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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
189/329

蟲惑魔 2

お楽しみください!


次回更新は、2月9日 0時です!


追記、デスブリンガーの3パーツある内1~2パーツを使った銃「NOVA」を「ハーフブリンガー」に変更

 -小悪魔・1階-


挿絵(By みてみん)


「(さて、上に上る階段は何処だ?)」


 上に行く階段を探す為、ソウルとマギアは初めに右に向かって進んで行くと、最初の扉の奥から声が聞こえて来た。


「ねぇ?あの鎧男が担いでた物って人だよね?」


「しー!それ人に聞かれたら殺されるわよ?…例え人だったとしても私達には関係ないわ…余計な事に首突っ込まない方が身の為よ…」


「…もう嫌だなぁ…こういうの」


「…そうね」


 ソウルは、音が出ない様に扉を少しだけ開き、その隙間から奥を覗いて見ると、煽情的な衣服を着ている二人の女性が通路の真ん中で、話している姿が見えた。


「(あの二人の奥に上に上れる階段があるな…でもあの女性達が邪魔で進めない…)」


 ソウルが、覗いている通路の先に、上へ上れる階段があるのを見つけたが、その通路には隠れる場所が無く、どう進んで行けばいいか悩んでいると、マギアがチャットで話しかけて来た。


「[マスターどうしますか?]」


「[少し待ってみようと思う…それでもあの二人が動かなかったらティカルが行った方から探そうと思う]」


「[了解です]」


 マギアはチャット欄を見ながら頷いた後、しばらくソウルと一緒に通路を覗いていると、その通路にある別の扉が開き、一人の男が入って来た。


「あん?何さぼってんだお前ら?」


「バ…バートン様!すみません!すぐ戻ります!」


「わ…私も…」


「おい、そこのお前待て!」


 通路に入って来たのは、この蟲惑魔の支配人であるデリー・バートンだった。そのデリー・バートンは、仕事に戻ろうとしている女性達の一人を呼び止めると、一枚の紙を女性に渡した。


「お前に指名が入っているぞ!ちゃちゃっと気持ち良くさせて金稼いで来い!」


「はい。分かりま…ってうわぁ…あの時のオジサンじゃん…あの人ずっと私の尻穴舐めて来るから嫌なのよね…」


「ごちゃごちゃうるせぇ!さっさとしゃぶられに行けや!」


「ひゃー!すみませーん!」


 紙に書かれている文字を読んだ女性は、これから相手をする客に嫌な顔をしたが、デリー・バートンに一喝される様に言われると、慌ててその通路から出て行った。


「まったく…尻舐められるだけで終わるんだからいいじゃねぇか…」


 デリー・バートンは、慌てて出て行った女性を見ながら、やれやれと言う様に首を振った後、階段を上がって行った。


「(あれがデリー・バートンか…)」


 ソウル達は、デリー・バートンが階段を上がって行ったのを見送り、誰も通路に居ない事を確認した後に通路へ入り、音を立てない様ゆっくりと階段を上がって行った。



 ー蟲惑魔・2階-


挿絵(By みてみん)


「(ん?奥に階段があるけどデリー・バートンがいない?こっちの通路に行ったのか?)」


 ソウル達が2階へ上がると、先に上って行ったデリー・バートンの姿が見えず、すぐ近くにある扉の方に進んで行ったのかと思い、その扉を少しだけ開けて見ると、行為中だと思われる女性の嬌声が聞こえて来た。


「(この通路は部屋が多いな…多分彼女達の()()()()だろう…人通りも多そうだし通らない方がいいか…)」


「[マスター!素人男性と本職女性が沢山行為中です!こっそり覗いてみましょう!プロの技が見れるかもしれませんよ!]」


 マギアの興奮したチャット文を見たソウルは、表情を曇らせながら、半透明のキーボードを打ち始めた。


「[言い方ぁ…じゃなくこの通路は人が通りそうだから通らない!奥の階段に行くぞ!」


「[そんな!?プロ技が見れるかもしれないのに行かないのですか?]」


「[本心としては見て見たいとは思うが~…残念だけどこれ全年齢設定のドラマチックモードなのよね]」


「[設定を変えましょう!今すぐログアウトしてk…]」


「「そんな時間はない!行くぞ!」」


 ソウルは、タイピング途中だったマギアの体を掴み、奥にある階段へと向かって行った。



 -蟲惑魔・3階-


挿絵(By みてみん)


