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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
ΖΩΗの楽園
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戦争準備

完成しました。投稿です!お楽しみください!

「ソウルさん…先ほどの話、ルージュさんに話して全メンバーに準備するよう伝えた方がいいですね」


「そうですね、まだルージュさんや他の隊長さん達はインしてないようなのでインしたら伝えたいと思います」


「うちの方は僕が伝えておくから任せておいて」


「頼みます」


 会議テントに居たグリムニルに、ツワーノの町で行われる取引の事を伝えると、全員に伝えた方がいいという事になり、彼らが全員インしてくるまで何をしてようかとソウルは考え始めた。


「一応、メールは送っておくか?「帝国との取引が決まりました。詳しくは全員インした時に話します」って?」


「マスター?所用でインできない人はどうしますか?」


「大体集まったらで話して、インできなかった人は聞いた人から伝えて貰おう」


「その点は大丈夫だと思いますよ?盟主コマンドに一斉連絡というコマンドがあるので、そのコマンドを使えばこのゲームに登録してあるメールアドレスに連絡文が届きますから」


「そんな機能が…じゃあ、全員集める必要は無いという事ですか?」


「ん~…文字数制限もあるし、詳しく聞きたいって言う人もいると思うから、皆を集める事は無駄ではないですね」


「なるほど……あれ?今確認したのだがその一斉連絡っていう物が無いのだが…」


 ソウルはグリムニルの話をきいて、自分も使ってみようと思ったが、自分のウィンドウにある盟主欄には一斉連絡に関する物は、見当たらなかった。


「あ~そういえば、そういう便利機能ってユニオンランク上げないと使えなかったですね…ソウルさんのユニオンランクは今どの位ですか?」


「…最低ランクです…」


「最低?…ああ、数日前に結成したばかりですね。確か、一斉連絡はそこから2つ上のランクにしてメンバーズ数が30人以上いないと使えなかったはずです」


「30人…か…」


「一つ上げるごとにランクアップの試練もありますね。最初の方は簡単ですが、徐々に難しくなっていきますよ」


「それはメンバー全員で試練に挑めって事かな?」


「いや、試練は盟主一人で挑むことになります。メンバーはその手助けしかできないですね」


「マジですか!ちなみにどんな試練だったのですか?」


「そうですね…今のランクに上る時やった試練は「高難易度のダンジョンを指定時間以内にクリア」でした。いや~あの時は大変でしたよ…指定されたダンジョンが吸血鬼の王が住んでる城だったのですが、高難易度だから雑魚敵も強く、ギミックも複雑でした…でも、昔のゲームにダンジョンの構造が似てるなってメンバーの一人が言って、それをよく調べて見たらよく似た所が幾つも在りました。そこからそのゲームのRTA動画を目に穴が開きそうな程見続けて何とかクリアしたのですが、しばらくドゥエドゥエが頭から離れず、しまいには語尾にドゥエが付く様になってしまいましたよ」


「そういえば、あいつの語尾にドゥエが付いてた事あったな‥‥ホワイトローズが憐みの目で見てたけど…なるほど、その理由が解りました」


「ダンジョンをクリアして崩壊して行く城を見た時は、全員両手を上げて喜びましたよ」


 グリムニルが懐かしさを感じ、遠くを見る様な表情をしながら言うと、ソウルは、いずれユメミルクのような事が自分の身に起こると思い顔に青筋を立てた。


「最初の内はそんなに心配しなくても大丈夫ですよ。最初のランクアップ試練はモンスターを討伐してドロップ品を数個集めるだけですから簡単です。難しくなるのは100人規模になってからですから」


