新銃製作! あ!オワタ…
完成しました!
どうぞ!お楽しみください!
「じゃあ、機造龍が特殊個体になった原因を調べて行こうか…」
「さっさとそれっぽいの出すんだよ!ほら!ジャンプ」
作戦会議した場所に戻ってきたソウル達は、機造龍が特殊個体になった原因を知る為、ソウルを囲むような形で友人二人に問い詰められていた。
「といっても…何が原因か解らないなぁ…アイテム全部出すから確認してみて…」
机の上に自分が持っているアイテムを並べていった。
「よく見る錬金素材に…ナーガ素材、魔導書、弾薬類に…んこれはなに?」
ホワイトローズが淡く光る球体に指を指した。
「ああ、これ?ゴーレムの残骸が散乱してるところで拾ったもの」
「ゴーレム?戦ったの?」
「いや、鉱山にいるナーガに壊されてた、まぁナーガは俺が倒した!一人で!」
「よく勝てたな!祝いに飲み物をおごってやろう!」
「9杯でいい…」
ホワイトローズがバケツとジョッキを取り出し、ジョッキで測った9杯分のジュースをバケツに入れ、長すぎるストローを添えてソウルに渡した。
「うーん…多分これかなぁ…」
ユメミルクが球体を見ながら言うと、ホワイトローズがウィンドウを操作し生産職のプレイヤーを呼び出した。
「これは、ひびが入ってますがミスリルランクのゴーレムコアですね、詳細鑑定で出ました」
「ミスリルかー微妙だなー…ミスリルだったから変わったのか、変わる上限がミスリルだったのかそれとも逆だったのか判断に困る」
「特定の場所で拾ったっていうのもあるね…」
「グリムくん!ゴーレムコアどの位ある?」
「アダマンとオリハルコン、アトランティスメタルだけ無い状態だね」
「レジェンド級がない?…何に使った?」
「姉k…フレイアが壊した宮殿の費用に充てた…使わないと思って全部…」
「あちゃー…そっちは?」
「逆だね、高級アイテムだけ残して捨てちゃった」
「じゃあ持ち寄って、リタイアマラソンで確認してみるか」
「そうだね」
ユメミルクとホワイトローズが頷き合い、ソウルに顔を向けた。
「ソウルはどうする?」
「ジュゾゾー‥‥ゴクン…銃もなくなっちゃったし帰るよ」
「あ~さすがに無いと厳しいか~わかった!今度は俺達の船で元の場所に送っていくぜ」
ジュースを飲みほし、机に出したアイテムをしまって行くと、最後に手に取った球体から突然ウィンドウが開いた。
「ん?なんだこれ?次のアイテムを錬金窯に入れて製作してください?」
ウィンドウに書かれている内容を見ると、ゴーレムコアや機造龍人の破損パーツなど持っている素材や、見た事も無い素材もあった。
「サキュバス素材もあるじゃないか、それならたくさんある!持って行け!」
ユメミルクが近くにいた仲間に、ウィンドウに書かれていた素材をいくつか持ってるように指示を出した。
「製作したら何が出来たか教えてくれ こんだけの素材を要求したんだ、きっといいものができるだろう」
「あ、ありがとう…でもなぜサキュバス素材沢山持ってるの?」
「わかるだろ?…ええ体しとったからだ!」
「あっそう…」
「機器の設定を成人にすると戦闘時あれや、あれが見えるからね、シカタナイネ」
ホワイトローズが頷き、理解を示した。
「FDVR機にそんな機能があったのか…」
「デフォルトは全年齢だね、きっつい表現もあるけど、まぁ成人だからね~」
「今は、そのままでいいか…」
全てのアイテムを回収すると、重量限界がギリギリになった。
「よし、じゃあ一旦帰ってゴーレムコア取ってくるか~」
「そうだね~ミミちゃん!いったん帰るから帰還したい人たちは船に乗るように伝えてくれる?」
「わかりました」
「ソウルは俺についてきてくれ」
ユメミルクについていき、飛行船のタラップを渡り船に乗ると、ゆっくりと動き出した。
「アクアクリスタリアの銃士ギルドでよかったんだよな?」
「ああ、よろしく頼む」
