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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
198/329

名もなき西の森の戦い 2

お楽しみください!


今回は二手に分かれての戦闘行為なので、オニオンチョップ戦とデリー・バートン戦に分かれています!


次回更新は4月20日 0時です!

 -オニオンチョップ戦-



「オラァ!」


「ちィィ!」


 マナリアが、オニオンチョップの真正面に位置取った後、盾を突き出すような形で繰り出される攻撃を防ぎ、アップルがその横から一撃離脱の攻撃を仕掛けるという連携攻撃に、オニオンチョップは苦戦を強いられていた。


「くそ!うぜぇ!」


「KUNIMOさん直伝の粘着ク…不愉快防御(タンク)術です!」


「言い直すほどひどい名前なのか!?」


「あら?まだ余裕そうね?じゃあギア上げていくわね!」


「うおお!」


 オニオンチョップが、アップルに向かって攻撃を繰り出そうとするが、その全てをマナリアの持つ盾に阻まれ、遂にはパリィされてしまい体勢を崩してしまった。


「勝機!「武神こ…」


「たまるかぁぁ!」


 体勢が崩れた事に、アップルがチャンスと見て奥義を放とうとしたが、オニオンチョップは必死な声を上げ、腰にあったポーチから黒い液体が入った瓶をアップルに投げた。


「きゃ!」


「何よこれ!?」


 投げられた瓶は、オニオンチョップとアップルの中間で爆発するように割れると、中に入っていた黒い液体が膨れ上がるように体積を大きくさせ、大技を繰り出そうとしていたアップルやマナリアの体に掛かると、強力な粘着性を発揮させ、二人をその場に縫い留める行動不能のデバフを与えた。


「あぶねぇあぶねぇ…念の為に持っておいてよかったぜ…」


「なによこれ!ベトベトするんだけど!」


「動けないです~!」


「それはうちのくそ生意気な蝙蝠(ミラ・ストーカー)が作った拘束液だ…大型のドラゴンすら行動不能にするぜ?まぁ…ただ問題があるとすれば黒色じゃなく白濁色がよかったんだがな…」


「白濁ってあんたそれ通報案件よ?サイテー」


「いまいち分からないですが…最低な事をされた事はわかります!…あ、つまりエンガチョップさんという事ですね!」


「それいいわね!やーいエンガチョップ!」


「うるせぇ!俺の名前はオニオンチョップだ!汚物みたいな呼び方にするんじゃねぇよ!…はぁ…まぁいい…さっきのお返しと行くか…」


 オニオンチョップは、強力なスキルを使う為に上半身を右に捻りながら、剣を真横にし、大きく振り被った。


「ポン!」


「【フルスイングスラッシュ】」


 オニオンチョップがスキルを使う前に、アップル達の後方にいたジンジャーが、マジックポットから合成させたアイテムを射出し、アップル達の上空で破裂させた。そして破裂させた所を中心とした、半径3m以内に回復エリアが生成されると、アップル達を拘束していた黒い液体が消えていき、二人の視界の端に表示してある、簡易ステータスの横にあった行動不能のデバフマークが消えた。


「伏せて!」


 アップルが叫ぶように言うと、マナリアもその言葉に従ってその場に伏せ、オニオンチョップのスキル攻撃を回避する事に成功し、オニオンチョップは拘束が解かれた事と、攻撃を回避された二つの事に驚愕した声を上げた。


「おいおい…こんなのありかよ…」


「ありなの…よ!」


 アップルは、伏せた状態から突進するように前へ一歩踏み込み、大技スキルで硬直中のオニオンチョップに、正拳突きを腹に入れて大きくノックバックさせた。


「…いいの入ったと思うんだけど…大して効いていないみたいね…」


「伊達や酔狂でこの鎧を来てると思ったら大間違いだ」


 アップルの正拳突きを食らい、後ろに滑る様にして下がったオニオンチョップは、くの字だった姿勢を正し、胸を張りながら自身の鎧を叩いて自慢した。


「あの一撃を食らって平然としてるならダメージカットのエンチャントでも付いているのかな?」


「ならそれ以上のダメージを出し続けて行けば問題ないわね!」


「なんだよ!?その脳筋理論!?」


 アップルが動こうとすると、オニオンチョップは条件反射が働いた様に身構えたが、そのアップルは今何時地点から後ろに下がり、オニオンチョップから距離を取った。


「マナリア!ちょっと時間を稼いで頂戴!」


「了解だよアップルちゃん!ジンジャーさん!回復頼みます!」


「任せて-!」


「後ろに下がっただと…何をする気だ!」


 オニオンチョップは慌てて走り出し、アップルに剣を突きだそうとしたが、マナリアがその間に割り込み、オニオンチョップの行動を妨害した。


「どけぇぇ!」


「どきません!」


 オニオンチョップは怒号を放つように叫びなから、激しく剣を振り回して攻撃し、マナリアはその猛攻に少なからずダメージを食らいがらも、必死で攻撃を捌き、ジンジャーの支援を受けつつ時間を稼いだ。


「【X変身(クロスチェンジ)】!」


 マナリアとジンジャーが、時間を稼いでくれたおかげで、長めの変身動作が出来たアップルは、声高々にスキル名を口にし、機械的なバックルをしたベルトが腰に現れ、そのベルトから、どこかで聞き覚えのある有名声優と思わしき声が鳴り響いた。


「【Cross Change Form Moon Lion 】」


 ベルトから声が鳴り響き、アップルの姿が変わっていった。その姿は、雷の塔で手に入れた「獅子王鎧」と師匠から渡された「白月」と「無月」が、上手く混ざり合っている姿だった。


