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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
194/329

ムムブ村へ

お楽しみください!


次回更新は、3月23日 0時です!


カドゥケウス編 後半スタート!


「各種ポーションよし!弾数よし!追加で作る為の素材よし!万が一の為の装備補修素材よし!…あと何か忘れているものあったか?」


「バフ系のアイテムも欲しいところです」


「…今の所持金事情だと命中+14%上がる寿司が一個買える…」


「では、ここぞという時に使いましょう」


「そうだな」


 ソウルとマギアは、インペリアルホテルから出た後、これから挑むクエストの為に、競売所で各種アイテムを購入していた。購入する物は、マギアと相談しながら購入していき、最後の寿司を買った時点で、残金が23オカーネンとなり、ソウルは競売所のウィンドウを閉じた。


「高い寿司だな…2貫で一つ判定だから1貫1500オカーネンかよ…」


「これでも安なったみたいですよ?2か月前までは10000オカーネンで売られていたのが競売履歴にありましたし」


「10000オカーネン…金箔やらキャビアやらがついてそうな寿司なのか?」


「いえ、普通の握りの様です。きっと高コスト生産だったのでしょう」


「あーそうか…酢やら米やら一から作らなきゃいけないし魚介類を取るのも大変だからか…それで~安くなったのは何か実装されたからか?」


「はい、先月に「大規模農地」や「万能生産工場」という物が実装されて、低コストかつ短期間で大量生産が可能になりました」


「なるほど、そのおかげでか」


 ソウルは、マギアの言葉に納得して頷くと、更にマギアが補足してきた。


「さらに言うならば「大規模農地」を手に入れたプレイヤーには「自動化」系のスキルが与えられるので、それも後押ししているみたいですね」


「自動化というと~育った物を自動的に刈り取ってそのまま加工するっていうことか?工場シュミレーションとかに良くあるやつみたいな?」


「はい、その認識で間違いありません」


「便利そうだな…」


「「大規模農地」や「万能生産工場」を利用したい場合はユニオンハウスが必要になります」


「ユニオンハウスか…うーん…拠点か~」


 マギアの言葉に、ソウルは頭を悩ませた。確かにユニオンハウスは便利で、様々な事が可能となり、同じユニオンメンバーならそれらが共有できる物なのだが、一番安いユニオンハウスでも7000万オカーネンという金額が必要であり、更にそこに土地の代金や税金も掛かって来る為、今のソウル達が全財産を出し合っても、足元にも届いていないのが現状だった。


「今の俺達には夢のまた夢な代物だな…」


「そうですか?マスターが一肌脱げば億ぐらいすぐに稼げそうですが…(そう、ストリップ的な意味で…)」


「…今変な事言わなかったか?」


 マギアの呟きに、ソウルは怪訝な顔をしながら、疑いの眼差しをマギアに向けた。


「イイエ!ナニモイッテオリマセン!」


「…急に機械音声で答えるとは…ますます怪しい…」


「そ、そんな事よりマスター!急ぎましょう!もうすぐ集合のお時間ですよ!」


 マギアは誤魔化す様に言いながら、ジト目で見て来るソウルの背を押し、集合場所に向かうよう促し始めた。


「アヤシイ…」


「急ぎましょう!イソギマショウ!」


 ソウルのマギアを疑う目は、仲間達が集まるまで続いた。





 -インペリアルホテル・ロビー-





「おまたせ」


「準備できました~」


 アップルとマナリアがロビーに到着し、その場に全員が集まった事を確認したソウルは、仲間達の顔を見回した後に口を開いた。


「最終確認だ。忘れ物はないな?」


「ないわ!」


「できうる限り準備してきましたー」


「ホテルの人に頼んで家から必要な物を取って来て貰ったので大丈夫!」


「余ってたSPを使って新しいスキルも獲得したからこれなら遅れをとることはないと思う」


「よし!じゃあ、気合い入れて出発しようか!目的地はここから南に向かった所にある「ムムブ村」だ」


 ソウルの言葉に仲間達は頷いた後、ロビーから外に出て、マウントを呼び出した。


「そういえばジンジャーのマウントってどんな奴なんだ?」


「ヂュンちゃんっていうかわいい鳥さんです!今見せてあげますね!」


 アップル達がマウントを呼び出している時、ふとジンジャーのマウントが気になったソウルは、ジンジャーにマウントについて聞いてみると、ジンジャーは懐から鳥の頭蓋骨で出来た笛を取り出して吹くと、ソウル達の近くに魔法陣が現れた。


「ヂュケー!」


「え?鶏?」


 その魔方陣から現れたマウントは、成人男性ほどある大きさの巨大な鶏であった。


「あ゛~かわいいよヂュンちゃ…」


「ヂュケ!」


 ジンジャーが、猫なで声を上げながらヂュンに近づいて行ったが、ヂュンは明らかに嫌な声を出し、片足を上げてジンジャーの頭を鷲掴みした後、それ以上来るなと言っている様な視線でジンジャーを睨み始めた。


「え?まさか拒否られてる?」


「はぁ!?そんな事ある訳ないじゃないですか!これはヂュンちゃんの愛情表現の一つですよ!」


「え…でもめっちゃ睨んでるのだが…」


「それも愛情表現ですよ!なんで分からないの!?」


 ソウルがヂュンの態度を見て、明らか嫌われていると言うと、ジンジャーはヂュンに鷲掴みされながらソウルの言葉を否定した。そして、その時のジンジャーの顔は、若干の怒りと必死さが濃密に出ていた。


