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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
隻狼と氷狼の銀弾武踏
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鎮魂の宴

次回、隻狼と氷狼の銀弾武踏編最終回! 多分!


お楽しみください!


次回更新は、7月14日 0時です!

「これは…」


 ソウル達は、ディスペアーストーカーの亡骸を数人のプレイヤー達と協力し、マウントにロ-プで固定した後、吊り下げる様な形で、防壁へと帰って行くと、第2防壁の一か所が破壊されている姿が見えた。その第2防壁の周りにも、壊れた機工兵装や固定砲台等の残骸も多くあり、破壊された箇所からモンスター達が雪崩れ込んで来たと容易に分かる程、戦闘の痕跡がいたる所に合った。


「もう少し遅れていたらヤバかったんだな…」


「防壁内で飛行船の砲撃を撃つ訳にもいけませんし、固定兵器やプレイヤーさん達のスキルで何とかしなくてはいけませんからね…大変だったと思います」


「そうか…後で友人二人には何か奢ってやろう。何かを9杯程…」


「嫌がらせですか?」


「失礼な!純然たる善意(悪意)だよ!」


「含みがある発言を検知しました」


 ソウル達は、会話しながら第1防壁に向かって行くと、こちらに向かって手を振っている友人二人の姿が見えた。ソウル達は、その近くにディスペアーストーカーの亡骸を降ろし、ジャバワークを着陸させた後ティカルと一緒に、ホワイトローズとユメミルクの二人が居る場所に向かって行った。


「お疲れ、二人共」


「お疲れ様~」


「おう!そっちもな!よくやったと言わざるを得ないぞ!」


「今のソウル達では倒すの厳しいと思ってたけど倒せたんだねー」


「これのおかげだな」


「ソウルが状態異常してくれたおかげで攻撃が通るようになったんだよ。すごいアイテムだよね」


 ソウルは、右腕のブルーローズを二人に見せながら言うと、2人は納得した頷きをした。


「オンリーワンアイテム類は強力だからな!」


「そうだね~それ故に強力だから奪おうとしてくる輩もたくさんいるんだけどねー」


「そうだな…そいつらの対策の為にここに来たけど結果的に神獣と戦う事になってしまった…。なんでこんな事に…」


「ソウルだからねーシカタナイネー」


「ソウルだから仕方ないな!」


「ソウルだから仕方ないと思うよ?」


「っく!」


 3人の言葉が、ソウルの心にクリティカルヒットし、地面に両手と両膝を付いて落ち込んだ。


「ソウルが落ち込んでる姿も見れたし、長老に報告しに行くか」


「行こー」


「そだね~」


「お前らぁ…俺を何だと…。あ、神獣の解体も頼む!」


「おっけー!生産職に頼んでおくよー」


 ソウル達は、リイルフの集落の長老の所に向かって行った。









「お邪魔します」


 ソウル達は、長老の所に向かおうとした時、ジェラルドの姿が見えた為、一緒に行かないか?と誘うと、ジェラルドは頷き、一緒に向かう事になった。そして、長老宅に到着したソウル達は、断りを入れて家の中に入って行き、二階へと上がって行くと、長老が笑顔でソウル達を出迎えてくれた。


「おお!ソウル殿!皆さん!よく!よくやってくれたのう!」


「はい、皆さんが協力してくれたおかげで神獣を討伐することが出来ました。呪いの方も大丈夫な様です」


「うむ!村の子供達に掛かっていた呪いも解呪されたと報告があった!本当に…本当に感謝するのじゃ」


 長老は、涙交じりの声で感謝の言葉を言ったが、その言葉を聞いたソウルは、表情を暗くしながら口を開いた。


「ですが、その為にリイルフの戦士達を多く死なせてしまいました…全て私の拙い作戦のせいです。申し訳ございませんでした…」


 ソウルが、深々と頭を下げて謝罪を述べると、ホワイトローズとユメミルクそれにティカルも、ソウルと同じように頭を下げて謝罪した。


「…ソウル殿…それは仕方がない事ですじゃ。あの神獣を相手にしていたのですからのう…戦士達も覚悟の上ですし、犠牲が出てしまうのは当然なのじゃよ…。それよりも勇敢に戦った戦士達を誇ってやって欲しいのじゃ」


「はい…分かりました」


 ソウルは、頭を上げて長老の顔に視線を向けると、その表情は優しい表情をしていた事に気がついた。その優しい表情を見たソウルは、ほんの少しだけ心が軽くなったような気がした。


