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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
190/329

蟲惑魔 3

ドドーンと21ページ!長くなってしまいましたがお楽しみください!


次回更新は2月16日 0時(予定)です! 


なぜ(予定)を入れたかと言うと、ちょっと中世時代の日本で獣狩りながら魔法学校に行って来る為です。皆もやろう!

「くそ!物陰に隠れろ!急げ!それにあんな馬鹿でけぇ銃なら弾込めにも時間が掛かるはずだ!!その隙を狙え!」


「おっと?もうこの銃の弱点に気付かれたな?!」


「マスター!ですからあれほどマガジン交換式にしておいた方が良いと言いましたのに早速ばれてしまったではありませんか!」


「だってその方がかっこよかったんだもん…」


 ソウルが、物陰に隠れようとしている男達に向かって、デスブリンガーの引き金を引きながら、子供っぽく言うと、マギアがそれに対して抗議した。


「だもんではありませんよ!そんな子供みたいな言い方をしても許す人は居な…いえ、マスターの場合沢山いそうですね…」


「それはそれで…何と言うか…どんな顔したらいいんだろうな?」


「きっと多くの人がこう言うと思いますよ?「笑えばいいと思うよ」と」


 マギアが言った有名なセリフに従って、ソウルは仮面の下で笑顔を作ろうとしたが、床に転がっている死体の数々が視界に入り、作るのを止めた。


「こんな死体が散乱している場所で笑うとか…ただの狂気の人じゃないか!」


「マスターの場合はそれも似合うと思います!」


「それは御免蒙(ごめんこうむ)る!」


 ソウルとマギアは、冗談を言い交わしながら攻撃を続けていたが、突然デスブリンガーから空撃ちする音か聞こえると、ソウルは銃身を右肩に担ぐ様に持ち、回転式シリンダーを横に押し出した。


「リローディング!」


「今だ!」


 わざとらしい言い方でソウルが言うと、それをチャンスと見た男の一人が仲間達に合図を送り、物陰に隠れていた男達が、一斉にソウルに向かって行った。


「騙して悪いが…」


 一斉に近づいて来た男達に向かって、ソウルは左手でΣウェポンをホルスターから引き抜き、連続で発砲して近づいてきている男達を絶命させた。その間、右肩に担ぐ様にして持っているデスブリンガーは、ブルーローズを無数の触手の様にして使い装填をしていた。


「くそがぁ!」


「チャンスだと思ったか?使ってる武器の弱点に俺が何の対策をしてないとでも思ったか?なぁ?なぁ?なぁ!?」


「マスター!それはいわゆるNDK(ねぇ?どんな気持ち?)ですね?最高で最悪な煽りですよ!」


「俺も普段はこんな事言わないんだが~…」


「はて?敵対した相手には必ずしてますよね?証拠の動画をお見せしましょうか?」


「マギア…そこは突っ込まんといてくれ…」


 デスブリンガーの破壊力で、超強気のテンションになっていたソウルだったが、マギアのツッコミで、テンションがDOWNしてしまい、通常のテンションに戻ってしまった。


「よし、装填完了だ。そこから出て来てくれるかな?」


 デスブリンガーの装填が完了したが、ソウルはそのままΣウェポンで挑発する様に、男達が隠れている場所を撃ち続けた。


「出てこーい」


「うるせぇ!じゃあ撃つの止めやがれ!止めたらぶっ殺しに行ってやるから!」


「やめる訳ねぇだろ!馬鹿なの?」


「うるせぇ!クソが!」


「語彙力も低下したのか?じゃあ仕方ねぇな…」


 ソウルは、やれやれと言う様な仕草をして、Σウェポンをホルスターにしまった後、肩に担いでいたデスブリンガーの銃口を、男達が隠れている場所に向けた。


「お前ら!狙われてるぞ!逃げろ!」


「逃がさんよ!」


 指示を出している男が、テーブルを盾にしている男達に向かって、叫ぶように言ったが、デスブリンガーから発射された弾は、テーブルをいとも容易(たやす)く貫通し、そこに隠れていた男達の一部を吹き飛ばし、当たり所が悪かった者を絶命させた。


