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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
隻狼と氷狼の銀弾武踏
136/329

知能高き獣

やっと風邪が治って完成しました!お待たせしてしまい、大変申し訳ありませんでした!


それではお楽しみください!


後書きに今後の更新についてお知らせがあります!

「グォォォォォ!」


 ディスペアーストーカーがソウル達に咆哮し、突進してきた。中型トラック程の巨体が猛突進してくると、ソウルは横に回避すると同時に発砲したが、銃から発射された鉛弾は、金属質の毛に阻まれてしまった。


「‥‥胴体には効果無しか…」


「マスター!毛に覆われてない所が有効だと思われます!」


「なら頭だな!」


「食らえなのよう!」


 ティーが風の塊を作り出すと、その風の塊を利用して地面の砂を塊の中に含ませた後、ディスペアーストーカーの顔面目掛けて風の塊を放った。その放たれた風の塊は、ディスペアーストーカーの顔面に見事に当たり、目くらましさせる成功した。


「ナイスアシスト!」


 ソウルが、すべての銃口をディスペアーストーカーの顔面に向けて連射した。ディスペアーストーカーは、目に砂が入ったのか、前足で砂を落とそうとしていたが、そこにソウルの弾が飛来して顔面に当たると、ディスペアーストーカーは仰け反るように立ち上がり、苦痛の悲鳴を上げ、両前足で顔面をガードした。


「数発撃って1mm減っただけか…」


「マスター!ディスペアーストーカーはかなりの防御力を有しています!長期戦になりますよ!」


「夕飯までには終わらせたいな…」


「では、頑張りましょう!」


「ちょっと!長期戦っていっても何時間もやりたくないわよう!それに夕飯までにってまだ5時間くらいあるじゃないのよう!」


「5時間で済めばいい方だと思うぞ?」


 ソウルが、先程ディスペアーストーカーに与えたダメージを脳内で計算し、かかる時間を割り出した。ソウルの言葉を聞いたティーは、本当に嫌そうな表情をした。


「グォォォォォ!」


 ディスペアーストーカーがガードを解き、両手を広げる様な構えをすると、その場で両腕を振った。すると、両手の爪から風の刃が発生し、その刃がソウル達に向かって襲って来た。


「うお!」


「全力回避です!」


「ひぇぇ…」


 飛来して来た風の刃を、ソウル達は慌てて回避するが、マギアとティーは回避に成功するも、ソウルだけが最後に被弾してしまい、右腕のガントレットが斬り飛ばされてしまった。


「マスター!」


「くそ!」


 ソウルは、切り飛ばされて未だ空中にある右腕のガントレットに、ブルーローズを伸ばすと掴む事に成功し、そのまま手繰り寄せて装着した。


「危なかった………!!」


 ソウルが右腕のガントレットを装着したと当時に、ディスペアーストーカーがソウルに向かって突進してくると、ソウルは、地面を転がって回避した。


「風の刃の後に突進か…」


「また風の刃が来ます!」


 マギアがソウルに伝えると、ディスペアーストーカーが再び両手を広げる構えを取り、風の刃を繰り出して来た。ソウルは、風の刃の軌道をよく見て回避して行き、ディスペアーストーカーが突進の構えになったら、顔面に向けて銃を乱射した。ソウルの弾丸が顔面に当たり、突進を止められたディスペアーストーカーは、苦痛の悲鳴をあげ、再び顔面をガードした。


「隙あり!」


 その時、ディスペアーストーカーの後ろから少年のような声が聞こえると、異形の頭が現れ、ディスペアーストーカーの胴体に噛み付いき、僅かに取り込むことに成功した。


「ティカル!」


「ひどいよ!ソウル!置いてくなんてさ!」


「すまん!急いでたんだ!」


「アゲハさんから場所聞いてやっと着いたよ……ふぅ…ここから微力ながら手伝うよ!それに応援ももう少しで来るよ!」


「助かる!」


 ティカルの異形の頭に、胴体を噛み付かれて驚いたディスペアーストーカーは、距離を取ると、威嚇する様に吠えた。そしてその後、何かを迷うようにソウル達とティカルを交互に視線を移し始めた。


「…警戒しているのか?」


「グォォォォォ!!」


 ソウルの言葉に答えるかの様に、吠えたディスペアーストーカーは、ソウル達に向かって突進を開始した。ソウル達は、回避をして銃口をディスペアーストーカーに向けたが、ディスペアーストーカーはそのまま何処かに走り去って行ってしまった。


