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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
隻狼と氷狼の銀弾武踏
131/329

強者と戦う為の

完成しました!


お楽しみください!

「おいす~」


「お?きたなティカル」


 RGAV 01を完成させた翌日、ソウル達は銃士ギルドの製作室に集まっていた。


「よし、じゃあ新銃をつくるよ~」


「ハッハー!どんな物を作るんだい?」


「これだ!」


 ソウルは、アイテム欄から一枚の設計図を取り出して、全員に見せた。


挿絵(By みてみん)




「これは…どういう物なの?」


 ティカルが、首を傾げてソウルに尋ねると、ソウルは設計図に書かれた銃を説明した。


「この銃は12.9㎜までの弾丸を発射できる中折れ式コイルガンとセミオート式のレーザーを撃つことが出来る銃だ」


「中折れ式か~このトリガーガードの下に付いてるトリガーを引けば、中折れすると見た」


「正解だゼフティ。このトリガーは発射、排夾、装填の全部を片手でする為にトリガーを二つ付けたんだ。この2番トリガーを引けば、中折れして排夾し、もう一度引けば閉じる構造だ。まぁ、ブルーローズを使って弾を装填するていう条件が付くがな」


「つまり、ブルーローズ専用の銃という事です。マスターのスキル【発電】が無ければ撃つことも出来ませんし、レーザーを撃つのにも電力も必要となりますからね」


「12㎜って言ったけど、威力はどの位?」


 マギアが補足説明をすると、その場にいた全員がなるほどと頷き、ティカルが再びソウルに質問を投げかけた。


「某吸血鬼が使ってる弾は454カスール弾で、弾丸径が11.5だからそれよりも0.5大きい」


「えっと…あの弾丸と同じ位の威力って事かな?」


「いえ、あれよりもっとすごいです。数発で最新の戦車を破壊可能です」


「ひぇぇぇ…」


「まぁ、楽園の技術をふんだんに使った銃だと思ってくれ…あ、ティカルは楽園の事を知らないか…」


「楽園?…ああ、ちょっとだけ知ってる!ソウル達が戦っている所、公式で配信してたから見てたよ」


「ええぇ!あれ、配信されていたのか!?マジかよ!」


「うん、ソウル達があの最後のボスに止めを刺した場面なんて、すっごく盛り上がってたよ!それに、ソウルが「この弾丸がお前を裁く…」って呟いた時、このゲームの名物プロデューサーとかコメント欄が「かっこいい!」とか「惚れた!コミュはいるわ!」とか「私も裁いてーとか」目で追えない程、大量に流れていったし」


 ティカルの言葉を聞いてソウルは、顔を真っ赤にしながら俯いた。さらに、誰にも視線が合わない様、頭に装備しているウェスタンハットで顔を遮った。


「まさか配信していたなんて…ゴニョゴニョ…」


「ハッハー!そんなソウルを見て、銃士をメイン職業にしてくれる来訪者が増えるかなー?…増えるといいなー!」


 ゼフティの言った言葉に、悲愴感が感じられ、それを聞いたソウル達は、どうしていいのか分からず、困った顔でただ聞き流した。


「ええい!そんな事はどうでもいい!今は新しい銃の事だ!早速作り始めるぞ!ティカルは、コイル部分を頼む!マギアは、レーザー部分を!俺とゼフティは銃身やその他のパーツだ!」


「(そんな事!?)」


「オッケー」


「了解です」 


 ソウルの言葉に、ゼフティが驚愕した顔になったが、ソウルはそれを無視して銃を作ろうと言い出した。ソウルは、各部品の製作をその場にいる全員に割り振り、行動を開始し始めた。


「そういえばマスター?新銃の弾の事なのですが、弾頭はどの形にしますか?ルーン魔法で、弾自体を回転させて安定させますが、弾頭の形状で敵に対する効果も違ってきますよ?」


