表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
ΖΩΗの楽園
122/329

アウトロー

楽園攻城戦3の1と2を合成しました。


完成したので投稿です。お楽しみください。


この話はもうちょっとだけ続くんじゃ~

 アナウンスを知らせるの音が止まり、獲得した物を確認し終えたソウルは、隊長達とユメミルクが集まっている所に向かって行った。


「お疲れソウル、やったわね」


「ルージュさん、お疲れ様です。はい、終わりましたね」


「一応、確認なんだけど、ここにある物持って行っても問題ないのね?」


「はい、問題ないと思います。自分達で使うなり、競売に流すのも自由ですよ」


「分かったわ!早速持ってっちゃうわね!皆~報酬の時間よ~!欲しい物が被った時は、喧嘩しないでジャンケンしなさいね~」


「「「「う~っす」」」」


 プルージュの掛け声で、プレイヤー達が順次昇降機に乗って行くと、ソウルだけはその場に残り何かを探していた。


「ソウル?何か探し物?」


 ふとソウルを視界に入れたアップルが、何かを探しているソウルの姿に、何を探しているのか尋ねた。


「ん?ああ、ボトワンが使っていた転送装置を探してる。さすがにこれは返さないといけないしな」


「そうなの?じゃあ、私も手伝うわね」


「異世界の物を取りに行かなくてもいいのか?」


「私としては特にいらないわね~」


「そうか…じゃあ頼むよ。俺の持っている物と同じ形しているから」


「分かったわ」


 2人は、しばらくその場所で転送装置を探し回ったが、一向に見つからず、気配すら見当たらなかった。


「アップル?あった?」


「無いわね…ここには無いんじゃないかしら?」


「そうか…じゃあ、他の所を探してみるか?」


「そうね~」


 転送装置が一向に見つからなかった為、ソウル達は昇降機に乗って上へ上がって行き、教団に改造された部屋の中を隅々まで探し始めたが、そこでも見つからなかった。


「無いわね…」


「無いね…あれ~?」


 ソウルは、転送装置が見つからない事に小首を傾げ、頭の上にクエションマークを出した。信者の鞄の中や机の中に至るまで探したのだが、影も形も見つからず、手がかりすらも無かった。


「おーいソウル~終わったから帰ろうって~…どうしたの?」


 探し物をしている二人の所に、ホワイトローズが声を掛けて来た。ホワイトローズは、ソウルの頭にクエッションマークが出ているのを見て、何があったのかを尋ねると、ソウルは事情を話した。


「転送装置?…もしかしたら誰かが持って行ったのかもしれないね?聞いてみようか?」


「ああ、そうだな」


「じゃあ、皆の所に向かいましょう」


 ホワイトローズの言葉を聞いて、二人はその可能性もあるかと思い、皆がいる楽園の門の前に、駆け足で向かって行った。





「お~い、皆注目~ソウルが渡して欲しい物があるみたいだから、持っていたらちゃんと渡してね~」


 三人が楽園の門に到着し、その場所に集まっているプレイヤー達に向かって、ホワイトローズが声を掛けて注目を集めた。


「もし転送装置を持っていたら俺に渡してください。返さなきゃいけない物なのでお願いします」


 ソウルの声を聞いて、プレイヤー達はアイテム欄を確認したが、手を上げる者はいなかった。


「いないか…まぁ返す前にもう一度探してみるか…」


「そういえば、転送装置って2つ取られたんだよね?一つはボトワンが使っていたとして、もう一つは?」


「あ‥‥そう言えばそうだな…どこだろう?」


「そこら辺に置いていい物じゃないし、もしかしたらあの戦艦にいた誰かが持ってたんじゃ?」


 ホワイトローズの言葉に、ソウルは納得して頷いた。


「あるかもしれないな。帰ったら聞いてみるか」


「そうだね~。じゃあ、帰還よろしく~」


「あいよ」


 ソウルは、アイテム欄から転送装置を取り出した後、ボタンを押して前回転送した場所に戻って行った。





「お?もう解体作業に入っているのか?」


 前回、転送した場所に戻って来たソウル達が、最初に目にしたのは、EXキャリバーを解体する為の足場を、住民達が組み立てている風景だった。また、あちらこちらにある艦載機の残骸がある所にも、数人の住民が居り、それらも回収するつもりのようだった。