「おK、まかせろ~…っていっても俺が操縦するわけではないんだけどな」
次第に飛行船が高速になっていき、最初に乗ってきた飛行船からの風景と、また別の風景が広がっていた。
「まさに大空で船に乗っている感じだなぁ」
「おう、ちゃんと風や温度対策もしてあるぜ!」
ユメミルクの言葉通り、こんなに早く移動しているのにそよ風程度の風しか来なく、高高度にいても快適さを失ってはいなかった。
「俺もいずれこういうのを作れるようになるのかな…」
「ユニオンに入るか作るかしないと厳しいなぁ…」
「ユニオンかぁ…今はいいかなぁ…作っても人来ないし、銃士だから入れてもらえなさそうだ…」
「確かに、弱い奴や忌諱されてお断りっていう奴もいるねぇ…甘い言葉で巧みに誘って利用するだけ利用してポイっと捨てられるっていうのも昔あったしなぁ…」
「どのゲームに行ってもそう言う類の話って必ずあるよね、人は過ちを繰り返す…業が深いね」
「だなぁ…あ!ユニオンで思い出したけど、タクがこの世界に来るらしいよ!」
「マジか!よく金貯まったなぁ…あんな身長で雇ってくれる場所あったのか…」
「どうやら、叔父さんの所で働いてたらしいよ」
「確か…建築業だっけ?」
「あれ?飲食店じゃ?」
「それは、店の権利を売ったって話聞いたな…」
「タクの叔父さんコロコロと職業変わりすぎだろ…」
「まぁ、それでも食っていけてるんだから問題ないかぁ~ってタクの話だよ!」
ソウルは話がそれた事を直し、元の友人の話をした。
「さて、キャラはやっぱり高身長かな?だとすると…竜人族か巨人族、機械族の線もあるか…」
「いや、逆に小さい種族かもしれない」
「それもあるかもねぇ…」
「もうすぐ到着します!」
舵取りをしている男性プレイヤーがその場にいる全員に向かって言うと、よく知った街が見えてきた。
「速いなぁ!もうか!」
「おう!旅客機より何十倍もすごいぜ!」
「サラマンダーより‥‥」
「おい!それ以上はいけない!」
徐々に速度を下げていった飛行船が、銃士ギルドの真上で止まると、鷲型の小型飛空艇に乗りソウルを銃士ギルドの入り口で降ろした。
「じゃあ、ソウル!何かあったら拉致るわ!」
「いや、普通に連絡してくれれば対応するから!」
「いや、拒否権はない意味で言った!」
「通報案件かな?」
「はっはっは!じゃあまたな!」
軽口をたたき合い、ユメミルクはエインヘリャルへ戻っていった。
「さ~て、これから銃を作らなきゃな~…その前にどこかアイテム置いておける場所探さないと…」
ソウルは銃士ギルドに入っていき、ハリーベルを探した。
「こちらを使ってください」
ハリーベルを見つけ事情を話すと、膝上位の木箱を差し出された。
「一時的にならこの木箱にアイテムを入れておけます、でもアイテムを入れて蓋を閉めた時から24時間で中身が消失するので気をつけてくださいね~」
「わかった、ありがとう」
木箱に持っているアイテムをすべて入れ蓋をした後、パスワード設定が出た為それを設定すると24時間のタイマー表示された。
「よし、金があるうちに素材を買うぞ!」
グリムニルから炸裂火薬の代金を言葉巧みに誘導し、増やしたソウルは少し位高い素材を買ってもいいなと考え、競売所へ向かった。
「お!ミスリルインゴットが売ってる!‥‥数も~…行ける!ギリギリだけど…」
ウィンドウを操作し、必要な数を入力して購入した。
「よし、後はこれを加工していけば…」
急ぐような足取りで、制作室に向かった。
「う~ん、どんな銃を作ろうかな…」
製図台の前でどんな形にしようか考え、何気なく壁に飾られていた拳銃をみた。
「(オートマチックもいいなぁ…いや、リボルバーでリロードを楽しむってもの捨てがたい)」
いたずら書きのような物を書きそれを見つめた。
「(こことここを繋げればどっちもいけるんじゃないか?)」
いたずら書きから発想を得たソウルは、大体の形を図に起こしていった。
