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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
隻狼と氷狼の銀弾武踏
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リビルド 2

完成しました!今回は製作回です!


おたのしみくださいな~

「他の街に入る為に登録が必要だったんだね~」


「ああ、それにギルドマスターに認められれば、特典があるぞ」


「ソウルは、認められたの?」


「勿論です。プロですから…」


「プロって…ソウルもまだ若葉マークプレイヤーだよね?」


 ソウル達は、冒険者ギルドでティカルの登録を済ませた後、銃士ギルドの製作室にいた。そこでソウルが、顔芸しながら言うとティカルが笑いながらツッコミを入れた。


「さて、作って行こうか」


 ソウルが、気持ちを切り替えた後、アイテム欄から設計図と素材、そしてG・アークを取り出した。


「ティカル、この設計図を見てくれ」


「どれどれ…ふむ…あー…なるほど」


「分かるのですか?ティカルさん」


「分かるよ~前に僕の叔父さんがこういう仕事していて、その仕事を手伝った時に色々教えて貰ったんだ~」


「これは期待できそうですね!マスター」


「そうだな。じゃあティカルはここを頼む」


「まかせて~」


 ソウルの指示で、ティカルはヘルメットを作り始め、ソウルとマギアはG・アークから使える部品を外し始めた。


「胸部は完全にダメで…両腕のフレームもダメになっている…使えるのは背中の腕2本と背骨のフレーム、両足のフレーム位か?」


「そうですね…背骨のフレームが無事な事が幸いです。もしこの部分がダメだったら一から作る羽目になりましたよ」


「そうなったら大金持ってハピネスカラーさん所にお世話になるしかないな…まぁ今は直せば使える部品があるし、それは必要ないだろう」


 G・アークを完全に分解したソウル達は、破損や歪み等を修理した後、仮組で組み直した。その仮組で組み立てたG・アークの姿は、頭、肋骨、両腕の無い金属で出来た骨格標本の姿だった。


「頭は今ティカルがやっているとして~…俺は足のローラーをやるか」


「分かりました。私は使える配線類を確認します」


「ああ、頼む」


 それから数時間、黙々と作業をしつづけていると、ソウル達がいる部屋にゼフティがやって来た。


「ハッハー!やってるかい?お!こいつはすげぇな…!」


 ゼフティは、骨格フレーム状態のG・アークを見て驚いた後、すぐソウルに視線を向けた。


「ソウルっち、もうとっくに昼過ぎてるけど…飯食わなくて大丈夫かい?」


「ん?あ…もうそんな時間が立っているのか…休憩するか~」


「そうした方が良いぜ!根を詰めすぎるとよくないしな!ソウル達が休んでいる間、俺っちが見張ってるから行ってくるといいぜ!」


「それはありがたいが…暇なのか?」


「‥‥うん、書類仕事は午前中に全部終わらせたし、ハリーちゃんを手伝おうとしたら「ギルマス!邪魔だから奥に引っ込んでて!」って言われちゃったよ…」


 ゼフティがしょんぼりしながら言うと、ソウルは苦笑いした。


「そうか…じゃあ、頼む。すぐ戻って来るから。お~い!二人共~休憩するぞ!」


「ん?…ああ、もうこんな時間なんだね。ちょっと手早く済ませて来るよ」


「私は補給する必要が無いので作業を続けます」


「頼む」


 ソウルとティカルは、ログアウトボタンを押して現実世界に戻って行った。





「ふぅ…」


 頭のFDVR機器を外し、一息ついた総一郎は、一階に降りて台所に向かうとリビングからテレビの音が聞こえ、ふとリビングを覗いてみると、母親の早織がソファーに横になった状態で、せんべいを齧りながらテレビを見ていた。


「あら?総一郎、どうしたの?」


「ちょっとお昼を取ろうと思って…カップ麺あったよね?」


「ダメよ、総一郎。ちゃんとした物食べなさい」


「え~?だって面倒だしさ…」


「仕方ない子ね~私が簡単な物を作るから待ってなさい!」


「ありがと、母さん」


 早織は、ソファーから立ち上がり台所に向かうと料理を作り始めた。そんな総一郎は、母親に感謝しながら料理が出来るのをリビングで待った。


「見てください!これ!尻尾ですよ!それも器用に動いて物を掴んだりできるようです!」


 ソウルはテレビに視線を向けると、テレビの中の女子アナウンサーが、長い猫のような尻尾を器用に動かしていた。更には、その尻尾で重い物を軽々と持ち上げ、スタジオ内にいる観客やキャストを沸かせた。


「この尻尾には、電気で伸縮する素材が使われているそうで20kgまで持てるそうですよ!」


「しっぽ‥‥尻尾か‥‥」


 総一郎は、テレビを見ながら呟くと、台所にいる母親が総一郎を呼んだ。


「出来たわよ~ってどうしたの?何かを思いついて考えてるお父さんみたいになってるわよ?」


「え?そう?」


「ええ、そんな顔しているわ。やっぱり親子なのね~」


「いただきます」


 総一郎は、昨日の晩御飯に出たコロッケやサラダを食べ始めたが、その間も、テレビで見た尻尾の事を考えていた。





「ただいま~」


 総一郎が昼食を食べ終えた後、自分の部屋に戻り、機器を頭に付けてログインを開始した。ログインを完了したソウルは、部屋の中を見渡すと、すでにティカルが戻って来ており作業をしていた。