「(建物の大きさから考えて3階で終わりか…ならここにジンジャーさんが居るかも知れないな…)」


 順調に3階へと辿り着いたソウル達は、辺りを見回して、上に行ける階段が他に無い事を確認すると、前へと進んで行った。


「[マギア?近くに人はいるか?]」


「[いません。なので普通に会話して大丈夫です]」


「わかった」


 ソウルは、マギアの言葉を信じて了承した後、近くにあった扉を開けた。


「こっちはまた通路か…」


「奥にある扉はどうでしょうか?」


「確認して見るか」


 マギアに言われた通り、通路の奥にある扉に向かい、少しだけ扉を開けて中を確認して見ると、貴族の部屋と見間違う程の大部屋が広がっていた。


「この部屋はやけに広いな?」


「きっと貴族専用の乱k…複数人で致す部屋ですよ」


「あ~…そう言う事か」


 ソウルが納得して頷くと、突然マギアが慌てた様子で報告して来た。


「マスター!誰かがここに来る反応があります!急いでどこかに隠れてください!」


「え!?そんな急に言われても!?」


 急に隠れろと言われ、ソウルは急いで辺りを見回して見ると、調度品や家具がうまい具合に配置されていて、天井から吊り下げられてある大型のシャンデリアの上に行ける箇所があり、ソウルは迷わずその箇所を昇って行き、シャンデリアの上に身を隠した。そして、ソウル達が身を隠したと同時に扉が開き、3人の貴族風の若い男性と9人の煽情的な服を着た女性が、部屋の中に入って来た。


「さぁさぁ早く楽しみましょう?」


「あっとその前にこれを飲んでください」


「これを飲むとすごく気持ちよくなれるんですよ?」


「え?どれ位気持ちよくなれるかですか?それは実際に試してみればきっとご満足なされる事間違いなしです」


 部屋の中に入ってきた女性達が、装飾された小瓶の中身を飲む様に進めると、若い貴族達は綺麗な女性に囲まれて良い気分になっているのか、何の躊躇いも無く小瓶の中身を飲み干した。


「まだまだ沢山あるので欲しくなった時は言ってくださいね?その時は直接飲ませて上げますから」


「わぁもう効いて来たのかな?ここがすごい事になってる」


「窮屈そうですね…今楽にさせますね?」


 女性達は、手慣れた様子で若い貴族達の服を脱がして行き、部屋の角にあるベッドに連れて行った。


「[なにあれ!こわ!あんなん男ならホイホイ飲んじゃうじゃん…]」


「[ああやって薬漬けにして最後まで搾取していくのですね…]」


「[マギア、あの薬回収できるか?]」


「[可能ですが?理由をお聞きしても?]」


「[あの薬を解析して解毒薬を作ろうと思うんだ…出来るかは分からないけどな]」


「[なるほど、了解しました。回収してきます]」


 マギアは、自身の体を透明にした後、例の媚薬が入っている小瓶を盗取(とうしゅ)しに向かった。


「[ソウル今大丈夫?]」


 息を殺して、マギアが帰って来るのを待っていると、ティカルがチャットで話しかけて来た。


「[大丈夫だがどうした?]」


「[地下の牢屋みたいな所でジンジャーさん見つけたよ~何かの薬で眠らされてはいるけど、他に目立った外傷はないっぽい]


「[こっちは外れだったか…分かった。なら、これから俺が騒ぎを起こすからその隙に脱出してくれ]」


「[了解~]」


 ソウルが、ティカルとのチャットを終えた時、丁度マギアが両手に一本ずつ小瓶を持って帰って来た。


「[ただいま戻りました。いや~すごいですね!マスター!人間って肛門に向かってあれだけ必死に腰を振るのですね!勉強になりました!]」


「[お前は何を言ってr…いや、今はそれよりもやる事ができた。今さっきティカルから連絡があってジンジャーさんを見つけた様だ。俺達は陽動に動くぞ!]」


「[ジンジャーさんは地下にいたのですね。分かりました。派手に騒ぐとしましょう!]」


 ソウルはマギアのチャット文に頷き、右手の義手に閉まっている銃の部品を全て取り出した後、それらを組み合わせた。そして組み上がった銃の姿は、ソウルの身長よりも長く、重厚感を感じる大型の物になり、腰だめ撃ちで移動制限のデバフが付くほど重かった。