「くそ!くそ!くそ!滅茶苦茶しやがって!」


「滅茶苦茶しやがってだと?…ざけるなよ!?最初に滅茶苦茶して来たのはてめぇらだろうが!だったらやり返されても文句言えねぇだろうが!」


 男が言った言葉に、ソウルは怒りを表す様に言い返しながら、デスブリンガーを発砲し続けた。


「うわぁ…ひでぇなこれ…」


「ちょっと!途中で止まらないで頂戴!邪魔よ!さっさと中に入りなさい!」


 再びデスブリンガーから空撃ちした音が聞こえ、装填した分の弾を撃ち切った事を知ったソウルは、再装填をしようと銃身を右肩に担いだその時、ソウル達が入って来た方の扉に、鎧姿の男が足元の血を避ける様に片足を上げながら立っていた。


「いや、だってよぉ…血が付いたら俺の鎧汚れるじゃん…この鎧のメンテナンス大変なんだぞ?」


「だったらいっそのこと裸で戦いなさいよ!めんどくさい男ね!」


「うわぁ!押すな!うわぁぁぁ!」


 鎧姿の男が急に前に倒れて、血だまりの中にダイブしていくと、その真後ろに居たと思われる黒一色でゴスロリ服を着た女が何かを蹴っ飛ばした様な姿で立っていた。


「ごきげんよう、仮面の侵入者さんと謎の球体さん。私はミラ・ストーカーです。そして(わたくし)の足元にいる無骨者はオニオンチョップと申します。以後お見知りおきを…」


「これはこれはご丁寧な挨拶恐れ入ります。俺はツヴァイ・ゼーレ、こっちは相棒のアミです。初めまして…そしてさようなら」


 ミラは、うつ伏せで倒れているオニオンチョップの背中を、踏みつける様にして上に乗った後、綺麗な淑女の挨拶をソウル達にすると、ソウルも偽名を名乗りながら、紳士な挨拶で返し、再装填が終ったデスブリンガーの銃口をミラに向けた。


「おい…」


「あら怖い、そんな目で見られてしまったら体が震えてしまいますわ!」


「おや、それは失礼しました。…ですが貴女も口元が緩んでいますよ?」


「あらあら、私とした事が…でも、それもしょうがないですわよね?だってこんなに「楽しい殺し合い(おいしそう)」なんですもの!」


 ミラがニチャァ…と擬音が聞こえて来そうな程、口を開いて嫌な笑みを浮かべると、ソウルはミラの口にある物がある事に気が付いた。


「その鋭い牙…種族は吸血鬼ですね?」


「あら?よくわかりましたね?」


「ミラ・ストーカーという名前と鋭い牙がヒントになりましたよ。貴女は来訪者ですね?」


「正解です!ああ、嬉しいわ!こんな所に私の愛読している本の事を知っている人がいるなんて!」


「おいってば!」


 自身の頬に、手を当てて喜びに浸っていたミラだったが、足元から聞こえて来た男の声に幻滅してしまい、ため息を一つ吐いた後、ごみを見る様な目で視線を下げて行った。


「何?さっきからうるさいんだけど?私と彼の会話を邪魔しないでくれる?」


「いや、いい加減そこから退いてくれ!重くて動け…あだだだだ!嘘です重くないです!」


「ふざけた事を言う頭は此処かしら?」


 ミラは、失言したオニオンチョップの頭を何度も踏みつけた後、最後に左右に捻る様な動きで踏みつけた。


「おい!いい加減止めろって!」


「マスター?あの踏まれている男性から歓喜している反応があるのですが…何故です?」


「うわ…まじかよ…」


「っち!チゲーし!喜んでなんかねーし!」


「げぇ!あんたってそういう趣味だったのね…これは今後の付き合い方考えなくちゃいけないわね…」


「あっ‥‥」


 マギアの爆弾発言で、ソウルは素に戻った反応をしてしまい、ミラはオニオンチョップの頭から足を退けて横に降りると、何故か名残惜しそうな声が、オニオンチョップから聞こえて来た。


「あって…あんた…」


「あ~これはやっぱりと言う奴ですね…」


「検索にヒットしました!なるほど、彼はマゾヒストつまりM男という人なんですね!」


「はぁ!?俺がM?ぜ…全然ちげーし!普通(ノーマル)だし!」


 オニオンチョップは必死に違うと弁明するが、その場にいた人達からの視線は、生暖かい物だったり、憐れみや同情する目だったり、白い目だったりと様々な物だった。


「くそ!お前のせいで変態だと思われたじゃねぇか!死ね畜生がぁぁぁ!」


「ちょ!馬鹿!!迂闊に突っ込んで行くんじゃないわよ!」


 オニオンチョップは、何もない空中から剣を引き抜いた後、涙声で叫びながらマギアに斬りかかって行ったが、ソウルがオニオンチョップの顔に目掛けて、銀色の点が付着してある紫色の玉を、無数に放り投げて目の前で破裂させた。


