の中をかき混ぜ続け、一つの塊になったイミテーションルビーを完成させた。


「よし、完成だ!…ん?あ、皆ごめん着信来た」


 イミテーションルビーを完成させ、杖の製作に入ろうとしていたソウルの所に、ユメミルクから着信があり、ソウルは仲間達に謝った後、通話を開始した。


「はい、こちら葛葉区亀無公園前祓魔(ふつま)師派遣事務所です」


 [あれ?すみません!間違えま…ってそんな訳あるかい!あれか?そこに電話したらもみ上げが尖がっている学帽被った悪魔使いを派遣してくれるのか?]


「…お値段次第で派遣するのも吝かではございません」


 [地獄の沙汰も金次第って事か!?悪魔を行使するって意味で!?]


「はっはっは!うまい事を仰り候…で?どした?」


 [なんか俺の所にすごい金額の請求が来たんだが…これなんだ?]


「とある少女の凍った心を溶かす為に掛かった費用さ…」


 [どこぞの宇宙蛇みたいに気障ったらしく言うな!軽く100万超えてるんだぞ!?]


「あの宴会そんなにかかったのか…」


 [ん?今お前宴会っつったか?おい!どういうことだ!?]


「いや、俺はそんなこと言ってないが?」


 ユメミルクから宴会に掛かった金額を聞いて、うかつに出てしまったソウルの言葉が、ユメミルクに聞こえていたらしく、ソウルは慌てて(とぼ)けた。


 [いいや、聞こえたね!はっきり説明してもらおうか!]


「えーっとな…何と言うか~…こう…流れ的に?そうなってしまったというか…俺としてはそういう事を予定してなかったんだけど…そうなってしまったみたいな?」


 [ああ゛?何を言ってんだ?…まぁいい…()()()()()()()()()()()()()()()少しO・HA・NA・SIしようか?]


「ん?もうちょっとで付く?こっちに来ているのか!?っく!捕まってたまるか!」


 [俺…いや俺達から簡単に逃げられると思うなよ?]


 ユメミルクのその言葉と同時に、ビトーレの上空にドリフトしながら止まってきた、見覚えのある大型の飛行船を見て、ソウルは内心で両手を上げながら「オワタ」と思った。


18禁と言ってもエロじゃなくてグロの方です!


そりゃあ自分の右手からグロい触手が出ていたら、精神崩壊を起こして彗星っぽいのを確かめたくもなりますよ!


只の掛け声なのでソー〇ン節を踊っているわけではありません。


ショッ〇ーって表向きはレストランを経営しているそうです。あれ?そう聞くとよりブラック感が出てしまうのはなんでだろう…


[ソウルはにげだした。しかし、まわりこまれてしまった。]



次回予告


ちくしょう!めっちゃ美人なあいつにも勝てず、突然来たおっぱいお化けにも負けて、ナナミちゃんに白い目で見られてしまった!何か…何か起死回生の策は無いだろうか…そうだ!プレゼント作戦だ!俺の大事にしているお宝で好感度アップだ!


次回 満星の下で僕は君に愛を叫ぶ Ⅹ0Ⅹ2話! 「秘策は虫の抜け殻!」 スターライトラブユー!


モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


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