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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
ΖΩΗの楽園
119/329

楽園攻城戦

気づけば、残り2か月位で今年も終わりますね。急に寒くなりましたが、お体の調子はいかがでしょうか。皆様、どうぞお大事になさって下さいね。


完成です。投稿です!

お楽しみください!

「おっす!お疲れソウル!」


「お疲れ~っと」


 地上に着陸した飛行船団の所に降り立ったソウル達は、ユメミルクに挨拶されると、ソウルも挨拶を返した。


【アナウンス: EXキャリバー が撃破されました。SP 2116000 を獲得しました。20000000 オカーネンを獲得しました。EXキャリバーが撃破された事で、第1フェーズが完了したとみなし、自動的に第2フェーズへと移行されます。なお、本クエストの詳細はHELP項目にある「特殊クエスト」>「滅亡クエスト」からご確認いただけます。】


「‥‥ソウル…アナウンスの言葉通りに滅亡クエストについて調べてみたんだけど、このクエスト全部終わらせないと獲得したSPとかオカーネンとか貰えないみたいだぞ?更にはこのクエストを途中で放棄したらペナルティがあるらしい」


「まぁ、そうしないと途中でやめちゃう人がいるだろうし、ペナルティについても妥当だと思うぞ?なんたってこの世界が滅亡するかもしれないクエストなのに、只の稼ぎや金策目的でやられたら堪ったもんじゃないしな」


「そりゃそうだな~」


「お~い!ソウル!ちょっと来て~」


「はいよ~」


 ユメミルクとこのクエストについて話していると、ホワイトローズが手招きをしながらソウルを呼び、ソウルは返事を返した後、ホワイトローズの所に向かって行った。


「どうした?」


「捕まえた捕虜をどうすればいいか聞きたいんだけど…」


「捕虜?EXキャリバーから逃げだした敵を捕まえたのか?」


「うん、ハピネスカラー隊が捕まえたらしい」


「マジか~…相手している暇は無いしなぁ……あ!もしかしたら、どうにかできるかもしれないな…」


「どうするん?」


「この場所に帝国の密偵がいるかもしれないから、声で呼びかけた後、捕虜を全員引き渡してしまおう」


「いなかったら?」


「埋めてしまおう。ギリギリ呼吸できる位にして」


「そうだね~」


 ソウルは、マギアを呼んで拡声器の指示を出すと、マギアは頷き、ソウルにマイクを渡した。


「あーテス、テス!この場所に帝国の人いますかー?いたらすぐこちらに来てください!捕まえた捕虜を全員渡します!金銭とかの要求はしないので、安心してください!繰り返します!帝国の人は、すぐにこちらに来てください!別にこの場に居た事を責める気は無いので安心してください!来ないと、捕虜を全員解放しちゃうことになりますよー!急いで来てください!」


「いるかな?」


「マスター、近くの森から反応がありました。数は4人です」


「いたんだな。言ってみるもんだ」


 それからほんの数分後、ソウル達がいる場所に、ギリースーツの様な見た目のフード付きマントを身に纏った4人が現れた。そして、その中の一人が、ソウルに向かって質問をした。


「私達がいる事は最初から知っていたのですか?」


「いや、いるかもしれないと思って声をかけてたんだ。いなかったらあいつらを埋めた後、次の作戦に向かおうとしていた」


「なるほど、私達の潜伏がバレていた訳じゃなかったのですね…」


 ソウルに質問した人の声は女性で、安堵した態度をソウル達に見せた。どうやら、ソウル達の前に出て来たこの4人は、潜伏にプライドのような物があるようだとソウルは考えた。


「えっと~早速だけど、捕虜を任せていいか?それと、あの戦艦は好きにしちゃってくれて構わない。あ、中を調べるなら注意してくれ。まだ爆発してない爆弾があるかもしれないからな」