「そ…そうですか…」


 ソウルは、グリムニルの言葉に少し安心すると、会議テントにルージュが入って来てソウルに話しかけて来た。


「おはようソウル、早いわね」


「おはようございます。つい先ほど帝国との進展があったので皆さんを待っていたのです」


「えぇ!?本当に!?じゃあ、すぐ皆を呼ぶわね!」


「呼べるのですか?」


「呼べるわよ!「帝国との進展あり!全員集合!」って一斉連絡すればすぐ来ると思うわ!ちょっと待っててもらえるかしら?」


「はい、分かりました」


 ルージュが、ウィンドウを操作し各隊長達に集合するよう伝えると、その20分後連絡した隊長達全員が会議テントに集まった。


「ソウル、皆集まったわよ」


「はい、ではお話しします。先ほど帝国からの使者が俺の所に来て、明後日の昼ツワーノの町でノインと鍵を取引しよう言われました」


「ツワーノの町…確か帝国領の中心から少し南に行った所にある町ね」


「俺は実際に行った事はないですが、そうみたいですね」


「ソウルはその取引で何かが起こると思っているのね?」


「はい、俺の予想だと取引後すぐ戦争状態となるはずです。相手側も罠や伏兵を忍ばせていると思いますし、くだらない茶番を起こしてそれに巻き込まれる可能性が高いからです」


「まぁ、何かしらやって来るのは目に見えてるのじゃ。だからこっちも相当の準備をして挑まないと行けないのじゃ」


「待ち構えている罠ごと食い破るって事ね!いいじゃない!滾って来るわ!」


「滾るのは良いのですが、絶対にこちらから先に手は出さない様にお願いします。俺がわざと煽ってあいつ等に手を出させますので、それまで我慢してください」


「何故?」


 ルージュがお預けを喰らったような顔になり、ソウルを見るとソウルは苦笑いしながらルージュの質問に答えた。


「こちらの陣営にアークライト国の者や他国からの協力者がいるからです。もし俺達から手を出したらあいつらに大義名分が渡ってしまうので、絶対にこちらから手を出さないでください。あいつらの分かりやすい挑発に乗って先に手を出してしまうと、士気が低下する可能性があるからです」


「それにこの取引には各国の目もあるから、無様を晒してしまうと我らの今後の活動にも悪い影響が出てしまうのじゃ…」


「…っく…それは困るわね‥‥分かったわ…少し我慢するわ」


「隊員さん達にも絶対にこちらから手を出さないよう伝えておいてください。必ず俺が何とかして見せますので」


「頼んだわよソウル!」


「分かりました」


「皆もいいわね?これから大戦(おおいくさ)が始まるわよ!気合入れて行きましょう!」


「「「「「「「Yes,ma’am! My Grandmaster」」」」」」」


 各隊長達や会議テントにいた隊員達が敬礼と声を上げた後、解散し準備に取り掛かって行った。ルージュも準備に取り掛かろうとテントから出ようとしたが、ソウルに呼び止められた。


「すみませんルージュさん、帝国に潜入したメンバーを集めて貰え得ますか?別の作戦を伝えたいので」


「別の作戦?」


「はい、帝国との争いが始まった時やってほしい事があるのです。取引が始まる前に首都に入ってもらって、事が起こったら犯罪者達の一掃、閉門された門の開錠などいろいろ動いて貰いたくて」


「なるほど、私達が首都に着いた時、簡単に入れるようにする為ね。分かったわ。ソウルの所へ行くように話しておけばいいのかしら?」


「はい、お願いします」


「…今確認したら丁度皆インしてるみたいだし、すぐ呼ぶわね」


「ありがとうございます」


「じゃあ、私は準備しに行くわ。何かあったら呼んで頂戴」


「はい」


 ルージュは、潜入メンバー達に会議テントまで来る様にメールで伝えた後、テントから出ていった。そしてルージュが出ていったその6分後、ソウルの所に潜入メンバーが全員集まった。


