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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
167/329

出発!

完成シーチキン!…


お楽しみください!(迫真)


次回更新は、8月25日 0時です!

「こんにちわ~」


「あら?ソウルさん?いらっしゃい。今日はどうしました?」


「訓練をお願いします」


「分かりました」


 睡眠を取ったソウルは、ログインを完了させた後、リイルフの集落にあるホオズキ流の道場へと訓練に来ていた。ソウル達は道場主のアゲハに要件を伝えると、アゲハは早速ソウル達を矢場へと案内した。


「今回は少し実戦的にいきましょうか」


「実践的ですか?」


「これからソウルさんに矢を射ますので、向かって来る矢を回避するか叩き落としてください」


「簡単ですね」


「そうですか!簡単ですか!これなら次の段階も早そうですね!」


 アゲハは、ソウルの言葉に喜びながら一本の帯を渡した。


「…これは…何ですか?」


「何って?目隠しの為の帯ですよ?」


「…あっれー?急に難易度が跳ね上がったぞ?おかしいな?」


「簡単…なんですよね?」


「っう!」


 アゲハは、狼狽え始めたソウルにニヤリと怪しく笑い、ソウルは少し顔を青くさせながら、渡され帯を頭に巻いた。


「じゃあ少し離れますね。あ!矢の方は安心してください!ちゃんと人に当たっても大丈夫な物ですから!死にはしません!…ただすごく痛いだけですから…」


「あの!最後の方物騒な事言いませんでしたか!?よく聞き取れなかったのですけど!?わざとですか!?わざと小声で言いましたよね!?」


「ソンナコトナイデスヨー!では行きますよ!」


【アナウンス:痛覚遮断が OFF になりました。これにより痛覚が発生します。ご注意ください。】


「な!?強制的にだと!?…あ!まって!待ってください!アゲハさんちょっとタイムです!」


 アゲハは、ソウルの言葉に耳を貸さずに矢を射ると、見事にソウルの眉間へと当たり、ソウルは変な声を出しながら仰向けに倒れた。


「い゛!っつ‥‥」


 ソウルは、本気で痛かった時の声を上げ、額を押さえながらその場を転げまわった。


「どんどん行きますよ!ソウルさん!」


「いぃ!?」


 ソウルは、慌てて立ち上がり防御しようとしたが、アゲハから放たれた矢は的確に急所に当たると、前のめりに倒れた。


「倒れるとしても…前のめりだ…」


「あら?そんな状態になっていても余裕ですね!いいですね!」


「嘘です嘘です!余裕なんかないです!わー!」


 その後、2時間もの間ソウルは、アゲハの必中の矢を受け続け、アゲハが「休憩しましょう」と言った頃には、ボコボコでボロボロの姿のソウルが矢場に横たわっていた。


「ソウルさん…矢を避けてくださいよ~叩き落としてください…これじゃあ訓練になりませんよ?」


「無茶をいいなさり候…」


 ボコボコにされた影響なのか、ソウルの語彙力がおかしくなってしまっていた。


「ボコボコにされましたね?マスター?」


「あれを避けろとか…どうすりゃいいんだ?」


「漫画では心の目で見るのが定番ですかね?あ、アレです!アレ!超有名な海賊漫画を真似すればいいんですよ!」


「無茶言うな!俺はただの特殊な訓練を受けただけの一般人だぞ!?見分〇の覇気なんか使えねぇよ!」


「特殊な訓練を受けた一般人…いえ、変態はたまにいますが、マスターは一般人の域を越えてるので行けますよ!その…巻き込まれ体質な意味で」


「その倒置法は止めろ…気にしてるんだから…」


「残念ながら一生ものと言う計算結果が出ていますね」


「っく!〇ーグル先生!体質改善の方法は!?」


 ソウルは、ウィンドウを開いて検索してみるが、先生に匙を投げられたという結果として終わった。


「休憩終わり!始めますよー!」