「あ~どうしようか…そうだな……コイルガンだし貫通特化にしようか、レーザーは状態異常特化で」


「では、弾頭を完全被甲弾(フルメタルジェケット)にしてレーザーは属性60を4つ乗せた程にしますね」


「出来るのか!?冗談で言ったんだが…」


「作ることが出来るゲームですので、可能です。何なら範囲爆破も乗せしょうか?」


「マジか!じゃあ頼む!」


「了解しました」


 ソウルの言葉を聞いて、マギアは頷いた後、自分の作業に戻っていった。そしてソウルは、視線を手元に移し呟いた。


「砦潜入を回したり、バロ吉待たなくても大丈夫だったか…」


 近くで作業していたゼフティが、ソウルの呟きを聞いて首を傾げた。





「ソウル?この銃の銃身にライフリングは入れなくていいのかい?」


 それから黙々と作業を続けていると、銃身を手に持ったゼフティがソウルに質問して来た。


「ああ、いらない。と言うか入れられない。レーザーを撃つし、ライフリングを付けると弾頭から削れ出たゴミで暴発したり、動作不良などするからな」


「なるほど。これは滑腔砲なんだな」


「そそ、別にライフリングで弾を回転させなくてもいいだろう?この世界には魔法があるし、その魔法の力を使って安定させればいいわけだしさ」


「ん?それなら銃身をきれいに保つ魔法を付ければよくないか?」


「いや、それだと一発の度にキレイにする魔法発動をしないといけないから、すぐMPが枯渇するだろうってマギアが言っていたな…それに「そんなものにMPを消費するのではなく、攻撃するのに使った方がいいですよ」とも言っていた」


「あの丸っこいのもよく考えてるんだなぁ…俺も欲しいわ…」


「マギアの素材は、鉱山内で壊れていたミスリルゴーレムのコアやサキュバスの素材とか使って錬金したぞ?」


「鉱山?それってもしかしてうちで管理している鉱山?」


 ゼフティの言葉にソウルは頷き、その頷きを見たゼフティは「ミスリルゴーレムのコアか…サキュバスの素材はどうするか…」と呟き始めた。


「ソウル~コイル部分で来たよ~」


「お?ああ、ありがとさん」


 ティカルから完成した銃パーツを受け取ったソウルは、自分が作っていた部品を組み込んでいったが、ティカルは不思議そうな顔でソウルの手元を見ていた。


「どしたい?」


「いや、コイルガンって銃身に銅線巻き付けるんだと思ったけど違うんだね?」


「ああ、この三本の棒がコイルの役目を担うんだ。この3本のおかげで小型化出来たし、エネルギーの無駄も出ない。それに万が一壊れたとしても、簡単に交換できるしな」


「へ~すごいな~。でも2本だったり4本じゃダメなの?」


「2本だと威力が弱くなるし、4本だと威力は上がるけど、その分のエネルギーが必要になるから、3本が丁度いいんだ」


「なるほどね~」


「マスターこちらも完成しました」


「ありがと~」


「ハッハー!後は全部組み立てるだけだな!」


「ああ、ここをこうして…あれをこうしてっと…」


 ソウルは、マギアからレーザー機関や電子部品を受け取った後、手早く組み立てていった。ソウルが、部品を次々と組み込んでいくと、設計図に書かれた形の銃が出来上がって行った。


「完成!」


「「「おお~」」」


【アナウンス:この武器に名前を付けてください。】


「Coil & Laser Canon 12だからCLC 12でいいか、あんまり凝った名前も思い浮かばないし…」


「リネームも可能なので、それでいいのではないでしょうか?いい名を思いついたら変更するという事で」


「そうだなっと」


 ソウルは、半透明のキーボードでCLC 12と命名し、新しい銃が完成した。


【アナウンス: CLC 12 が完成しました! カテゴリー 『オリジナル武器』 等級 『ゴッズ』 武器レベル 『203』 ゴッズ専用スキル 『クリティカルオーバーチャージ』 各種パラメーターは装備欄からご確認ください。】


【アナウンス:称号【神業】を獲得しました HP+5000 各ステータス+350 MP解放されている場合、MP+4000】


「…すごいのが出来たな…」


「我がギルドの救世主は、神に至ったか…ハッハー!」


「早速試し撃ちしてみようよ!」


「そうだな。でもその前にオーナー登録をしてっと…」


 CLC 12のオーナー登録を済ませたソウルは、試し打ちをする為、街の近くにある平原へと向かって行った。





「マギア、訓練モード。敵はカブテリアン×3で」


「了解しました。これより訓練モードを開始します。訓練に参加しない方は、黄色いラインの外側へ移動してください」


 街の近くにある平原へとやってきたソウルは、マギアに訓練モードを頼んだ。了解したマギアは、平原に直径30mのフィールドを展開した。ティカルやゼフティは訓練に参加しないので、マギアに言われた通り、空中に浮かんでいる黄色い線の外側でソウルを観戦し始めた。


