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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
隻狼と氷狼の銀弾武踏
132/329

可能性

今回は8ページで短いです!


ではお楽しみください!

 真理者アルガス・ホブキンスと戦闘が始まり、ソウルは両手の銃と背中の銃の引き金を引き、銃を乱射した。アルガスは、ブルーローズを半球の形にした盾を作り、それを右手に持った後、乱射された銃弾を防ぎながらソウルに向かって突進した。


「相変わらず正確に突いて来るなっと!」


 アルガスの槍は、ソウルの心臓を正確に狙ってきたが、ソウルは体を横にして回避した後、そのままの体勢でローラーを動かし、スライドする様に後ろに下がり距離を取った。だが、突き出した槍の側面から、触手の様に伸ばしたブルーローズでソウルを追撃し、ソウルはその触手を銃で迎撃した。


「(ここだ!」)」


 無数の触手を迎撃しながらアルガスを観察し、ブルーローズの盾に隙間を見つけたソウルは、態勢を低くして迫りくる触手を潜り回避した。それと同時に体を回転させ、自身のブルーローズを使って、CLC 12に弾丸を込めた後、スライドをレーザーからコイルガンに変更し、隙間を狙って弾丸を発射した。


「グォォォ!」


 アルガスは、ブルーローズの盾の隙間を通り抜けて来た弾丸に対処できず、右肩に大穴を開けた。その右肩が負傷したせいで、ブルーローズの盾を地面に落とし、悲鳴を上げたアルガスは、ソウルから距離を取ると、左手に持った槍を刀の形に変え、居合の構えを取り始めた。


「(前は、ただ斬られる事しかできなかったが…今は!)」


 ソウルは、アルガスが動いたと同時にテイルブレードを動かすと、アルガスの刀とテイルブレードの接触時に火花が起きたが、アルガスの居合を止めることが出来た。その後も、アルガスは居合を繰り出してきたが、その全てを防ぐ事に成功し、ソウルが居合に慣れ始めて来るとテイルブレードで防いだ後、銃を発砲してダメージを与える事に成功した。


「【セブンスウェポン】」


 アルガスのHPが半分を切ると、アルガスはスキルを使い自身の背後に、斧、槍、杖、刀、細剣、棍棒、鉄甲篭手を浮かび上がらせた。


「【アルティメイタム】」


「(そんな使い方もあるのか!)」


 動かなくなった右腕にブルーローズを纏わせ、無理やり動かしてスキルを使って来たアルガスを見て、ソウルはそんな使い方があるのかと驚いてしまった。その驚きのせいで、スキルの対応が遅れたソウルは、アルガスの浮かび上がらせた武器を使った7連撃中、最初の2連撃をもろに喰らってしまい、自身のHPを半分以上減らしてしまった。


「(これ以上はまずい!)」


 ソウルは、深く集中して【ハイタイム】を使用し、残りの5連撃を凌いだ。


「残り4分…行けるか!?」


 6分間の遅くなった世界の中で、残り4分となったソウルは、力を出し切ることに決め、銃のスキルを使用した。


「【クリティカルオーバーチャージ】【ラストピリオド】【サイレントアサシネイト】」


 右手のCLC 12が輝きだすと、それに共鳴するかの如くαトリガーのΣウェポンと背中のファントムが輝きだした。その輝いた銃を見て、ソウルは驚きながらも銃口をアルガスに向けた。


「【アタックエンド】」


 アルガスは、ソウルの輝いた銃を見て危険だと判断したのか、スキルを使用し、すべての武器をソウルに向かって射出した。


「これで終わらせる!」


 ソウルは、銃の引き金を引くと4つの銃口から光線を出し、アルガスは武器を射出してソウルの出した光線と衝突させた。轟音と衝撃がソウルとアルガスの間で起き、最初は拮抗していたが、アルガスの武器がソウルの光線に耐え切れず、一つまた一つと壊れていった。