「レッツパァーリィィィー!!」


 ソウルはそう叫んだ後に、大型銃の銃口をシャンデリアの鎖に向けて、引き金を引くと、大型銃から発せられた轟音と共に鎖が吹き飛び、ソウルが乗ったままシャンデリアが床に落ちて行った。


「マスターそれは無茶ですよ!」


「あ~落下ダメージ食らっちまったがまぁいいか!」


 無茶な降り方をしたせいで、ソウルのHPに落下ダメージが入ってしまったが、ソウルは気にしない事にして、大型銃を人がいない方に向けた後、引き金を引いた。


「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」


 シャンデリアと銃を持ったソウルが、天井から降って来た事に驚き、行為中だった女性達が若い貴族達を置いて、悲鳴を上げながら逃げだして行くと、ソウルはこれ幸いと感じ、特に目標を定めず乱射し始めた。


「部屋の損壊率30%を超えました。好調ですね「デスブリンガー」は!」


「ああ、前の変態スライム野郎の時に使ったハーフブリンガーは、イマイチな結果で終わったがこっちは火力重視で作ったからな!」


 デスブリンガーから放たれた一発の弾丸が、飾られていた調度品ごと壁に大穴を開けた事に、快感を感じたソウルは、銃のリロードをしながら次に何を壊そうかと品定めをした。


「よし!次はあの鹿みたいな剥製をやるか!」


「いいですね!…おっと?マスター!敵がこちらに集まって来てます!」


「どっちからだ!?」


「どっちもからです!」


 マギアの報告の通り、この部屋にある2つの扉から武器を持った男達が、次々と部屋の中に雪崩れ込む様にして入って来た。


「何だてめぇは!こんな事して無事に帰れると思ってんのか!?」


「その言葉に対する答えはこうだ!」


 部屋に入って来た男達の内の一人が、ソウルに向かって怒鳴る様に言うと、ソウルは返しとして、その男に銃口を向けて引き金を引いた。デスブリンガーから放たれた弾丸は、怒鳴って来た男の頭を吹き飛ばし、更に後ろにいた人を次々と貫通していった。


「な…何だそれは…何でてめぇ武器が使えるんだ!?」


「ナンデカナー!?ナンデダロー!?」


「ふざけやがって!」


 武器が使える事に驚いている男達は、ソウルに質問して来たが、まともに答えて貰えなかったので、怒りを露わにした。


「一応言っておくが死にたくない奴は逃げろよ!肉片まき散らしたい奴だけかかってこい!」


「ぬかせ!おい皆!相手は一人だ!一斉にかかればやれる!」


 禿頭の男が、周りに居る仲間達に向かって鼓舞する様に言うと、その仲間達は頷き合い、一斉にソウルに向かって行った。


「おっと!私の存在を忘れて貰っては困ります!」


 マギアが、両手を機関銃に換装した後、ソウルの背中を守る様にして、向かってくる男達に向かって掃射を開始した。


 そしてその数分後、この部屋は地獄と化した。

簡単な蟲惑魔の見取り図っぽい物を書いてみたけど、参考にした奴がまずかったかもしれない…バイ○の洋館のやつ…

画像の部屋には穴みたいなのが開いていますが、そこに木製の扉があります。

色が付いている所は階段です。

階段のスペースが広いの上り下り出来る階段だからです。

2階と3階の画像ですが、左下の緑色の階段が狭まっているのは間違いではありません。2階は広く3階は狭くなっている構造です。


〇穴ネタが多いのは作者が尻ス〇ーだからです。


何故シャンデリアの上に隠れたかと言うと、とあるステルスゲームでシャンデリアの上に隠れると言うのを思い出したからです。


デスブリンガー 全長201㎝ 重さ71kg(推定) 自動給弾なし 回転式シリンダー、装填数7発 高速徹甲弾使用可能


途中ソウル達の声が大きくなっているのは、デスブリンガーから発せられた轟音のせいです。



モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


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誤字脱字報告 めやぐだ

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