「了解しました。早速この事を皇帝陛下へとお伝えしに向かいたい思います」


「それと最後に、俺達はこれから本丸へと攻め込む。だから、逃げ出した捕虜を捕まえてくれとか何々をしてくれて言われても、協力できないからそのつもりでいてくれ」


「もちろんです!では、失礼します!御武運を!」


 女性は、帝国式の敬礼をした後、他の三人を連れて足早にその場から去って行った。ソウルは、去って行く4人を見送った後、ホワイトローズが、こちらに視線を向けている事に気が付き首を傾げた。


「どうした?」


「あの人達が帝国側の住民じゃなかったらとしたら?」


「知らん、と言うしかないな。だいいち、1から10まで俺達が世話しちゃダメだろ?子供の世話じゃないんだしさ」


「それもそうだね」


 ソウルの言葉にホワイトローズは納得して頷くと、ソウルに一通のメールが届いた。差出人はルージュからで「PTの準備が出来た」と書いてあり、ソウルは「すぐそちらに向かいます」と書いたメールを返信した。


「準備が出来たらしい。ルージュさんの所に向かうぞ!」


「了解~」


 ソウル達は、ルージュがいる場所に向かって行った。





「全員、注目!!」


 ソウル達が、ルージュの所に向かうとその場には、プレイヤー達が綺麗に整列した状態で待機していた。そのプレイヤー達の前には、木箱をそのまま使った壇上が用意され、各隊長達も壇上を挟むようにして整列しており、壇上のすぐ横にいたピンクパンサーがソウルの姿を確認すると、大声で号令をかけ、その号令で全プレイヤーが壇上に注目した。ルージュからのPT申請に[はい]と答えたソウルは、ホープに壇上の横で待機する様に言われ、その指示に従った。


「諸君!いよいよ敵の本丸に攻め込む時が来た!先に伝えた通りの作戦で行く!この戦に勝利すれば、我らは、莫大な富と栄誉を得られるだろう。だが!注意してほしい。負けてしまった場合、これまで我らが積み上げて来た物は全て失ってしまうだろう!更には、やり直す事も出来ない一度きりの物だ!…」


 ルージュが壇上へと上がり、プレイヤー達の顔を見渡した後、口を開いた。その言葉は、力強く発せられ、プレイヤー達も黙って聞いていた。


「だが、私は必ず成功すると確信している!それは何故か?!…それは、諸君らはそこら辺にいる有象無象のプレイヤーではなく、私達を信じて着いて来てくれた友だからだ!強くあろうと努力し、共に積み重ねてくれた仲間だからだ!時に競い、共に笑い、涙を流す時には傍にいてくれた親友だからだ!」


 言葉を区切り、ルージュは再びプレイヤー達を見渡しすと、その目に炎が灯った事が分かった。


「固い絆で結ばれた我らだからこそ、必ず成し遂げられる!我らでしか成し遂げられない!そうでしょ?皆!!」


 ルージュは、プレイヤー達に尋ねると、いたる所から「そうだ!」と同意する声が上がった。


「なれば我らは、進むのみ!我らが進む道を邪魔する者は叩いて潰し、その道の先にある頂に剣を掲げ心から叫ぼう!勝利と!」


「「「勝利!」」」「「「勝利!」」」「「「勝利!」」」


「行くぞ!諸君!最後の戦いへ!」


 プレイヤー達、片手を上げて雄たけびを上げた。


「ソウル!」


「では、出発します!」


 ルージュの言葉に反応し、ソウルはアイテム欄から転送装置を取り出した後、転送ボタンを押した。そして一瞬にして目の前の風景が変わり、EXキャリバーが整備されていた場所に転送した。





「行動開始!」


 ルージュの声に反応したプレイヤー達は、作戦通りに行動を開始した。ソウル達は、楽園の門がある場所に移動すると、幸いな事に門は開かれた状態だった。


「この先、敵が待ち構えている可能性があるから、盾持ちを先頭にするとして~次はどうしよっか?」


「盾、盾、近、近、遠の2列で進みましょう。開けた場所に出たら盾持ちが横に広がって安全を確保すればいいと思います」


「そうね。その手で行きましょう」


 ルージュの質問に、ソウルは答えると、ルージュは頷いてプレイヤー達に指示を出した。指示されたプレイヤー達は、迷いの無い動きで2列になり、同時に門の中に入って行った。