「行ける!!」


「そこまでです!マスター!」


 マギアが、中止ボタンを押して強制的に訓練を中止すると、ソウルはマギアに向かって怒鳴った。


「マギア!何故止めた!」


「マスター後ろを見てください…」


 言われた通り後ろを振り返ると、ソウルの目の前に短剣が浮かび上がっており、急所を突こうとしていた。


「…まじか…すまんマギア…助かった…」


「いえ…」


「か~()()負けたぁ~」


 ソウルは悔しさを噛みしめながら、そのまま地面に寝転がり、ため息を吐いた。


「お疲れソウル。すごい戦闘だったよ」


「ハッハー!いやぁ~すごい戦闘だったぜ!最後の~銃が輝いたアレは何だったんだ?」


「分からない…多分だけど、CLCのスキルが他の銃に適応されたんじゃないか?」


「え?それってバグなんじゃ?」


「バレなきゃ問題(修正され)ない」


「ほんとかなぁ?」


 ティカルは、ソウルの言葉に首を傾げた。


「良いデータが取れました。これなら強者と渡り合って行けますね。マスター」


「ああ、これで足りなければ両手持ちの銃を作ろうと思ったが、必要ないな」


「そうですね。では、次はいよいよリイルフの森に向けて出発ですか?」


「そうしよう」


「おー!楽しみだね!それじゃあ早速出発しよう!」


「リイルフの森か~あそこのイルフ豆旨いんだよなぁ…お土産よろしく!あ、それと手紙の事を忘れないでくれよ!」


「分かった。…だが、もうちょっと待ってくれ。【ハイタイム】の反動でしばらく動けないから…」


「…」


 ティカルは、ただ無言になり困った顔でソウルを見つめた。


「許せティカル…俺はスキルの犠牲になったんだ…」


「ソウルェ…」


 ソウルが冗談を言うと、ティカルも冗談で返した。その後、ソウルにトイレの警告が出ると一度落ちる事に決め、ソウルはそのままの姿でログアウトボタンを押し、現実世界に帰って行った。





「ま…マスター!大変です!」


「え?どうした?」


「早速修正されました…」


「‥‥マジかよ…ど…どれが修正された?」


 トイレを済ませた総一郎が、自分の部屋に帰って来ると、マギアが慌てた声がスマホから聞こえ、総一郎は動揺しながらも内容を聞いた。


「先ほどの銃の一件とパワードスーツに修正が入りました…」


「…修正内容が書かれた物はあるか?」


「こちらに…」


 スマホの中のマギアが、公式サイトを開き、アップデート内容のページを表示すると、総一郎は震える手でスマホの画面をスクロールしていった。


「オリジナル武器のスキルが、他の武器にも適応されてしまう不具合を修正しました。‥‥ゲームのパワーバランス調整の為、レジェンドクラス以上のパワードスーツに制限時間を設けました。制限内容は、30分稼働の後2時間のクールタイムが必要です。だと‥‥」


「これは…痛いですね…G・アークはレジェンドクラスなので対象になってますよ…」


「痛いどころじゃない…死活問題だ…仕事早すぎだろ…」


 総一郎は、机の上で両手を組んだ後落ち込んだ。その姿は、有名なアスキーアートを思わせる姿だった。


「なによう!30分の制限があるなら30分で片付ければいい話じゃないのよう!光の星の戦士たちだって3分で敵を倒してるのよう!それに比べればたいしたこと無いのよう!」


「その設定、セブン以降無くなったから…」


「ごめんなのよう…」


「謝るな…なんか悲しくなるから…ちっくしょう!30分でやれだと!?やってやらぁ!」


「マスター…それはフラグですか?」


「いうな!チクショウ!」


 多少投げ遣りになりながらも、頭にFDVR機器を取り付け、ログインを開始するとアップデートが開始され、それが完了した後、総一郎はソウルとなり異世界へと降り立った。





「おかえり~。あの後、僕も一旦落ちたんだけど、アップデート入ったね~」


「ああ、見事に修正されたよ…チクショウ…」


「あ~やっぱり?多分だけど、ソウルは今も見られているんじゃないかな?」


「そういえば、配信されてたって言っていたな…ああ、俺は監視付きなのか…」


「だと思うよ?だから迂闊な事出来ないね」


「嬉しくない視聴者だな…はぁ…リイルフの森に行くか…」


 ため息を吐いた後、ソウルとティカルは、マギアが展開したジャバワークに跨り離陸して行った。

かつての強敵と戦う…これはロマンだろうか?


何故アルガスは巨大化した姿じゃないのかって?あれはアドミニ神のせいで巨大化したのです。それらの要素がない場合は、人として戦うのです。


ソウルは、ブルーローズの可能性を見たようです。


アルガスも策士のようです。セブンスと言いながら8番目の短剣を敵の背後に出すのですから。


貴様!(運営or開発)見ているな!という事で、制限が追加されてしまいました。ですがソウルの心には、アルガスと正面からぶつかり合えた事に可能性を見たようです。なので投げ遣りな態度を取っても、諦めてはいません。


ソウルがまた負けたと言ったのは、塔で友人の力を借りて倒すことは出来ましたが、ソウルの心中では勝っていないと思っているからです。ノーカン!ノーカン!


光の星の戦士たちに「3分以上戦っているだろ!」というクレームがあった為に3分と言う設定をセブン以降止めたらしいそうですよ?現在は知りませんが。


次回リイルフの森! 〇リコンやショ〇コンが歓喜するかもしれない!


モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


ブックマーク登録もよろしくね! 登録ありがとうございます!

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