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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
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いい物を見つけた!

完成!次回に冒険へ出発します。


次回更新は、8月18日 0時です!

 ソウル達が、錬金術ギルドからレシピを買った後、競売所で必要になりそうな物を見繕って購入し、銃士ギルドへと戻って来ていた。


「戻りました~。また製作室使わせてもらいます」


「あ…ソウルさん…」


「どうしま…何だあれ?」


 受付にいる女の子が、何か気まずそうな顔をしていて、ソウルは何事かと思い回りを見て見ると、人一人が軽く入れる樽がギルドの中心で、自らを主張する様に置いてあった。


「……」


 その樽を見たソウルは、ジト目になり、足音を立てない様にゆっくりと近づいて行った後、樽に聞き耳を立てた。


「フフフ…ソウルさんがこの怪しい樽に近づいて来た所に急遽私がここから飛び出して驚かせる…そして驚いている内にこの特注したロープで縛り上げたら、尻をこれでもかと言うくらい堪能する!よし完璧な作戦!デゥフ!ハァハァ…堪らん!早く来い…来いよぉ…」


 樽の中にいるハリーベルの作戦を聞いたソウルは、最大限の気持ち悪い顔をすると、マギアに何か重りになる物はないかとジェスチャーで伝えると、マギアは球体の体を使って頷き、しばらくお待ちくださいと書かれたウィンドウを表示して、外に出て行った。


「‥‥‥‥!?」


 それから数分してマギアが帰って来ると、マギアは何処からか巨大な石を持って来た。その石は、マギアの両手から出ているエネルギー波で浮いており、その石を樽の上にまで持ってくるとそっと樽の上に置いた。


「‥‥一応聞いておくがこれ…潰れない?大丈夫?」


「樽がギリギリ耐えられる重さですので大丈夫です」


「そうか…‥‥あ、片付ける時はどうするんだ?」


「魔法で固めた石なので数十時間もすれば光の粒子に帰りますから大丈夫です」


「お!なら何も問題ないな!」


 マギアの言葉に納得したソウルは、アイテム欄から長方形の紙を取り出した後、その紙に封印と書いて、樽の上に置いてある石に張り付けた。


「は!この声はソウルさん!今だ!…あれ?動かない?あえ?なんで!?くそ!このままじゃ尻を堪能できない!動け!動けよ!?今動かなかったら私の尻が逃げちゃうんだ!!そんなの嫌なのよ!だから動いてよ!」


「‥‥おめぇのじゃねよ!じゃ、製作室使わせてもらいます~」


「あ、は~い!どうぞ~!」


 こんな状態になってもブレないハリーベルを見捨てて、受付にいる女の子に許可を取ると、女の子は満面の笑顔で、ソウルに許可を出した。


「キィーーー!初手から作戦失敗!?次の手を考えないと!?‥‥ってあれ?マジで動かない…誰かー助けて―!」


 樽から聞こえて来た声を、その場にいた全員が無視して、ソウル達は製作室の中に入って行った。









「よし、じゃあ早速分解改造だな」


「頑張りましょう!」


 ソウル達は早速RGAVを出現させ、各部位ごとに分けた後、数時間かけて分解していった。


「分解完了しました」


「他に摩耗したパーツはあるか?」


「あります…が許容範囲内ですね」


「分かった。早速強化プラスチック…アイゼン強化素材を作って交換しよう」


「分かりました」


 ソウルは、アイテム欄から釜を取り出して必要素材を入れると、適切な速さでかき混ぜ始めた。


「ざっとでいいんだけど交換するパーツ数はどの位だ?」


「ざっとですか?400ですね」


「400…まじか…」


「マジです」


「頑張るか…」


「頑張ってください」


 ソウルは、その後も作業を繰り返し、ひたすら作り続けた。途中作業に飽きて「うおぉぉぉ!」っと勇ましい声を上げつつも、釜をかき混ぜる速さは同じという事も挟みながら作り続けた。


「マスター、残り280個です」


「…先は長いな…休憩するか」


「分かりました。私は作業を進めていますね」


「頼んだ」


 ソウルはいったん休憩する事にし、後の事をマギアに任してログアウトボタンを押した。







「ふぅ…トイレトイレッと~」


 総一郎は、一階に降りてトイレを済ませた後、何かおやつになりそうな物を探しに台所へ向かうと、学校から帰っていた妹の有栖が、スプーンですくった杏仁豆腐を、今まさに口に入れようとしている所に出くわした。


「あ…」


「あ?」


「えーっと…な…ナンデモナイヨ!」


「??」


 総一郎の姿を見て、何故かよそよそしい態度を取った有栖に、首を傾げた総一郎だったが、まぁいいかと思い、冷蔵庫を開けて中をみて見ると、有栖の取った態度の理由が解った。


「有栖ゥゥ…お前はァー!俺の…俺の分の杏仁豆腐を食っているな!?」


「な!?なぜばれたァー!!」


「本来なら杏仁豆腐は三つあるはずなんだ‥‥だが今は1つしか残っていないッ!俺は今朝ッ!冷蔵庫に三つあったのを知っているんだよオオォォッ!有栖ゥゥ!」


「ちぃ!バレちゃしょうがないわね!ええ!そうよ!私が美味しく食べてやったのよォ!」


「ふ…自ら自供したな」


「な!?ま…まさか…総兄ぃ…私に鎌をーーー!?」


「ああ、そうだぜ!だが…おかげでマヌケは見つかったな」


「あァァァんまりだァァアァ…」


「あんたたち!うっさい!」


 台所でジョ〇ョごっごをしていると、リビングでウトウトしていた母親の早織が、一〇千撃ばりのスライド移動で二人に忍び寄ると、何処からともなく取り出したハリセンで二人の頭を叩いた。その二撃からは、それはもういい音が鳴った。