「ジェラルド殿も協力に感謝するのじゃ」


「ああ、報酬も期待している」


「勿論じゃ。…じゃが、少し待ってもらえんかのう?今は少しバタバタしててのう…明日には必ず払えるのじゃが…」


「問題ない」


「助かるのじゃ。その間、宴を開くので楽しんでってくだされ」


「そうしよう」


 その時、ジェラルドと長老の会話を聞いていたホワイトローズが、話に割り込むような形で会話に参加して来た。


「あー宴を開くんならうちの所でも出店を出していいかな?もちろん料金とか取らないしさ」


「おお!?それはありがたい申し出じゃ!ぜひやってほしいのじゃ」


「オッケー!ちゃちゃっと準備するわー」


「じゃあ、俺の所も出すぞ!たっぷり食ってくれ!」


「ありがたいのじゃ」


 出店を出す話が決まり、ホワイトローズとユメミルクの二人は、ゲーム内通信機能を使って自分の部隊やユニオンに指示を出し始めた。


「あ…そう言えばソウル殿?少し訪ねるがお主は踊りや楽器は出来ますかの?」


「一応できますが…何でしょうか?」


「宴の前に鎮魂の儀式があるのじゃが、それに参加しては貰えないじゃろうか?」


「えっと、教えて貰えれば大丈夫ですよ」


「良かった。それじゃあお願いしたい。鎮魂の儀に関してはユナに聞けばわかるからの~」


「分かりました」


 長老は、近くに置いてあったベルを鳴らすと、その数分後に長老宅の玄関から音が鳴り、階段からユナが頭だけ出して来た。


「呼んだ?」


「うむ。ユナ?ソウル殿に鎮魂の儀式を教えてやってくれ」


「え?鎮魂の儀式に出るの?」


「ああ。儀式をやるにしても今は人がいないからの~」


「あ~なるほどね~分かった。ソウルさん?私の後に着いて来てくれるかしら?」


「分かりました」


 ソウルは、ユナに言われた通り後ろに付いて行き、友人3人やジェラルドも長老宅から出て行った。










「あ!肉串の出店もあるのね!食べておかないと!」


「アップルちゃん!アップルちゃん!お肉もいいけど、あっちにあんまきって言う甘味があったよ?おいしそうだったよ?」


 ソウル達が長老宅を出た数時間後、集落では着々と宴の準備が始まり、アップルとマナリアは何の出店があるのか調べ歩いていると、前からティカルがこちらに向かって来ていた。


「二人共、ソウルを見なかった?」


「見てないわね?」


「同じく見てないですよ?ティカルさんはソウルさんと一緒に長老さんの所に向かったのでは?」


「そうなんだけど、報告が終ったら別れてさ。ソウルはユナさんと一緒にどこかに行ったんだよ」


「そうなのね…あ、きっと何かの厄介事をやらされてんじゃないの?」


「ありそうだから困るね!」


「そうですね!」


 ソウルの巻き込まれ体質に、三人は笑い合っていると、集落の広場に人が集まり始めた。三人は、何が始まるのかと思い広場に視線を向けると、広場の中心に巫女服を着た人が立っている事に気が付いた。


「祭事かしら?」


「そうみたいだよ?…あれ?でもなんかあの人見た事ある様な…」


「巫女服に仮面と錫杖…でもなんか見た事ある体格…」


 広場の中心に立っている人物に、三人は疑いの視線を向けていると、その視線に気付いた謎の巫女服を着た人物は、三人に向かって軽く手を振って来た。


「あ!…あれソウルだ…」


「え!?…あ!そういえばそうです!」


「ソウル…貴方は一体何やってるのよ…」


 巫女服を、違和感なく着こなしているソウルに、三人は驚きや呆れの感情を出した。




 ~宴が始まる数時間前~


「じゃあ、ソウルさん?私の動きを真似してくださいね?」


「あ、はい…」


 ソウルは、ユナの後を付いて行くと、アゲハの道場に連れて行かれた。そしてその道場で、何の説明もなく突然に、自身の肩の位置くらいある長さの棒を渡された。ソウルは、その事に何か違和感を感じていたが、手伝うと言った手前何もいう事ができず、ただ黙ってユナの動きを真似し続けた。


「あらあら?ソウルさん…いい動きしますね?」


「この吸収力…本当に初めて?…これが若さかしら?」


 ユナとアゲハが、ソウルの動きを褒めると、ソウルは無言でユナの動きを真似しながら、頬を赤くして照れ始めた。


「にいちゃん!いい動きするな!これがエロいっていう事か!?」


「エロい?これがエロス?」


「センセー達の女性が終った時?」


「拙者、何かこう…腹の底から来るモノがあるでござる!」


 ソウル達が来る前に、すでにいた集落の子供達がソウルの動きを見ながら、お菓子をモチャモチャ、バリバリ、サクサクと音を立てながら感想を述べた。そして、アゲハは失礼な事を言った子供に、お菓子を食べさせ、頬を膨らませた。


「あ、そういえばユナさん?巫女服はどうするのです?」


「(…ん?巫女服?)」


「あーリイルフが着れる奴しかないか~…どうしようか?」


「お任せください!そんな事もあろうかとある方をお呼びしました!」


 アゲハとユナの会話に、それまで沈黙していたマギアが急に声を発し、道場の床に魔法陣を展開した。マギアの出した魔法時から、何が出て来るのかとアゲハ達は期待した目で見ていると、上から何者かが降り立った。その立ち姿は、威風堂々としており、腕を組んで仁王立ちしていた。


「下から出てくると思ったら上からか!」


「すっごい驚き!」


「ガイナ〇ちだね!」


「拙者…不覚を取ってしまった…」


 魔法陣から出てくると期待していた子供達は、まさかの上からと言う意外を突かれ喜んでいた。


「はぁ~いぃ!ソウルちぁゃん!おひぃさ~」


「…ノースさん…お久しぶりです」


「ソォォウィルゥちゃんの!()()ぉ!服の件任ぁせて頂戴ぃ!」


「あら~すっごく助かるわ~」


 ノースのキャラ性にも怯まず、ユナは巫女服が何とかなった事に喜び始めた。


「(あれ?…いつの間にか俺が巫女服を着る事になってる?あれ?何で?)」


 ソウルは、心の中でクエッションマークを出しながら悩み続けた。

「兵士が死んだのは指揮官の責任だ」ってとあるヘ〇シ〇グ機関の偉い人が言っていました!


ユナさんの勘違いに巻き込まれましたね!


そして、元が美人だから巫女服だって着こなすソウル(男)


ユナが、ソウルに教えているのは、〇F10の異界送〇の動きと思っておけばいいです。


ノースさん…どうやって上から降って来たのですか!?上には天井あるのに…


前書きでも書きましたが、次回ラスト(予定)です!次の話は、伝説のアイテムを探す話にしたいです。



モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


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誤字脱字報告 アジュマシタ!

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[一言] ギャグ補正かナニカで天井を透(す)り抜けたのでは?ボブは訝しんだ
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