「(ここがこうなるから…少しスペースを取って…)」
数時間後格闘の末、図面が完成した。
「よし!出来た!後は作るだけだ…っと警告が出たか…」
機器の警告が表示され、用事を済ませた後、すぐログインをした。
「ただいまっと…じゃあ最初は鉄で作って問題があったら修正しておこう…」
木箱を空けて鉄インゴットを取り出した後、インゴットを加工していった。
「ごーりごりー…ここをこんこんして-…ジュワジュワ~‥‥ごーりごり~」
「あ、あのソウルさん…」
「ん?なに?」
「変な掛け声出しながら作るの止めてもらっていいですか?ご近所から変な目で見られてます…」
「ウェイ?! 失礼しました…」
ハリーベルから注意を受けた後、黙々作り続けようやく一つの形になった。
「できた!後はこれを元にミスリルにして行けばいいわけだな…っとこんな時間か…一旦落ちるか…」
夕食ができる時間に近かった為、ログアウトボタンを押した。
「総一郎~ごはんできたわよ~」
一階から母親の声が聞こえ、部屋から出ると有栖と出くわした。
「あ、総兄ぃ!今日は冷やし中華だって!」
「冷やし中華か~母さんの冷やし中華旨いんだよなぁ…」
「お店の冷やし中華は苦手だけどお母さんの冷やし中華は好き」
二人は一階に降りた後、家族そろってテーブルにつき食事を始めた。
「私、明日から友達と一緒に2泊3日の温泉旅行してくるからご飯いらないよ」
「あら、いいわね~温泉、私も行きたいわ~」
「お?じゃあ今度行くか?」
「え?!本当?!」
「ああ、今度休みを貰えることになったからな」
「じゃあ準備するわね、3人はどう?」
「俺は留守番してるよ」
「あたしも行くー」
「うーん次の予定が無かったら行くけどあったらそっちに行く~」
「そう、じゃあお留守番お願いね、お土産買って来るから」
「わかった」
食事を終わらせ、総一郎は自分の部屋に戻り、ログインを開始した。
「ログイン完了っと、さっそく作りますか!」
ソウルは、木箱から様々な素材を取り出し、ミスリルインゴットを主体とした銃を製作し始めた。
そして3時間が経過し銀色に輝く銃が出来上がった。
「ふははは!できた!出来たぞ!こいつは俺の最高傑作だ!」
謎のフラグを立て、大喜びしながら街の外に出たソウルは、試し撃ちの獲物を探した。
「獲物はいねが~…俺の銃試させろ~…」
暗い夜道で他のプレイヤーとソウルがすれ違ったとき、恐怖で蒼白となったプレイヤーが逃げるように街へ走り去った。
「獲物は‥‥いたぁ!スケルトン!」
セレクターレバーをRにして、引き金を引くと弾が発射され回転弾倉が回った。
「よし、リボルバー部分は問題ない、次はオートマチックだ…」
徘徊する様に獲物を探し周り、川沿いまで来ると大きな蟹が食事している所を見つけた。
「ハチの巣にしてやる!」
セレクターレバーをFにして蟹に銃口を向けるた後引き金を引いた。
「!?‥‥」
連発の弾丸が蟹に当たり驚くと同時に、絶命した。
「フルオートも問題ない…後は最後のダブルだ!」
ソウルは、次の獲物を探そうとした時、体温が下がっていく感覚を覚えた。
「あれ…なんで急に寒く…」
段々と体温が下がっていき吐く息も白くなっていった。
「この現象…まさかスタn…!?」
突然、地面から無数の白い手が生えるように現れ、浮遊する人型へと姿を現した。
「ゴースト!レイス!ファントム!幽霊のバーゲンセールか!」
襲ってくるモンスター達に発砲するが、一切ダメージは無くすり抜けているようだった。
「こりゃたまらん!」
ソウルは逃げようとしたが、回り込まれてしまった。
「あ…これは…ダメみたい…」
幽霊達からの攻撃で、ソウルは初めてこの世界で死亡した。
Pixiaの色の塗り方が解らない…
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