「うわ!なん…あれ?あれれ?…あれ?」


「あーもう!馬鹿!そんな露骨な挑発に乗るからそうなるのよ…」


 破裂音が複数回した後、オニオンチョップの顔の周りに紫色の煙が漂うと、オニオンチョップはふらふらと数歩歩いた後、床にうつ伏せで倒れて行った。


「やはりスピードが発動条件だったっぽいな…」


「ええ、(レオンさん)から話を聞いていて本当に良かったですよ。でなければ何の対策も取れませんでしたし…」


 ソウルとマギアは、インペリアルホテルからロルドルに到着するまでの間に、この二人に対する対策を考えてはいたが、あまりにも情報が少なく、実際に対策できたのは、レオンの話に出ていたフルプレートの男だけで、黒ゴスの女性に対しては、直接会ってから考えようと杜撰な物だった。が、先程の「吸血鬼」と言うヒントで光明が見え始めていた。


「え?なに?それって前もって私達の対策をして来たって事?」


「ええ、そうですよ。とある方から貴女達の話を少しだけ聞いていたので考えてはいました。…が~ここまで上手く行くとは俺も思っていませんでしたよ」


「まぁ、対策と言っても実際はこの()オン・チョップさんが持つ「遠距離攻撃を防ぐスキル」の発動条件に対する賭けみたな物ですし、対策では無いんですけどね」


「アミ、余計な事言わなくてよろしい」


「これは失礼しました」


 ソウルはマギアを窘めた後、仕切り直す様にデスブリンガーの銃口をミラに向けた。


「さて、そろそろ始めますか」


「(ちぃ…まずったわね…情報を与えすぎてしまったわ…あの木偶の棒は使えないし…)」


 射殺す様に見つめて来るソウル対し、ミラは内心で「たった一つの小さな情報だったとしても、そこから幾つでも引き出してくる危険人物だ」だと認識を改め、ソウル達に対する警戒度を上げた。


「ここだぁ!死ねぇ!」


「奇襲なのになぜ声を上げてくる!?」


 ソウル達とミラが、しばらく対峙していると、いつの間にか移動していた男達が、ソウルの死角から声を上げながら武器を振り上げて来た。その余りに理解し難い行動に、驚きの声を上げながら、左手でΣウェポンを引き抜き、向かってくる男達に銃口を向けて発砲した。


「(取った!)【ブラッディスピア】」


 ソウルの視線が男達に向いた事で、ミラは「チャンスだ!」と感じ、その場から全力で走り出して、スキルの射程圏内にソウルの姿を入れると、スキルを発動させ、右手に血が集まって出来た赤い槍を投げた。


「【クイックブースト】」


 投げられた赤い槍が、真っ直ぐソウルの心臓に向かって行ったが、ソウルは落ち着いた様子で、左後ろに倒れながらスキルを発動させると、ソウルの両肩より上の方に、長い4本脚が付いている大型ドローンが2機同時に現れた。そして2機のドローンは、胴体の下にある推力偏向ノズルから、青色のアフターバーナーを出すと、ソウルの両肩とドローンが、見えない糸で繋がっているかと言う様に、左後へ3m程引っ張って行き、迫っていた赤い槍を回避した。


「はぁぁ!?何よそれ!ズルじゃない!取ったと思ったのに!」


「失礼な!これは俺やアミが必死に考えて作り出した道具です!言わば発想と努力の結晶です。何処にズルの要素があると言うのですか!」


 ソウルは、急いでΣウェポンをホルスターに入れた後、デスブリンガーを両手で持つと、ミラに銃口を向けて引き金を引いた。


「きゃぁぁぁぁ!」


 ミラは、咄嗟に血の膜の様な壁を張って、デスブリンガーの弾を防ごうとしたが、放たれた弾は血の膜を貫通して右腕に当たると、あまりの衝撃に体が耐え切れず、悲鳴を上げながら後ろに転がって行った。


「(っく!貫通したとはいえ転ばす程度にしかならないか…ダメージも微妙だし…俺のステータス値が原因だな…)」


 ミラの、少しだけ減ったHPバーを見たソウルは、迂闊に表情には出さない様にしながら、心の中で悔しさを噛みしめた。


「びっくりしたわぁ…強力なノックバックだったけどダメージはそこまでないみたいね?」


「では、これはどうです?」


 ソウルは、ブルーローズを義手の隙間から出して、回転式シリンダーの中に侵入させると、装填されている弾の弾頭に纏わせ後、引き金を引いて弾を発射した。


「銀!?」


「見えたのですか!?」


 ミラは、デスブリンガーから発射された弾をギリギリで躱し、尚且つ銀色の物が付いている事を視認していた。その事にソウルは驚きの声を上げつつも、内心では悔しさの他に焦りが出始めていた。


