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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
187/329

ロルドルへ

あれ!?予約投稿したのですがされていませんでした!

申し訳ございません!何らかのエラーの様です!


次回更新は1月26日 0時更新です!

「マスター!早速行きましょう!今!すぐ!now!です!」


 マギアが、ソウルの顔に勢いよく張り付き外を指差しながら言うと、ソウルはマギアを引っぺがし落ち着かせた。


「落ち着け!何処に行ったかも分からないし何の用意もしないまま行くのは危険だ!」


「…それもそうですね」


「さっきレオンさんが部下の人を追わせたって言っていたから少し待っていれば何処に言ったか分かるだろう。なら俺達は対策を考えよう」


 ソウルの言葉に、マギアは不満を募らせながらも従った。


「でもどうするん?レオンさんの話に出て来た3人が厄介そうだけど…」


「デリー・バートンにフルプレートの男と黒ゴスの女か…」


「マスター?組織だって動いているとしたら他にもいる可能性が高いです」


「そうだよなぁ…今の俺らでその全員と戦っても勝ち目はないし…情報が少なすぎる…」


 ティカルの問い掛けに、ソウルは眉間に皺を寄せて悩み始めた。


「敵に見つからない様にして助け出すしかないか…」


「それって敵に見つかったら一発アウトだよね?…セーブ&ロードが自由に出来無いゲームなのに高難易度すぎない?」


「それでもやるしかない。丁度ここに図書館に潜入した時の装備もあるしな」


「その装備完全に見えなくなる光学迷彩とかに出来ない?」


 ティカルの言葉に、ソウルはスキル欄やアイテム欄を開いて、出来るかどうか確かめてみたが首を横に振った。


「それをするにはルーン魔法やら裁縫やら色々スキルをLvMAXにしないといけないな…」


「そうかぁ…せめて石ころの帽子かお面がほしいなぁ…」


「石ころ…あー…それなら出来るかも知れない」


「え!?出来るの?」


「あ、いや、存在感を希薄にするという意味でなら出来るかも知れないという意味だ。多分今の俺では数%が限界だと思うけど」


「それでも無いより増しじゃない?」


「そうだな、じゃあ~やってみるか。ティカルの装備を俺に渡してくれ」


 ティカルは、自身のアイテム欄に閉まってあったお面とマントをソウルに渡すと、ソウルとマギアは早速錬金釜や道具類を取り出し、装備の改造を始めた。


「えーっと、このプリズムパウダーを入れて~…この効果とこの効果を足して…それでこの効果が出たら性質変化させる為に妖魔の羽を入れて~…よし、これが出たら反転させれば…完成!」