「そんな大声出して騒いでたらご近所さんに迷惑でしょ!」


「「すみませんでした」」


「まったくもう…」


 2人は、正座して素直に反省の言葉をいうと、早織は仕方ない子達ね…と呟き、リビングに戻って行った。


「有栖?俺の分は良いけど姉さんの分には手を出すなよ?その…ガチ泣きするから」


「あ、うん分かった…」


 有栖の頷きを見た総一郎は、いつも何かしらのお菓子が置いてある小さな籠の中をみて見ると、赤い箱の酢昆布が一つだけある事を見つけ、その酢昆布を手に取り、部屋に戻って行った。


「酢昆布食べながら動画でも見るか…」


 自分の部屋に戻って来た総一郎は、PC画面にあるアイコンをダブルクリックして、有名な動画サイトを開き、下にスクロールしていくと、タイトル名に「歴代オンラインゲーム特集」と書いてある動画を見つけた。


「ほう…歴代オンラインゲーム特集とな?」


 総一郎は、その動画をクリックして再生した後、赤い箱の中にある酢昆布を、一枚取り出して口の中に入れた。


「ん!?‥‥これは!?」


 総一郎は、その動画の中に気になる物を見つけると、何度も同じ場面を繰り返し再生した。








「あ!お帰りなさいませマスター」


「マギア!ガジェットの事なんだがいい物を見つけたぞ!」


「はい?見つけた?…とはなんです?」


 ソウルはログインを完了すると、早速マギアに動画の事を伝えた。だがソウルが興奮していて、いまいち要領を得ないマギアは、球体の体を傾けた。


「えーっと伝わらないか?じゃあ動画サイトの「オンラインゲーム特集」っていうのを見てくれ!」


「…了解しました」


 ソウルに言われた通り、マギアは動画サイトを開いて、検索バーにオンラインゲーム特集と入力し、検索に引っ掛かった動画を開いた。


「そう!その動画の5分26秒当たりの奴だ」


「はいはい…これですか?」


「そうそれ!」


 マギアは、指示された位置にシークバーを動かして、再生される動画を見た。


「え~っと…つまりこの動画に映っている物をRGAVに組み込もうと?」


「そう!」


「本気ですか!?」


「勿論だ!」


「お待ちください。少々計算してみます…」


 マギアは、ウィンドウを開いて何かの数字を計算し始めた。ソウルは、何の計算をしているのか分からなかったが、マギアが計算し終えるのを待ち続けた。


「でました!作業量は3日間徹夜しないと間に合いませんね!」


「…まじか?」


「マジです!3日の徹夜作業の後4日目にはリイルフの道場で訓練、5日目には約束の日になっております。それにRGAVの改修の他にも両手武器も作らないといけませんので、かなり濃いスケジュールで尚且つ急がなくてはいけません」


「休息する時間は…」


「ほぼ無いと見た方が良いです!しいて言うならトイレ休憩のみですね!」


「っく!…いや、自分で言い出した事だ!やってやるよ!」


「頑張りましょう」


 そして、ソウル達は怒涛の3日間に挑み続け、4日目に変わる頃には全ての作業を終わらせた。









「へへっ…やってやったぜ…」


 フラフラしながら製作室から出てきたソウルは、少しやつれた顔をしていながらも、やり切った満足感で満たされた目をしながら受付を見回した。


「あれ?そういえば樽が無くなっているな?」


「あ、ソウルさん!お疲れ様です。作業は終わりましたか?」


「あ、あーっとごめんなさい。名前を聞いていませんでしたね」


「そういえばそうですね!私、新しく銃士ギルドに入った新人のライト・プランジャーです!ライトとお呼びください!」


「ライトさんですね。それでー…あの樽は?」


「上に乗っている石が消えた後、たまに樽を持ち上げて生きているか確認してみたんですけど、クライヨーコワイヨーと言っている生物(先輩)がいるだけでしたので放って置いたんですが、出張から帰って来たギルドマスターに見つかりまして「ハッハー!…ハリーベル…お前3日間の自宅謹慎な?」と…」


「ああ、なるほど」


 ライトの言葉を聞いたソウルは、想像に容易いなと思いながら納得した。


「あ、もうこんな時間!では、私もそろそろ帰りますので失礼します。御用の際は代わりの者にお願いしますね?」


「分かりました。こんな夜更けまでご苦労様です。お疲れ様でした」


「では~」


 ライトはソウルにお辞儀した後、職員の控室に向かって行った。


「…俺も寝よ…」


 ライトを目で見送った後、ソウルはログアウトボタンを押して、現実世界に戻って行った。

クサい物には蓋をして、ヤバい物は封印する。これ昔からいわれ(ry


Q 何故突然ジョ〇ョをいれた?

A そのままだと文字数たりなくなるから


皆さんも一度は思った事あるのではないでしょうか?このゲームにあのスキルやあの武装があれば!…と。


そして、いつもの徹夜作業。皆さんはお体を大事にしてくださいね!


寝ろ!



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