「(くそ!避けられただけではなく見えただと!?なら最初からブルーローズを纏わせておくべきだった!しくった!)」


「フフ・・・吸血鬼という種族ならそんな事造作もないわ…」


「参りましたね…これが避けられるとしたら私に打つ手はありませんよ…」


「嘘ね!もっと他に何か隠しているんでしょう?だからそれを私に見せて頂戴!」


 ミラが、狂喜した顔をしながらソウルへと急速に迫り、血で出来た西洋剣を右手に出現させた後、ソウルの右肩から左わき腹に抜け行く様な軌跡で振り下ろすと、ソウルは慌てて左腕にブルーローズを纏わせ、振り下ろして来た血の剣を防いだ。


「忌々しい銀ね!」


「それは貴方にとってでしょう!」


 ソウルは全力で剣を防いでいたが、ミラとのステータス差が大きいく、徐々に力負けしまい、両膝を地面に付けてしまう程、押し込まれてしまった。


「マスター!」


「っち!」


 マギアがソウルを助ける為、両手の機関銃をミラに向けて発砲すると、ミラは舌打ちした後に、後ろへと跳躍する様に動きながら、マギアが放った弾を剣で弾いたり、回避して行った。


「大丈夫ですか?マスター?」


「今のはかなり危なかった…助かった…ありがとうアミ」


「いえ、お気になさらず…それよりもどうなさいますか?」


「どうしようもない…このままだと俺達は殺される…」


「それは…まずいですね…」


 ソウルはブルーローズを使い、手早くデスブリンガーを解体して、義手の中しまった後、右手にΣウェポン左手にCLC 12を持つ2丁拳銃のスタイルになった。


「あら?2丁拳銃?それって意味ないって動画を見た事あるけど?」


「リアルではそうですね。ですが「ここはゲームです」とだけ言っておきますよ」


「それは楽しみ…ね!」


 ミラが牽制にと、血で出来た短剣を1本だけ投げた後、ソウルに迫ろうとして来たが、ソウルは両手にある銃の引き金を引いて、弾幕を張る様に発砲し、投げられた短剣を撃ち落とし、更にミラをこちらに近づけさせないようにした。


「弾幕の中にちらほら銀の弾が混ざっているわ!いいわね!いいわね!確実に私を殺そうとする意志をビンビン感じるわ!」


「貴女もこの弾幕避けながら会話する余裕があるのですね!」


「これも淑女の嗜みという物よ!」


 そんな淑女の嗜みがあってたまるかと、ソウルは心の中で叫んだ。


「そろそろこちらからも行くわね!」


 右往左往に回避していたミラだったが、徐々にソウルとの距離を縮め始めた。


「【バックスパイラル】」


「い゛ぃ!?」


 ミラがある程度ソウルに近づき、スキルを使ってくると、ソウルは「バック」と言う言葉に反応して、横に飛び込む様にして避けた後、元居た場所に視線を向けてみると、先程までいた場所に血で出来た太い槍が、床から伸びていた。


「後ろからの攻撃ってよく分かったわね?」


「…ええ、バックと付いたスキル名だったので後ろから攻撃されると思ったのですよ」


「あら?そうなの?じゃあ後でスキル名変更しておくとするわね。…それじゃあ、さようなら」


 ソウルが横に回避した事で弾幕が止み、ミラが一気に距離を詰めて、ソウルの目の前に立った。そしてソウルは、ミラが目の前に立ってしまった事に、諦めた口調で会話した後、そのままミラに袈裟斬りに斬られてしまった。


「マスター!」


 マギアが、今だ隠れている男達に向かって機関銃を発砲し続けながら、ソウルを心配する声を上げたが、斬られたソウルの体から、血ではない別の物が噴き出していた。


「きゃぁ!」


「どうです?血しぶきに似せた俺のブルーローズは?」


「この期に及んで仕込んでいたなんて!往生際が悪いわね!悪すぎるわ!」


「最後まで諦めないのが俺のモットーですので…あ、それとこれもどうぞ!」


 ブルーローズで弱体化したミラに、ソウルは両手の銃をミラに向けて引き金を引いた。さすがのミラもこの攻撃を回避する事は出来ず、HPを徐々に減らしていった。


「マスター!連絡が来ました!」


「やっとか!なら急いで逃げるぞ!」


 ソウルが必死にミラを攻撃していると、マギアがティカルからの連絡が来た事を報告して来た。そして報告を聞いたソウルは、近くにあった窓に向かって数発の弾丸を撃ち込んだ後、マギアと共にその窓を突き破って外へと出た。