「な!‥‥…逃げた…のか?」


「…反応が離れて行っています…撤退したと判断します」


「‥‥引き際を知る獣か…厄介だな…」


「はへぇぇ‥‥怖かったぁぁ…」


 ソウルは、ディスペアーストーカーが逃げた方向に銃を向けながら言った後、気が抜けたティーがよろよろと地面に落ちて行った。


「お疲れティー。よく頑張ったな!」


「見直しましたよ!」


「疲れたわよう…少し休むわよう…」


「ああ、ゆっくり休め」


 ティーは、よろよろと立ち上がりソウルのストレージに入って行った。ソウルは、ティーがストレージに入った事を確認した後、視線をティカルに向けた。


「応援ありがとな!」


「一撃入れただけだけど、逃げてくれてよかったよ。僕、まだ始めたばかりだからあんな強敵と戦うのはまだ早いと思うし…」


「そうだな~…あのままやっていたらどうなっていただろうか…」


 ソウルは、あのまま戦闘が続いていたら、という事を考えながらRGAV 01を解除した。そして、最後に切り飛ばされた右腕のガントレットを確認すると、ガントレットには綺麗に斬られた跡があり、今にも壊れそうな雰囲気を出していた。


「防具も新調しないとな…」


「マスター、そのままでは厳しいですか?」


「ああ、厳しいな…これからああいう化物を相手にするとなると、この防具じゃやって行けないだろう…」


「ノースさんとサウスリアさんに注文しますか?」


「‥‥また、大事になりそうだな‥‥他に作ってくれる人探すか?」


「いますでしょうか?」


「‥‥いるだろ?‥‥いるよな?‥‥イタライイナ…」


「おーい!大丈夫か~!」


 ソウル達の所に、応援のリイルフの戦士達が到着すると、ソウル達は戦士達にディスペアーストーカーが引いた事を説明した。ソウル達の説明を聞いた戦士たちは、この辺りを見回ってみると言い、ソウル達は集落に戻る事にした。





「どうですか?狼の容体は?」


 狩場から集落の中心に移動したソウル達は、狼達を治療している集落の治癒士に声を掛けた。狼達を治療している治癒士は、その問いに対して、表情を険しくさせた。


「いろいろ薬品とか魔法を使ってある程度は回復させたけど…このままだとまずいね…」


「…まずいとは?」


「この狼達には、呪いが付いちまっている…その呪いが狼達の命を吸っちまってるんだ。だから長くても1月しか持たないだろう…」


「そんなぁ!」


「どうにかならないの!?」


「どうしよぉ…」


「生きるのだ!呉十郎!生きて拙者と冒険に出るのだ!」


 狼達の傍らにいた子供達が、治療士の言葉を聞いて涙声で嘆き初めた。その子供達の様子も見たソウルは、視線をマギアに向けた。


「どうにかならないか?」


「呪いはマスターにもある様に、呪印を与えたユニークモンスターを討伐しないと解呪できません。一応他の方法もありますが…どれも1か月でどうにかなる物ではないですね…」


「そうか…」


「う~ん…ほんの少しなら延命できる方法は知っているが…上手く行くか分からないしな…」


「それは?」


 治癒士が頭を捻りながら呟くと、ソウルは治癒士に延命の方法を尋ねた。


「本に書いてあったんだが、命付きそうな獣に来訪者がその獣をテイムしたら復活したという記述があった。もしかしたらだが、呪いの力を弱める効果もあるかもしれないな…」


「そんな方法があるのですか」


「ああ、だが…テイムは双方の許諾が無ければ成功しないと聞いた事がある」


「狼達がすんなり許してくれるかどうか…ですか…」


 ソウルの言葉に、治療士は頷いた。その時、母親の狼が目を覚ましてソウルを見つめ始めた。


 《私とこの子に生きる道があるのなら、私はそれに掛けたいわ…》


「うお!…これが脳内に直接って奴か…え~っと…狼さん。俺でいいのですか?貴方の期待にこたえられないかもしれませんよ?」


 《貴方の右腕からあの獣とは違う臭いがしますが、別の匂いもします。きっと、誰も見た事のない場所に立った事があるからでしょう。私は、それに賭けたいと思います》


「…誰も見た事のない…?楽園の事か?」


「きっとそうですよ。マスターどうしますか?」


「俺は構わない。このまま彼奴を野放しにしておくのは問題があるし、ずっと追われ続けるのも嫌だしな」


「了解です。では今から魔法陣を用意しますので、契約される方は準備ができ次第、魔法陣の中に入ってください。その時子狼も一緒にお願いします」


「分かった」


 《この子の説得は任せて》


 1人と1匹はマギアに頷くと、マギアは近くに魔法陣を地面に書き始めた。母親の狼は、隣で寝ている子狼を起こして会話をし始め、ソウルとティカルはその様子をずっと見ていた。そして数分経過した後、マギアが魔法陣を書き上げると、ソウルと狼達は魔法陣の中に入った。