「あージンジャーがそれでいいなら別にいいか…」


 ソウルは、ジンジャーの表情を見て(あ、これめんどくさい奴だ…)と思い、話を切り上げた後、マギアが展開したジャバワークに跨ると、ゆっくりと上に離陸し始めた。


「ソウル?ここから南って言っていたけど、どの位かかるの?」


「あーっと…マギア?」


「はい。マスターの代わりにお答えします。ここから最高速度で飛行し続けた場合、3時間半かかると予想されます」


「3時間半…また退屈しそうね…」


 アップルが、学術都市まで飛行してきた時の事を思い出し、気分を落ち込ませた。


「それなら途中途中で休憩しながら行こうか?その分時間は掛かってしまうとは思うが…」


「僕はそれで問題ないよ?ずっと飛び続けるっていうのも大変だしね」


「私も問題ないです」


「右の少女に同じく」


「じゃあ、それでいくか」


「「「「賛成」」」」


 ソウルの提案に賛成した仲間達は、ソウルと同じ様にゆっくりと離陸した後、南に向かって飛翔し始めた。





 - 約1時間後 -




「あ!…ごめんなさい皆さん。トイ…お花摘み警告が出ました」


「お?了解~じゃあ適当な場所に降りて休憩しよう」


 マナリアが自分の視界の端に、FDVR機器から発せられるトイレのマークが現れた事を、ソウル達に伝えると、ソウル達は近くに広がっていた野原に着陸していった。


「じゃあちょっと行ってきます」


「私も行ってくるわね」


「あいよ。俺とティカルは二人が帰って来てからだな」


「ほいほい」


「ふぅ~…ヂュンちゃんもちょっと休憩しとこうね」


「ヂュケー!」


 ジンジャーの言葉に従い、ヂュンがその場に座って羽を休め始めると、ソウルが休んでいる姿のヂュンのの姿を見て、何かを思い出すような声を出した。


「そういえばジンジャーの戦闘スタイルを聞いていなかったんだが…どう戦うんだ?」


「私の戦い方?えっと~…主にこれを使って戦うかな」


 ジンジャーは、右手に装備していた腕輪を2回まわすに様に動かすと、壺に長い筒が付いた様な物が現れた。


「これは「マジックポット」と言って色々な物を入れた後壺の中で合成して射出する武器だね」


「(アイテムシューター見たいな物か?)へ~ちょっと試しに使ってみて貰えるか?」


「いいよ~。じゃあ適当に~…あ、この薬草と石いいか…」


 ジンジャーは足下近くにあった石と、その石の近くで自生していた薬草を乱雑に毟り取り「マジックポット」の中に入れた。


「後はちょっとシャカシャカしてポン!っと」


 ジンジャーが、マジックポットを縦に数回振ると、筒の下にある壺の装飾が光出した。そして、筒の横にあったバイクのブレーキレバーの様な形のレバーを引くと、軽快な音と共に筒の先から何かが射出された。


「(迫撃砲みたいだな~)」


 ソウルが、マジックポットの形状や傾けて射出する姿を見て、現代兵器の迫撃砲に似ているなと頭の中で感想を述べた。


「壺の中に入れる物の組み合わせ次第で攻撃や補助又は回復にも使える武器と思ってくれればいいよ」


「なるほど」


 ジンジャーの説明にソウルが納得して頷くと、マジックポットから射出された物が空中で爆散し、その爆散した所を中心とした半径5mの空間に回復エリアが生成された。


「この武器の欠点は上手く距離を測って爆散させないと何の意味の無い空中に回復エリアが生成されちゃったり、組み合わせた物が不味くてダメージと回復効果が同時に起こってしまうっていう所かな」


「組み合わせの一覧とかあるのか?」


「ん~…全部勘でやってるからそういうのは無いね」


「まじかよ…それでいいのか?研究者…」


「えーだって一々そういうのを見ながらやってたら手間じゃん!めんどくさいじゃん!やられちゃうじゃん!」


「まぁ一理はあると思うが…俺らが戦闘中に「あ!失敗しちゃった!」とかやめてくれよ?割とマジで」


「大丈夫!大丈夫!私こういうので一度も間違えたことないし!」


「俺らが最初の被害者にならないといいな…」


「問題ない問題ない!」


 笑って答えるジンジャーに、ソウルは一抹の不安を感じた。

一貫1500もする寿司…食べてはみたいけど、そのお金分回転寿司で食べたいと思うのは私も庶民だという事ですかね?


ユニオンハウス、いわゆるゲームでよくあるハウジングです。出来る事は様々で、ユニオン専用の飛行船やらロボット等を作れたり、レジャー施設並みの物を作れたり、アヤシイすぎる部屋とか作れたりします。


ソウルの非公式ファンクラブでやったなら~…億稼ぐのも可能かもしれませんね。


エリクサーちょうだいが3回目となるとこう聞こえてくるはず「お前もっと持ってんだろ?早くよこせよ!ジャンプしてみろジャンプ!」と…


ジンジャーの口調が安定しないのはゆるしてにゃん!


ジンジャーの戦闘スタイルはアイテム合成して迫撃砲の様にして打ち出す、【アイテム・クリエイト・シューター】以後略ACシューター)です。

AoE職です。マジックポットの等級次第で合成できるアイテムの数やら効果範囲等が変わってきます。


ジンジャーはいろいろポンコツだけど天才肌。いわゆるグルグル族です


カドゥケウス編 後半戦 スタート!

あれ?前に後半戦スタート言ったような気がしますが、こちらが本当の後半戦スタートです!






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