「大丈夫っす!敵は居ませんでした!」


 2列の最後尾にいたプレイヤーの一人が、頭だけ戻してソウル達に報告すると、ソウル達は門の中に入って行った。


「…予想通り砦が作られてますね…」


「数日でこれが出来たというの…?脅威だわ…」


 ソウル達が門を通り楽園側に出ると、すぐ目の前に砦が建設されていた。その砦は7割完成されており、無数の木の杭が砦を囲むようにして乱雑に配置されていた。更には、建設途中の石の壁も作られていた。


「完成される前でよかったわね…」


「ええ、本当に…では、ルージュさん。作戦通り行きますか」


「ええ、分かったわ!また後でね!」


 ルージュは、自分のPTがいる所に向かうと、ソウルも仲間達がいる場所に向かった。ソウルのPTは、アップル、マナリア、マギア、ティーのユニオンメンバーで固められ、遊撃を担当するPTだった。


「砦から攻撃して来たぞ!」


「【ピッグシールド】」


 砦から曲射する様に魔法や矢、光線銃などの攻撃が、プレイヤー達に向かって放たれると、一人のプレイヤーがそれを見て叫び、周りに注意を促した。ソウル達は、急いでマナリアの後ろに行くと、マナリアは、スキルを使ってPTメンバーを飛来してくる攻撃から守った。


「マナリア!このまま移動できるか!?」


「攻撃が激しすぎて無理です!」


「そうか…じゃあそのままスキルを使っていてくれ!アップル!」


「!…そういう事ね!分かったわ!」


 ソウルが、アップルに持ち上げて進めのジェスチャーを送ると、ジェスチャーを理解したアップルは、マナリアの腰付近を持ち上げて走り出した。


「ひゃぁぁぁ!アップルちゃん!何をぉぉぉぉ!」


「マナリア!ちゃんとスキル使わないと危ないわよ!」


「そんなこと言ったってぇぇぇ!」


「そのまま砦の石壁に向かってくれ!」


「分かったわ!」


 涙目のマナリアをよそに、ソウル達は塊になって移動し始めると、他のPTも真似をして砦へ向かって行った。ソウル達は、反時計回りに動いて行き、木の杭の上にある石壁にまでたどり着くと、ソウルは自ら土台となるべく、石壁に背を向けた後、中腰になり両手を膝の位置で合わせ、受け取る形を作った。


「エアリアルは装備してあるか?」


「ええ!もちろんよ!」


 ソウルは、その言葉に頷きアップルを待ち構えると、アップルは助走してから少し跳躍した後、ソウルの手のひらに片足を置いた。そしてソウルは、両手をそのまま上に振り上げ、アップルを上に押し出すと、空中でもう一度高く跳躍し、石壁の内側に入って行った。続いてマナリアも上に上げ、中に入れた後、ソウルは右手にしまってある銃口から、ブルーローズをひも状にして放ち、それを使って石壁を伸びり始めた。