 ソウルがブツブツ呟きながら、錬金釜に素材と装備を入れて釜の中をかき混ぜ続けると、虹色に光だして装備が完成した。


「マントとお面の効果に気配-8%を追加したぞ!」


「合計-16%?って事?それってどの位?」


「…さぁ?」


「付けて見たら分かるかな?」


 ティカルは、ソウルからお面とマントを受け取り、実際にどの位の効果があるのか確かめる為に身に着けて見た。


「あー…何て言えばいいんだ?何というか…こう…微妙に薄くなった感じがするな…」


「マスターの言う通り例え様の無い微妙さですね…」


「そうなの?自分じゃよく分からないけど…」


「次に俺のにも追加してみるからそれを着たらティカルにも分かると思うぞ?」


 ティカルにそう言った後、ソウルは手早く先程と同じ工程で、自分のお面とマントに気配-8%の効果を追加した。


「どうだ?」


「あーなるほど…これは…微妙だね」


 ソウル達が言っていた事が理解できたティカルは、微妙な顔をしながら頷いた。


「後は武器をどうするかか…」


「ソウル?普通にレオンさん武器使ってたからそれについて聞いてみたらいいんじゃないかな?」


「あ!そう言えばそうだな!へへっこいつはうっかりだ!」


 ソウルがワザとらしく舌を出して、額をコツンと軽く叩くような仕草をすると、ティカルがソウルのかわい子ぶる姿に、両目を大きく開いて異を唱えた。


「ソウル?可愛くテヘペロして言ってもぶん殴られる結果になるから気をつけた方が良いよ?」


「俺もそんな気がするからもう二度とやらない」


 ソウルは、ティカルの言葉に反省した後、レオンの所に戻って行った。




 -インペリアルホテル・会議室-




「戻りました。失礼します」


「はい、どうぞ」


 会議室の扉を3回ノックし、一言断りを入れてから会議室に入って行った。


「すみません、途中で席を離れてしまって…」


「いえいえ、大丈夫です」


 席に座りながら、社交辞令の様な事を言った後、早速ソウルは本題に入った。


「レオンさん先程の話で普通に武器を使っていましたが…どうすれば街の中で武器を使えるようになりますか?」


「街で武器を使うにはこの地を収めている代表から許可証を発行して貰う他ないですね……ですが何にでも抜け道という物がある物ですよ」


 レオンは、その話を待っていましたと言うような素振りで、足元に置いてあった小さな木製の宝箱をテーブルの上に置いた。


「おお、すでに用意してくれていたのですね」


「はい、必要になる事でしたのでソウル様達がご退室なされた後にご用意させて頂きました」


 どうぞ、とレオンが指を軽く揃えて、手の平を相手に向け示す動作をすると、ソウルは小さな宝箱を開けた。…がその時、ソウルの右後ろにいるマギアから、声で表現された有名なBGMとごまだれ~という声が極小で聞こえたが、あえてソウルは無視した。


「これは…バッジですか?」


 小さな宝箱に入っていたのは、鎧を着た人が横向きで剣を掲げているデザインのバッジが、大量に入っていた。


「それが武装使用許可証です。…偽造ですが」


「偽造ですか?」


「ええ、特殊技能を持つ職人が作った魔法の力が宿る偽造品ですので使用の際は条件があります。一つは必ず身に着けている事、一度の戦闘で効果が消えていしまう事、一つ以上身に着けてはいけない事ですね」


「最後の条件の理由は効果が消えてしまうとかがあるからですか?」


「そうです。本来なら一つしか発行されない物なので、一つ以上身に着けてしまうとバッジに宿った魔法の力が反発し合ってしまい効果が消えてしまうのです」


「なるほど…気を付けます」


 ソウルは、小さな宝箱からバッジを一つ取り、コートの内側に身に着けた後、ティカルに箱を回した。


「どうしようソウル?僕種族的に装備できる物が無いんだけど?」


「適当な布に付けてそれを首に巻けばいいんじゃないか?」


「それでいけるかなぁ?」


 ティカルは、アイテム欄から長めの布を取り出し、バッジを適当な位置に付けた後、その布を首に巻いた。


「あ!行ける!」


 ティカルが、左端に表示させてある簡易ステータスバーの横に、剣のマークのバフが付いた事に驚きの声を上げた。


「レオンさんありがとうございます。これで何とか出来るかもしれません」


 ソウルが小さな宝箱を返しながら言うと、レオンはソウルに掌をソウルに向けて返そうとするのを止めた。


「そちらは全て差し上げますのでお持ちください…っと来たようですね」


 レオンが席から立ち上がり、会議室の扉を開けると、全身黒ずくめで鋭い目つきをした男が立っていた。その鋭い目つきをした男は、レオンに向かってボソボソと何か言うと、レオンはその言葉に頷き、労いの言葉を掛けた後に下がらせた。


「ソウル様、三人が何処に向かって行ったか分かりました」


「どこですか?」


「ここから西にあるロルドルと言う名の町です。その町は元々普通の宿場町だったのですが、デリー・バートンが支配してからは賭場や娼館等が建ち並び、もはや暗黒街と言って良いほど治安も悪くなっておりますので十分にお気を付けください。それで三人は、その町で一番大きな娼館「蟲惑魔(こわくま)」と言う店の中に入って行ったとの事です」


「分かりました」


「お帰りになられた際は受付にお声掛けください。前のお部屋より安全で堅牢なお部屋をご用意いたしておりますので」


「はい」


「御武運を」


 レオンが深々と頭を下げ、会議室から出て行くと、ソウルとティカルは互いに視線を合わせた後、口を開いた。


「よし、行くか」


「そうだね」


 ソウル達は、インペリアルホテルから出た後にマウントを呼び出し、静かに飛翔して、西にあるロルドルへと向かって行った。

石ころの仮面や帽子って…実は怖いと思うんですよ。だって体調崩して倒れでもしたら誰にも助けて貰えないんですよ!しかもそれで南無なんかしたら…


あれ?お前微妙に薄くなってね?


バッジのデザインは、領主別に違うので、別の領地では使えなくなります。





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誤字脱字報告 アザマス!

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