「おーい!ソウル殿~!」


 そんな住民達がいる中から、ソウル達の方に向かって来る数名の騎士達がいた。ソウルはその中の一人に見覚えがあり、片手を軽く上げて挨拶した。


「こんにちは、騎士団長さん。終わりましたよ、全部」


「全部…?もしかしてボトワンの奴を!?」


「ええ、ボトワンに付いて行った12天逢の二人も倒しました」


「おお!あの二人も!ソウル殿、さっそく皇帝陛下に報告をお願いできますでしょうか?」


「分かりました。皆と少し話した後、向かうとします」


「ありがとう!ではお願いします!…おい、誰か!急いでこの事を陛下にお伝えしろ!」


 ソウルと会話した後、騎士団長は、部下の一人に指示を出して帝都に向かわせた。そしてソウルは、アップル達がいる場所に向かうと一息ついた。


「終わったわね」


「終わりましたね~」


「終わったのよう」


「達成ですね」


「まだ、やらなきゃいけない事あるけど…まぁ…終わったな…」


 ソウル達は地面に座り、他のプレイヤー達を見ながら言った。


「今回の事で私に足りない物があるのを知ったわ…」


「私も同じく…」


 アップルとマナリアの言葉に、ソウルとティーは首を傾げた。


「なになに?なんなのよう?」


「それは?」


「「マウント!」」


「あーなるほど…」


「それも高性能な奴がいいわ!」


「ランスなら馬型の方がかっこいいですかね?」


 女性二人は、頭の中で欲しいマウントのイメージを浮かべると、ソウルが笑みを浮かべた。


「次は二人のマウント探しをやろうか」


 ソウルのその言葉に、二人は目を輝かせた。


「次の冒険が始まるまでにどんなのがあるか調べておきます!」


「そうね、私もいいの見つけておくわ」


 2人は、ソウルにやる気を見せた後、マウントに思いを巡らせた。そして、ホワイトローズが拠点に帰ると伝えに来たが、ソウルは帝都にいる皇帝に報告しないといけない為、アップル、マナリア、ティーの三人と別れ、帝都へと向かって行った。





「おお!ソウル殿!よくいらした!早速報告してもらえるかな?」


「分かりました」


 帝都に到着したソウルは、早速城に向かうと皇帝がいる執務室に案内された。その執務室に入ると、皇帝が書類仕事をしており、入ってきたソウルを見ると、口元を綻ばせて歓迎した。そして皇帝がソウルをソファーに招いた後、ソウルはEXキャリバー戦の戦闘開始からボトワン討伐後の事を報告した。


「ふむ…ボトワンが化物に‥‥我らの一族は恨まれていたのだな…」


「今更聞きますが、ボトワンは皇族に連なる人物だったのですか?」


「ああ、従兄弟だ。儂の叔父も宰相で、それを引き継いだのがボトワンだった…」


 ボトワンの事を皇帝に尋ねた際、皇帝の表情が悲しい顔になったのを、ソウルは見逃さなかった。その表情にどんな意味があったのかは知らないが、ボトワンにも皇帝と見ていた物が同じだった時が、あるのだろうとソウルは推察した。


「ああ、すまない。昔の事を思い出していた…今更思い返してもしょうがないのにな…」


「いえ、昔の事を思い出すのは悪い事ではないと思いますよ?昔、目指したモノに今は辿り着いたのか?とか、間違ってはいないか?とか確認する為でもありますし」


「そうか…そうだな…だが、今する事ではない。今は前を見る時だ」


 皇帝はソウルの言葉に頷き、表情を変えた。


「それと…ソウル殿に言っておかなければいけない事がある…」


「‥‥もしかして大社の事ですか?」


「!!…知っていたのか!?」


「いえ、ですが、大体は察しがついていました」


 大社の事を言い当てたソウルに、皇帝は驚いたが、その続きを聞いて皇帝は納得して頷いた。


「ああ、その大社の事だ…何処から漏れたのか分からないが、大社が原因で村一つが消し飛んだという噂が出ている…まぁ、実際そうなのだが、これは、非常にまずい事だと思う」