「よっと!」


 ブルーローズの伸縮機能を使って、勢いよく石壁を昇ったソウルは、ホルスターから銃を抜いて敵に向けると、引き金を引いた。


「このまま攻撃しながら門を開ける!このままだと、後続が来れない可能性がある!」


「「「「了解!」」」」


「食らえぇなのよう!」


 ティーが風の塊を連発して出し、敵を数人纏めて吹き飛ばしたが、ダメージはイマイチな様ですぐ立ち上がって来た。


「あんまり効いてないみたいなのよう!」


「物理、魔防が高い装備をしているな…厄介だ…」


「そんなの、薄い所を狙えばいいのよ!」


 アップルは、貫手で装甲が薄い関節部を攻撃したり、背負い投げからの後頭部を蹴る技で敵を倒していった。


「わぁ…アップルちゃんだけ無双ゲームしてるみたい…私も頑張らないと!」


「俺の銃も効果はイマイチか…βブレードで行くしかないか…」


「マスター!援護します!レディ!」


「くらえー!なのよう!」


 アップルが次々と敵を屠り、マナリアも負けじと槍を突き出して攻撃した。マギアはソウルの換装時間を稼ぐ為に、両手の機関銃を乱射し始め、ソウルは、αトリガーからβブレードに換装した後、敵に向かって斬りかかって行った。ティーは上空で、三人が後ろから攻撃されない様に、風魔法の塊で敵を吹き飛ばしていった。そして、しばらく戦い続けていると、他のPTも内部に入る事に成功し、ソウル達と共に戦い始めた。それから数分後、プレイヤーの一人が、玉砕覚悟で砦の門へとたどり着き、門の開錠に成功すると、待機していたPTが一気になだれ込んできた。


「この場は制圧できそうですねマスター?」


「ああ、あのプレイヤーのおかげだ。後でジュースを奢ってやろう」


「バケツ9杯分渡すのですね。分かります」


「退却!砦内に退却しがぁハッ!」


 マギアと、冗談を言いながら敵を切り伏せると、敵の一人が、砦内に退却する指示を出し、指示された敵は砦内に逃げ汲むようにして移動していった。撤退指示を出していた奴は、矢を射られて倒れた後、砦内に引きずられて行ったのをソウルは目撃した。


「この場は制圧した…次は砦の中で戦闘だな…」


「ソウルさん、私どうしましょう…大きい武器しか持ってません…と言うか育ててません…」


「あ~じゃあ、ちょっと待ってて。代わりの武器作るから」


「すみません…どうしても盾槍でやりたかったんです…」


「そんなロマンを追い求める人にも安心のユニオンサービス!俺にマカセロー!」


 ソウルはその場に錬金釜を置き、素材を釜の中に入れていった。


「(渡す武器の情報は全部頭の中に入っている…大丈夫なはずだ!)」


 ソウルは、頭の中でしっかりとしたイメージを持ちながら釜の中をかき混ぜていくと、釜の中が虹色に輝きだし、一つの武器が完成した。


「出来た!カイトシールド型パイルバンカーだ!」


「カイトシールド型ってなんです?」


「…ただパイルバンカーにカイトシールドを付けただけの物だ…型と言ったのはその方がかっこいいからだ!」


「な…なるほど…」


「これなら大丈夫だろ。じゃあはいこれ炸裂弾」


「ありがとうございます!」


 マナリアは、今持っている武器をアイテム欄に入れ、ソウルから武器を受け取り装備した。盾の感触を確かめる為、パリィの動きをしたり、引き金を引いて杭を出したりして動作に問題が無い事を確認した。


「これなら行けそうです!」


「そうか、問題ないか…やっぱりしっかりとした情報を知ってないと、武器錬金は出来ないんだな…」


 ソウルはスクフォイの指導の下、モデルガンを作った時の事を思い出し、しみじみつぶやいた。


「ソウル?そろそろ行くわよ?」


「あいよ~」


 錬金窯を片付けた後、ソウル達は慎重に砦の内部へと入って行った。


捕虜は(地面に)しまっちゃおうね~

ほら、神様は土から人間を作ったというし、問題ないでしょ?


諸君…私は美少女が好きだ…諸君、私は美少女が大好きだ!

いつか、変態的な演説を動画でしたい。動画取る機材も名声も無いからやらないけどー!


門を突入してからホープが言ったPTになります。ソウル達は例外ですが。


「【ビッグシールド】」は盾の防御範囲を広くするスキルです。


ソウルの武装錬金…ではなく武器錬金は成功した様です。しっかりとした情報が必要なんです。

炸裂弾は、ソウルのアイテム欄で肥やしになっていた物を渡しました。


カイトシールドについてあるパイルバンカーは小型で、かつてホワイトローズが使っていたパイルバンカーと同じものです。


モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


ブックマーク登録もよろしくね! ありがとうございます!励みになります!


2021/11/04 現在執筆難航中、投稿が遅れます!申し訳ございません!

2021/11/05 半分完成しましたので、明日の0時に公開です。


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