「ちくしょう!こうなったらやってやるよ!目覚めろ!俺の覇気!ウォォォォォ!」


 と、両腕を回す駄々っ子パンチを繰り出して、意気込んでみたが結果は惨敗し、再びソウルは矢場に転がった。


「もう!ソウルさん!真面目にやってください!そうやって転がってるだけじゃだめですよ!」


「これでも真面目にやってるんです…いや本当に…」


 ソウルは、上半身を起こしてアゲハの声が聞こえた方に顔を向けた。


「何かヒントかコツみたいなの無いのですか?」


「ヒントかコツですか?えーっと…圧迫感…ですかね?」


「圧迫感ですか?」


「威圧感と圧迫感が合わさった様な物を感じ取れたらそこから攻撃されると思ってください」


「威圧感と圧迫感…??」


 威圧感と圧迫感が合わさった者と聞いて、ソウルは首を傾げた。


「ピンときませんか?」


「と言われても来ません…」


「おかしいですね…先の戦いで沢山感じているはずなんですが…」


「先の戦い?…それってまさか…」


「行きますよー!」


「え!?ちょ!まってまだ考えて…ウワァァァ…!」


 ソウルは、深夜の時間まで頑張ったが、ボコボコにされる結果で終わり、掴む事は出来なかった。








「結局ダメだったな…」


「手も足も出ない…いえ、出ていましたが無意味でしたね」


 翌日、ソウル達はログインを完了した後、待ち合わせの冒険者ギルド前で、昨日の訓練の事を振り返っていた。


「でも、切っ掛けみたいなのは分かった気がするな」


「アゲハさんが言っていた事ですか?」


「ああ、先の戦いで~っていう奴だな。多分殺気の事だと思う」


「マスター?殺気で気配を感じる事が出来るのですか?」


「…う~ん…リアルならビビッと感じる事が出来るんだけど、この体じゃまだ無理だな」


「マスター…リアルで感じる事ができる事に驚愕ですよ…一体マスターの過去に何があったのですか?」


「…昔の新聞にいろいろ載っているはず」


「検索してみます」


「ソウル!待たせたわね!」


 マギアが、ウィンドウを開いて検索し始めると、待ち合わせ場所にアップルがやって来た。


「おはようアップル」


「おはようソウル!今日は新しい冒険に出るにはいい日ね!」


「そうだなぁ」


 アップルとソウルは、上を見上げると、雲一つない晴天が広がっていた。そして、その空を暫く二人で見ていると、待ち合わせ場所にマナリアが到着した。


「お待たせしましたー」


「おはようマナリア」


「おはようございます!」


「お?新しい鎧か?」


「はい!今日の為に新調した鎧です!前の鎧よりも硬くなったのでタンクは任せてください!」


 マナリアの新しい鎧は、白と青を基調とした配色で、フルプレートに近いデザインだった。その鎧を着たマナリアは、胸の位置で両手を握りしめ、気合十分にソウルに答えた。


「ソウルさんは新しい防具にしなかったのですか?」


「いや、頼んだんだが…どうやら間に合わ‥‥「まぁたせぇたわねぇ!」…!?」


 聞き覚えのある声と口調が、ソウルの言葉を遮ると、ソウル達のいる所に高速でムーンウォークしてくる人物が来ていた。


「はぁい!これ!リイルゥフの集ぅ落でぇ頼まれた新ぁしいぃ防ぉ具よ!」


「あ…ありがとうございます。ノースさん…でも何でムーンウォーク何ですか?」


「普通ぅに移動するぅよぉりこっちの方ぅが早いぃからよ!」


「さ…左様で…」


「来てぇ早々なんだぁけどぉ、こぉれで御暇するわぁね!リィアルの仕事があるかぁら!後ぉで全身のSS(スクリーンショット)を送ってぇ頂ょ戴!」


「分かりました。後で必ず送ります」


「じゃぁあねぇん!」


 ノースは、ソウル達に別れの挨拶した後、何かのスキルを使い、それと同時に特殊な動きをすると、高速で後ろに下がって行った。


「あれは…新手のドゥエリストでしょうか?」


「見なかった事にしよう。…さて新しい防具を装備してみるか」