「嘘だろ…モンクだと思ってたら魔装使いかよ…」


「マナリア、ありがとう。()()()()()()()


「分かったよ!」


 アップルの言葉を聞いたマナリアは、後ろに飛ぶようにして下がると、アップルがオニオンチョップに向かって歩き出した。


「ま…魔装使いなんか怖かねぇ!へへへへっ…ポーションも用はねぇ!」


 アップルが一歩歩てくる事に、オニオンチョップも一歩後ろに下がりながら、腰のポーチから回復薬を取り出して全回復した。


「言っている事とやっている事が矛盾しているわよ?」


「うるせぇ!へへへへっ…誰がてめぇなんか…てめぇなんか怖かねぇ!」


 オニオンチョップは、震える声を隠すように、精一杯の虚勢を張りながら身構えた後、剣を振り上げてアップルに斬り掛かって行った。


「なぁ?!」


「ふん!!」


 オニオンチョップが全力で剣を振り下ろし、アップルの体を叩き切る勢いだったが、その剣はアップルが纏った魔装に傷すらつける事が出来ずに止まってしまった。そして、アップルは、剣を体で受け止めながら気合いの入った声と共に、ワンツーパンチの二連打をオニオンチョップの体に叩き入れ、HPを大きく減らした。


「(あ、こりゃ無理だ…)」


 自身のHPが大きく減ったのを見て、オニオンチョップは無理だと悟り、剣を持っている手の力を抜いた。そして、体に押し当てられていた剣が、急に軽くなったのを感じたアップルは、相手が諦めたんだなと察し、蹴り技のスキル名を口にした。


「【β(ベータ)(ファイナリティ)キック】」


 アップルがスキル名を言うと、左足に赤い雷光が帯電していき、その状態のまま左ミドルキックをオニオンチョップの肝臓がある場所に入れると、あまりの威力にオニオンチョップの体が少し浮き上がり、何かが割れた音がした後、前のめりで倒れた。


「ひゃー…痛そう…」


「実際死ぬほど痛いわよ?」


「え?アップルちゃん食らった事あるの?」


「私が通ってる道場でちょっとした他流試合があった時にね。あの時は本気で死ぬかと思ったわ…今では懐かしい思い出だけど」


「なんだろう…アップルさんは軽く言っているけど重く聞こえる何かは…」


 ジンジャーは、アップルの言葉を聞いて困惑し始めた。


「…あっちも終わりそうだね?」


「そうね」


 困惑しているジンジャーを他所に、二人はソウル達の戦いに視線を向けながら言った。





 -デリー・バートン戦-





「死ねぇぇぇ!」


 デリー・バートンが、斧を振り上げながらソウルに向かって走り出してくると、ソウルは両手に持つ銃の銃口をデリーバートンの足に向けて、引き金を引いた。


「な!?」


 ソウルが撃った弾丸は、真っ直ぐデリーバートンの足へ向かったが、肉体に当たるまであと数センチという所で、見えない何かに阻まれてしまい、ソウルはその事に驚きながらも、振り下ろされてきた斧を体を横にずらす形で回避した。


「これならどうだ!」


 ソウルは回避した姿勢から片足を上げ、斧の柄肩を踏み、デリーバートンの頭に向かって何発もの弾丸を発射したが、その全てが見えない何かに阻まれてしまった。


「残念だったなぁ?」


 デリー・バートンが嫌らしくニタァっと笑うと、ソウルは不快の表情をしながら後ろに飛びのいた。


「オニオンチョップの遠距離無効って他人にもつけられるのかよ…」


「近接でいくしかない?」


「魔法はどうなのよう?」


「≪やってみるワン!≫」


 最初に銀牙が、氷ブレスの有効射程範囲内にまで、デリー・バートンに近いた後、氷ブレスを吐くと、デリー・バートンは舌打ちをしながら氷ブレスを回避した。


「魔法は大丈夫っぽいな?」


「それがブラフの可能性は?」


「ある。だから警戒しながら攻撃して行こう」


「おっけー」


「ボコボコにしてやるのよう!」


 デリーバートンが、氷ブレスを回避している姿を見ながら、ソウルとティカル、ティーの三人は魔法は有効かもしれないと判断して、ティカルとティーの二人が、デリー・バートンに攻撃を仕掛けていった。そして、最後に残ったソウルは、アイテム欄からβブレードを取り出し、Σウェポンを換装した後、デリー・バートンに向かっていった。


KUNIMOさん直伝の技は相手からすればかなりうざい技なので、粘着〇ソ野郎防御術と命名されています。


私も白濁した液体をぶっkゲフンゲフン!何でもないです。


アップルの【X変身】はソウルが現実世界で翻訳作業をしている間に獲得したスキルです。

獅子王鎧と白月+無月がクロスした「月獅子」という合体フォームです。


変身ベルトは声有がかっこいいと思ったのでこう書きました。そして、変身ポーズと声優さんは皆さんのお好きなのをどうぞ!あ、BGMはお好きな処刑曲で!


オニオンチョップはモンクならいけると思っていましたが、アップルのジョブが魔装使いだった為ベネってしまったのです。最強ジョブの一角だからシカタナイネ!


βFキックは X変身時に使えるスキルです。ちなみにαは右足、γは両足です。


次回デリー・バートン戦 果たしてソウル達はデリーバートンを攻略できるのか!?こうご期待!待て次回待て!



モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


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― 新着の感想 ―
[一言] アップルちゃん サイヤ人&仮面ライダー&ガオガイガーの合体した 最終兵器彼じ・・・最強女傑になりそうですね
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