「…そうですね…。もしその事が原因で、大社の機能が停止してしまった、となれば俺達来訪者は、生きていけないでしょう…」


「それは儂らにとっても同じだ…儂らは、来訪者達のおかげで生活できている部分もあるしな…困ったものだ…」


 2人はこの問題に頭を捻りながら、どうしたらいいか考え始めた。


「そういえば、今後に各国の代表を集めて話し合う機会はありますか?」


「ああ、あるぞ。今回の褒章の件や出兵要請に対する費用の話し合いをしなければいけないから、8日後に開かれる」


「その時に、大社の2人を呼び出して結論を出しませんか?一歩間違えれば、世界が終っていた可能性がありますし、他国の代表達もそれで口を出せると思いますから」


「ふぅむ…儂らだけで解決するのも、問題があるか?」


「ふざけんな!と言う国は居るでしょうね…それに託けてEXキャリバーの残骸を多く寄越せと言ってきますでしょうし」


「なるほど…それをさせない為に代表会議で話し合った方がいいという訳だな」


「そうです」


 ソウルの提案に、皇帝は熟考した後、頷いた。


「そうしよう。今回の事で、儂ら帝国の立場は弱くなってしまったしな…迂闊な事をして国土を奪われてしまったら、目も当てられん」


「そうですね。その方が良いと思います。他に何かありますか?」


「今の所は、それだけだな」


「分かりました。では私はこれで失礼させてもらいますね」


「ああ、助かった。先ほどの件を含めて感謝する。ありがとう」


「いえ、お気になさらず。それでは」


「ああ、また何かあったらすぐに使いを出そう」


 皇帝の言葉を聞いて頷いた後、ソウルは執務室から出て行き、城を後にした。


「う~ん…っと…ふぅ…一応報告は終わりだな…」


「お疲れ様です。マスター、この後はどうしますか?」


「拠点に帰ろう。皆が宴会して待ってるだろうし」


「そうですね。あ、マスター宴会での注意ですが、丼物にはお気を付けください」


「んあ?丼物?」


 城から出たソウルは、体を伸ばして一息つくと、マギアに今後の予定を尋ねられ、ソウルは拠点に帰ると伝えた。その時、マギアから丼物に注意してくれと言われ、何の事だか分からずサッパリだった為、変な声を上げた後、首を傾げた。


「そうです。丼物です。注意してください」


「よく分からないけど…分かったよ」


「絶対ですよ!絶対ですからね!」


「そんなに注意を促すなんて…一体何があると言うんだ?」


 ヴォイ丼の事を覚えていないソウルは、マギアの必死な注意勧告を聞きながら、拠点へと戻って行った。

おや?どうやら転送装置の存在がフラグになったようですよ?今はまだ語れませんが・・・


戦艦の解体を請け負ったのは、帝国ブレイカー工業という紹介らしいそうです。信頼と安心が確かな実績を積んでいるそうです。


アップルとマナリアのマウント何がいいかな~何が似合うかな~


実は!ボトワンは皇帝の従兄弟だったんだ!!! (眼鏡男の迫真な表情)


ボトワンも皇帝と一緒に見上げていた物があったんですよ。それが時を重ねていく内にそれぞれ別な所に向かってしまう。よくある話です。


帝国は今微妙な立ち位置に居ます。なので、強気に出られたら、それが通ってしまう可能性があるという訳です。


ヴォイ丼…それは生物兵器なんてレベルじゃない物です…


モチベ維持に評価お願いします! おねがいします!


ブックマーク登録もよろしくね! 登録ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