「ジャバワーク緊急展開します!」


「よっと!よし!このまま適当に進んだ後にティカルと合流するぞ」


「了解しました」


 窓から飛び出たソウルは、マギアが緊急展開したジャバワークに上手く跨った後、そのまま空高く飛翔していった。








「マスターお聞きしてよろしいですか?」


「ん?なんだ?」


 ある程度まで進んだのちに、ティカルがいる所へ針路を変更した時、マギアがソウルに質問して来た。


「あのままミラ・ストーカーと戦っていたら勝利する事が出来たのではないのでしょうか?」


「いや、それはないな~確実に俺達は死んでいたぞ?」


「理由を聞いてもいいですか?」


 マギアの言葉に、ソウルは頷いた後、その理由を話し始めた。


「まず、あのままミラと戦っていたらミラは本気を出してくるだろうし、本気になったミラが何をしてくるか分からないよな?発射された弾丸を避けていたんだぞ?あれ以上の事をしてくるだろうさ」


「あのミラ・ストーカーは全然本気を出していなかったという事ですか?」


「ああ、そうだ。悔しいけれど俺達は遊ばれていたと言って良いだろう。それに~オニオンチョップの事がある」


「最初に眠らせた鎧男ですね?それに何の問題が?」


「ミラがオニオンチョップを攻撃して起こす可能性があった」


「あ~なるほど、そう言われれば納得ですね。もしそうなった場合、再び眠らせようとしても警戒されている為、すんなりとは行かないでしょうし、不可視の盾以外のスキルも持っているはずですからね」


「そうだ。まぁ~他にも理由はあるけれど、大体はそんな所だなぁ」


「よく理解できました。ありがとうございます」


 マギアにお礼を言われ、ソウルはうんうんと数回頷いた後、ふと視線を下に向けて見ると、貰った衣服が大きく切り裂かれている事に気が付いた。


「…これ…どうしようか?」


「装備の修理ですか?それはノースさんに頼むしかありませんね?」


「まだSS撮ってなかったんだけど…そんな状態で修理してくれなんて言ったら怒るかなぁ?怒るだろうなぁ…」


「きっと大丈夫ですよ。多分…」


「そこは自信持って言って欲しかったなぁ…」


 ソウルは、ため息を吐いた後、ティカルがいると思われる方向に視線を向けると、視線の先に見えている空が白み始めている事に気が付いた。


「なんか長い夜だったなぁ…」


 ソウルの呟く様に言った言葉は、誰にも聞かれる事なく、白み始めた空の中に消えて行った。

ソウルは注目を集める為にわざとイキった態度をしています。つまり演技です!


そして、対応する相手に対して表情や言葉遣い、感情等を次々と変えているのは、特定させない様にです。

怒りっぽい性格だったとか、紳士の様な態度だったとか、ふざけた奴だったとかですね。

要領を得なくしていると言った方が良いでしょうか?


オニオンチョップはM!ミラ・ストーカーはS!


ミラストーカーは戦闘狂で吸血鬼


吸血鬼のパッシブに、飛翔物鈍化という物があり、自身を中心とした半径4m以内に飛んでくる飛翔物の速さを遅くさせる効果があります。

なので、デスブリンガーの弾やΣウェポンの弾を避けることが出来たのです。

更には夜な為、効果も強化されています。


【クイックブースト】対象を任意の方向に6m移動させる。移動制限が掛かっている場合、効果は半減される。再使用時間 3分


デスブリンガーを分解すると、別のアイテムIDになるので重さが減ります。なので義手の中にしまえたり出来るのです。…後付け設定ではありませんよ?本当ですよ?



蟲惑魔を脱出したソウル達が、ティカルがいる場所に到着すると、思いがけない物を目にする!

「オイィ!お前俺のハイスラでボコるわ!」

「汚いは誉め言葉…という名セリフを御存じないのですか!?」

次回 X03XX 話 「超銀河外道系アイドルマジカルソウルちゃん!爆誕!」

 お楽しみに!ドゥフフフフ!


【※なおこの番組は予告なく変更される可能性があります】




モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


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誤字脱字報告 ありがとがんす

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