 マギアにツッコミを入れたソウルは、装備欄を開き、ノースから渡された防具を装備した。


「わぁ!かっこいいですね!」


「ソウルは何を着ても似合うわね~」


 アップルとマナリアの二人に褒められたソウルは、少し照れながら自分が来ている防具を確認して見た。ノースから渡された防具は、赤と黒を基調とした配色をしているロングコートだった。そのロングコートには、様々な装飾が施してあり、右腕の部分には肩まであるスリットがあった。


「右腕の事も考えてスリットを入れてくれたのか…感謝だな」


 ソウルは、アイテム欄を開くと、RGAVの改修と両手武器の製作している合間に作っていた、ハイファ反応素材の義手を取り出し、右腕に装備した。


「中世時代から一気に近代的になったわね」


「その右腕もかっこいいです!」


「計算上では、神獣の攻撃にも耐えることが出来ます。計算上では…」


「何故二回も言った?」


 ソウルは、右腕の義手に仕込んだ仕掛けを動かしながらマギアにツッコミを入れた。ソウルの動かしている右腕は大口径の銃身、何かの追加パーツ、赤子の頭ほどの大きさのリボルバーにあるシリンダーという3つの姿に変形した。


「うあ~…ごめん待たせたー」


 ソウルが、右腕の動作を確認し終わったその時、最後の一人のティカルが、待ち合わせ場所にやって来たが、ティカルの様子がどこかおかしかった。


「どうした?」


「あーごめん、ごめん。昨日親戚が家にやってきて飲み会になったんだけど、もう飲めないって言うのにお酒注がれちゃって……」


「二日酔いか?」


「うん…一応しじみの味噌汁飲んだから大丈夫だと思うけど…」


「ティカルさん?しじみ成分の摂取は二日酔いになってからじゃ遅いのをご存知ですか?」


「え?そうなの!?…いたた…」


 自分の出した声で頭を痛くしたティカルは、少し涙目になりながらため息をついた。


「まぁ…少ししたら改善されるかもしれないし…頑張るよ」


「無理はするなよ?」


「うん、ありがと…」


 ティカルは、ソウルの言葉に頷いた後、アイテム欄から騎乗マウントを呼び出す笛を取り出した。


「じゃあ行くか」


「ちょっと!ソウル?まだどこに行くか聞いて無いんだけど?」


「あれ?言ってなかったか?……そう言えば言ってなかったな…あー‥これから向かう場所は学術都市と言われている場所だ」


「学術都市ですか?この世界にもそういうのがあったんですね…」


「ああ、学術都市ベリタスと呼ばれている所だそうだ。その場所に最初のヒントがあるらしい…」


「なるほど」


 ソウルの言葉に、マナリアは頷いた。


「楽しみね!じゃあ早速行きましょう!」


 アップルの言葉に、全員が頷き、各自マウントを呼び出した後、空へと飛翔し始めた。


「目的地は「学術都市ベリタス」!では出発!」


 ソウル達は、ある程度の高度まで上がった後、ソウルが先頭となって目的地へと向かって行った。


簡単にできると思った?残念!激ムズ難易度でした!


私もなー覇気使ってみてーなー見〇色で幼〇をウォッチングゥ…おっと!冗談ですのでピーポーに通報しなくていいですよ!


アゲハさんは何故「殺気」と言う言葉を使わなかったのか…今はまだ秘密です。


ノースに新しい防具を注文したタイミングは、リイルフの集落で巫女衣装を作ってもらう時に頼んでました。


この世界でも変態軌道で動く事ができます。そして「変態軌道で動く変態」という称号もあります。


飲みにケーションはほどほどに。

それとですが、しじみだけ取ってればいいという事はないので、ご注意ください。



忘れていた追記 Q何故ワ〇ピースネタを入れた?

        A新しい映画がやっていたから。


モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


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