「よう!ソウル!もうすぐ始まるんだって?」


「こんにちは、ネイ・ザンさん。ええ、明後日には始まると思います」


「俺らが呼ばれたって事は‥‥先に帝国に行っていろいろ排除したり工作したりするって事でいいのか?」


「はい、そうですが先にやってほしい事があります」


「やってほしい事ですか?」


 006が首を傾げて聞き直した。


「千里眼やこちらに不利となる特殊スキル持ちの住人を排除してほしいのです」


「特殊スキル持ちの住人…ああ、前の潜入で名前しか分からなかった住人の事ね…何とか見つけ出してみるけど、無理やりやらされてた場合はどうすればいいの?」


 クラフトが眉間に皺を寄せて質問すると、ソウルは真剣な顔で答えた。


「その場合は保護し、悪人だと判断した場合は排除してください。どっちか分からないなと言う場合は眠らせてしばらく動けない様にしてくれれば問題ないです」


「分かったわ」


「う~ん…捜索に時間が掛かると思うし…今から出発した方がいいかな?」


「え?今からですか?準備は大丈夫なんです?」


 006が顎を触りながら言うとソウルは驚いた。


「戦争が起きるって解っていたから前々から準備はしていたんだ。だから何時でも行ける」


「皆さんもすでに準備完了で?」


 006の言葉に驚き、ソウルが潜入メンバーを見回すと、全員頷いた。


「まずい事が起きて援軍を要請されてもすぐには動けないかもしれませんよ?」


「問題ない。その場合は俺達で対処するから大丈夫だ」


「無茶はしないでくださいね」


「ああ、了解した。じゃあすぐに出発する」


「お気をつけて」


「ソウルも気をつけてな!派手なの期待しているぜ!」


「ソウル…頑張れ!…」


 潜入メンバー達はソウルを応援しながら会議テントを出てい行くと、一人残されたソウルはテントの入り口を見つめていた。


「マスター?どうしました?」


「いやな…失敗できないなと思ってさ…」


「そうですね。皆さんの協力があってここまで来れました。もうひと踏ん張りですよマスター!」


「そうだな。よし!次はうちのメンバーに取引の事伝えた後、アインやアンジェラさん達に連絡しないとな。忙しくなるぞ」


「全力でサポートしますよ!」


「頼む!」


 ソウルは気合を入れなおし、会議テントから出た後、メンバーにメールを送ったりアインに連絡して取引の事を伝えたりして忙しく動き回って行った。アークライト国に呼び出され、プレイヤー達と軍の足並みを揃える為の会議をしたり、兵の輸送や補給物資の相談、アンジェラ達の配置場所など数多くの事を関係各所と相談しながら取り決めて行き、着々と準備を進めていった。そして当日の朝、2時間の仮眠してログインしたソウルは、拠点の風景を見ながら体を伸ばし深呼吸をした。


「あ~…朝日がまぶしいんじゃ~…」


「短い時間ながらも準備出来ましたね…マスター」


「アークライト国で戦争とは関係ない相談もされたけど、何とかなってよかったよ…」


「相談しに来た書記官の人泣いて喜んでいましたね…しまいには「ぜひうちに仕官してくれ!」って言われて数多くの男女が必死にマスターの体に抱き着いて来た時は、恐怖を覚えました」


「たまたま俺が解決策を知っていたから気軽に話したんだが…今度からは止めておこうと思う」


「その方がいいですね…私も迫って来た男女の波に圧殺仕掛けましたよ…おかげでガムテ2重にする大怪我を追ってしまいました…」


「(それは大怪我なのか?)‥‥」


「なんです?マスター?」


 マギアの言葉に首を傾げ見ていると、上空からティーが降ってきてそのままソウルの両肩にストンと乗った。


「出発の準備出来たって言ってたのよう!ご主人は白い名前の人のお船で行くのよう!」


「あいよ、じゃあ行くか」


「目に物見せてやりましょう!マスター!」


 ソウルはマギアの言葉に頷き、仲間達がいるホワイトローズの飛行船に向かって行った。

ここから終盤になる為、戦争準備の話になります。


二千人以上いるユニオンは連絡するだけでも一苦労ですね。ギルマス経験者は連絡の苦労を知っているのではないでしょうか? 私ですか?基本ソロなのでギルドなど団体に所属した事は数回しかないです!ハッハー!(泣)


ルージュの一声に集まる隊長達…すごいと思う。


帝国はどんな罠を仕掛けているのでしょうか?それはまだ秘密です(小声(まだ決めてない…))


モチベ維持に評価お願いします! 評価ありがとうごさいます。


ブックマーク登録もよろしくね! ありがとうございます!頑張ります!






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