「RGAV 01とCLC 12の性能を見るから全力で挑むぞ!」


「了解です。では敵LvをMaximizeに変更します。カウント5でスタートします」


 RGAV 01を装着し、右手にCLC 12、左手にαトリガーのΣウェポンを持ったソウルの前に、最大レベルのカブテリアンが3体現れ、5カウントが動き出した。


「先手必勝!」


 カウントが0になり、ソウルは両手に持った銃と背中の腕を展開して、ファントムを持たせた後、カブテリアンの急所に向けて乱射し始めた。ソウルの猛攻にカブテリアン達は、その場に釘付けになると、ソウルは脚部にあるローラーを動かし、ゆっくりと前進し始めた。


「テイルソード!」


 ソウルは、カブテリアンに近づいて行き、剣尾の有効範囲になると、ローラーを左右反対に動かし、体を回転させて剣尾を振るった。その剣尾は、風切り音を出した後、カブテリアンの1体を両断し、他の2対に大ダメージを与えた。


「ギチチ!」


 大ダメージを受けた2体のカブテリアンは、バックステップしてソウルから離れた後、羽を広げて空中に飛び立った。


「逃がさんよ!」


 両手の銃と背中の双銃が、それそれ空中にいるカブテリアンに狙いを定め発砲した。一体にレーザーと鉛弾、もう一体には鉛弾の弾幕がカブテリアンに向かって飛んで行き、その攻撃を回避しようとしたカブテリアンは逃げられず、体中をハチの巣にされ地面へと墜落した。その内の一体が墜落した衝撃で黒い霧に変わった。


「トドメだ!」


 脚部に仕込んであるエアリアルで跳躍し、生き残ったカブテリアンに剣尾で急所を突いて止めを刺して戦闘を終了させた。


「お見事です!マスター!戦闘時間3分5秒でノーダメージ!素晴らしい性能ですね!」


「おー!すごいね!」


「ハッハー!これなら異常種だってソロで渡り合えるかもしれないなぁ!」


 ティカルとゼフティがソウルに賞賛の声を送るが、そのソウルはいまいち納得していない顔をしていた。


「どうしました?マスター?」


「マギア…彼を出してくれ…」


「え?彼?‥‥もしかして彼ですか!?」


「ああ、彼だ…アルガス・ホブキンズ…真理者の彼をLvMaxで出してくれ」


「そんな!無茶ですよ!いくら今のマスターでもLvMaxの彼に勝てるはずがありません!」


「だからだ。この程度では、俺はまだ全力を出せていない…彼なら…アルガスなら全力を出せるだろう」


「いやしかし…」


「マギア!」


「…分かりました。そこまで言うのなら彼を出しましょう。ですが、特殊個体のLvMax訓練では、それ相当の危険性があります…なので私が危険だと判断した場合は、即座に訓練モードを中止しますがよろしいですね?」


「ああ、頼む」


「了解しました。では、注意事項にチェックをいれて開始のボタンを押してください」


「分かった」


 ソウルは、目の前に現れたウィンドウをスクロールしていき、同意するにチェックを入れて開始のボタンを押した。


「…久しぶりだな」


 ソウルの前に、西洋甲冑を動きやすく改造した鎧を着た、真理者のアルガス・ホブキンスが立っていた。そんな彼に、ソウルは挨拶をしたが、アルガスはただ無言でブルーローズで出来た槍を構え始めた。


「今の俺がどれくらい強くなったのか…お前で確かめさせてもらうぞ!」


 ソウルは、銃をアルガスに向けると、5カウントが動き出した。

久しぶりに絵を描きましたが、ペンタブは使用してないです。まぁ大分古いし書きずらい&重くて落ちますからね…作業途中で落ちると保存してない部分が出てげんなりします…


レールガンの手前の武器 CLC 12です!え?なんでわざわざ手前の武器を出すんだって?それは何でも最初があるからですよ!


まさかの公式配信されていました。でも、利用規約にはちゃんと書かれているので問題ないです。

その動画の再生数がとんでもない数を出したらしいですが、ソウルにとっては恥ずかしいみたいです。


え?銃士が増えてない?なぜ?と問われると、動画を見ていた視聴者やプレイヤー達は、ソウルを銃士ではなくガンストライカーだと認識しているからです。


属性60が4つだと状態異常確率が240%になる…テンノなら必須Mod!さぁ!君もテンノニナルノデス!


【クリティカルオーバーチャージ】確定クリティカルで6.5xのチャージショットを撃ちだします。クールタイム2分 


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