「マギア、ちょっといいか?」


「はい?なんでしょう?マスター」


「さっきテレビで自在に動かせる尻尾の事をやっていたんだ…」


「尻尾ですか?…あの…もしかしてマスター?その自在に動かす事が出来る尻尾を追加しようと言うのですか?」


「ああ」


「え?そんな!仕様変更ですか!?」


「すまないがやってくれ。βブレードをその尻尾の先にくっつけるイメージだ」


「剣尾ですか…完全に固定するのです?」


「いや、着脱式で頼む」


「分かりました。一から設計するのでお時間をくださいね」


 マギアが尻尾の製作を開始すると、ソウルはマギアがやっていた配線を代わりにやり始めた。が、そんな傍らで、激しくアピールしているゼフティが口を開いた。


「お~い!俺っちの事忘れてない?」


「ん?ああ、ありがとう。お疲れ様。もういいぞ?」


「ハッハー!もっと何か手伝えるぜ?」


「…それでいいのか?ギルマス…えっとじゃあ~…この双銃ファントムを分解して壊れている所がないか確認してくれ」


「ハッハー!任せてくれ!」


 ゼフティに双銃ファントムの整備を任せた後、ソウルは配線類の使える物と使えない物の仕分けを終わらせ、次に背中の腕に取り掛かった。


「む~…両手は新しく作るしかないな…中のワイヤーとモーターもダメになってるし…手を射出する機能は諦めるしかないか…」


 背中の両腕で、無事だった部品はフレームだけだった。ソウルは、その原因を思い出し「あの時、巻き付いたからなぁ…」と呟いた後、新しく部品を作り始めた。そしてソウル達は、作業をし続け、完成したのは3日後の事だった。


「流石に眠いよ…」


「ああ…でも、ティカルが作ってくれた頭を取り付けたら完成だ」


「む~…マスター…私、尻尾のプログラムに納得がいってません…初めてですよ…こんな事」


「そうなのか?でもプログラムは書き換えることが出来るから問題ないぞ?それがもし部品だったら、大掛かりな交換作業になるしな…」


「そうですね。今一な所を探してその都度、修正すればいいですね」


 ソウルの言葉を聞いて、マギアは体の球体を頷く様に動かした。


「ハッハー!双銃もだいぶ変わったぜ!」


 ゼフティが机の上に置かれた双銃ファントムを指差して言った。徹夜が続いたせいか、妙にテンションが高く、まるでジョ〇ョ立ちを思わせるかの様に、指さしポーズを取っていた。


「銃剣が無くなって大きさも一回り小さくなったな」


「ハッハー!それだけじゃないぜ!通常弾と特殊弾の切り替えする時、態々マガジンを交換しなくても撃てるようになってるぜ!」


「ああ、転送のルーン魔法を改良できた事が幸いしたな…これでリロードする手間が無く撃ち続けられる」


 ソウルは、ティカルから頭パーツを受け取り眺めてみると、右目の部分だけが三つの複眼になっていて、他は全て黒いバイザーに覆い隠されていた。


「よし!完成だ!」


 ソウルとマギアが頭パーツを取り付け、背中に双銃を背負わせた後「完成だ」と声高々にいった。


【アナウンス:名前を変更しますか? Yes / No 】


 ソウルは、アナウンスウィンドウのYESボタンを押し、リネームする事に決めた。


「Rebuild Gun Ark Version 01だから~頭文字を取ってRGAV(ルガヴ) 01としよう」


 RGAV01は、隠密性能や機能をを完全に取り払い、ただひたすら戦闘能力に特化させた強化外骨格だった。両足はフルプレートのような装甲が付き、ローラーダッシュが出来るようになっているが、胴体や腕には、装甲が無くむき出しだった。これは胴体等を作るのには、機工師のスキルが必要であるため、製作できなかったからであった。背中には、一対の腕が隠される様に収納してあり、有事の際は両腕を展開して、双銃を発砲出来るようになっていた。更には、肩甲骨がある位置の背骨から、一本の長い尻尾が付いてあり、その尾先にはβブレードが付いてあった。


「次は、拳銃一丁と両手持ちの銃を作ろうと思うけど…」


 ソウルは、次に作る物を言葉にして行ったが、ぞの場にいた全員が疲弊した顔を見て、別の言葉をいった。


「その前に寝よう!」


「賛成だよ!」


「さすがに俺っちも疲れたぜ!」


「前にも言いましたが、私は補給や睡眠を取る必要が無いので作業を続けます」


「すまないが頼むな」


「了解しました。それでは皆さん、お疲れさまでした」


 マギアの挨拶で解散となり、プレイヤー二人はログアウトボタンを押して現実世界へと帰り、住民のゼフティは、自室へと向かって行った。

お前のG・アーク、スケスケやないか!と心で思いながら執筆してました。…ウソヤデー


手伝おうとしたら、邪魔だからあっち行ってて!と言われた事がある人少なくないと思います!


母親の愛情は偉大だってばっちゃが言ってた!


尻尾の可能性と有効性


ルガヴ01はこれから02に成ったり02改となったりします。ロボゲーでよくある派生みたいなものです。


モチベ維持に評価お願いします! 評価ありがとうございます!おかげさまで1000Pを超える事が出来ました!


ブックマーク登録もよろしくね! 登録ありがとうございます!私の作品をお読みくださり、ありがとうございます!

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