「これから契約魔法を行いますので、他の皆さんは魔法陣の中に入らない様にお願いします。もし中に入ってしまったら契約魔法は失敗し、中にいるマスターと狼達に命の危険がありますので」


 マギアが、その場に集まって来た人達に向かって注意喚起をすると、その場にいた全員が頷いた。そしてマギアは、魔法陣の外側に立つと魔法陣を起動し始めた。


「起動成功しました。マスター、狼達の手を握った後、狼達に名前を付けてください」


「分かった」


 ソウルは、マギアに言われた通りしゃがんで両手を出すと、狼達は片方の前足をソウルの手に乗せた。


「母親の狼の名前は【氷雨(ひさめ)で子狼が【銀牙(ぎんが)】だ】


 ソウルは、狼達に名前を付けると魔法陣が強く光り出し、その光がソウルと狼達の胸の中に入って行った。光が次第に収まって来ると、ソウルの目には、母親の狼が驚いたような表情をして口を開けていた。


【アナウンス: 氷狼の親子 をテイムしました。】


【アナウンス:テイムしたモンスターがユニークモンスターの呪いを受けていた為、プレイヤーにも同じ呪いが掛かります。解呪したい場合は、呪いを掛けたユニークモンスターを討伐する必要があります。詳しくは、HELP欄をご参照ください。】


【アナウンス:称号【初めてのテイム】を獲得しました。HP+200 MPを解放されている場合はMP+200】


【アナウンス:称号【氷狼の長を従える者】を獲得しました。 HP+4000 ALLステータス+20% MPを解放されている場合は+3500】


【アナウンス:称号【やっちまったなぁ!】を獲得しました。INT-20】


「なんか呪いも移って、変な称号も手に入れてしまったのだが…」


 《あの我が主…この子…女の子です…》


「え?!あ!そうだったのか!?…あーだから【やっちまったなぁ!】なのか…名前の変更は出来るか?」


「できますが‥‥リアルマネーで500円かかります。ああ、それとマジカルストーン200個で交換もできますよ」


「安易にお金使うとその後も使いたくなるし…石も溜めるという選択をしよう」


 《そんな!》


 ソウルの言葉を聞いて、氷雨がショックを受けてしょんぼりとし始め、子狼の銀河は、よくわかっていないのかソウルの手にじゃれついて遊んでいた。その後ソウルは、狼達の体調を調べてみると、契約した事で全快されている事を確認した。だが、ディスペアーストーカーの呪いがある為、HPが毎秒ごとに減っているが、自然回復で回復し、減っては回復するを繰り返していた。


「これから大変だと思うが、俺達も全力で挑む。これからよろしくな!氷雨、銀牙!」


 《はい、これからよろしくお願いします。あの…もう一度この子の名前をご再考し…》


「まだ疲れているだろう?俺のストレージに入って休んでいてくれ!」


 《え!あ!あの!主!ご再考を―!》


 ソウルは聞く耳を持たず、ウィンドウを開いて操作し、氷雨と銀牙を自分のストレージ内に入れた。


「何はともあれ、初めてのテイムおめでとうごさいます」


「オメデトー」


「ああ、ありがとう。でも、これからが大変だぞ」


 マギアとティカルに祝われ、ソウルは少し照れくさそうにしながら言葉を返した。


「マスター大丈夫ですよ!これからデジタルな世界とリアル世界を守る冒険が始まったとしても、なんのかやって行けますよ!」


「…そう言うのは、選ばれし子供たちや喧嘩番長にまかせておこう。俺達はやれる事を一つずつやって行くんだ」


「サクヤ〇ンでドキドキしたのは僕だけじゃないはず…」


 ティカルの呟きを聞き流したソウルは、長老宅に向かって行った。



ディスペアーストーカーは賢い獣。故に恐ろしいです。


最低でも高プレイヤー50人程いないと通常では倒せない敵です。まぁ特殊な倒し方もあるよ!ってお伝えしておきます。


防具…どうしよう…


それっぽい課金要素を追加。


一応ケモナーではありませんのであしからず。


~ここで重要なお知らせ!~


3日or4日更新でしたが、1週間更新にしたいと思います!それは、私用やネタ探し、物語の構成をちゃんとしたいからです。故に1週間更新にさせていただきます。

申し訳ございませんが、ご理解のほど何卒宜しくお願い致します。


モチベ維持に評価お願いします! お願いします!


ブックマーク登録もよろしくね! 登録ありがとうございます!


2022/01/18 村長を長老に変更しました。またやってしまった…

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