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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
冒険への準備編
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チュートリアル

やぁ!ハロピポー(謎あいさつ

餅月 雪兎と名前で数年前にちょっと投稿した者ですよ!自分の文章力の低さや行き当たりばったりな構成で挫折して更新停止しちゃったのですよ…申し訳ございません(土下寝

そんなメンタルが弱い作者だけど頑張って完結までやっていきたいです。

更新スピードは遅くなると思うけど許してつかぁさい…


私の創作物で笑顔になってくれるといいなぁ


あ、それと下書きみたいな文章ですので設定の甘さとか句読点の場所とかおかしいと思っても見逃してくれると助かります!

まぁ清書(書籍化)する予定は無いんですけどね!(血涙)


「これでいいのかな?」


 男が一人部屋の中で、箱から特撮ヒーローが被っているようなヘルメットを取り出していた。


「えーっと…これを被ってガイドに従えか」


 説明書を軽く読みヘルメットを装着した後、右耳のあたりにある起動ボタンを押した。


「ユーザー登録……言語設定……ネットワーク設定、完了っと。次は~セキュリティ設定か」


 ガイドラインに従っていき、各種設定をした後、男は1つのゲームを起動する。


「うお!すげー!これがFD(フルダイブ)型ゲームか!これはめっちゃ楽しみ!」


 ヘルメットのバイザーに映し出されるオープニング映像は、まるで本物のように映し出され男をものすごく興奮させた。


「よし! ログイン情報登録完了! さっそくダイブだ!」


 男はゲーミングチェアに座り、【FDしますか?】という文字に頭で「はい」と答えた。


『初めまして!私はこの世界の道先案内人コレットといいます。貴方のお名前は?』


「田中総一郎(そういちろう)です!」


『田中総一郎様ですね。では、早速田中総一郎様のキャラクターを製作しましょう!最初にキャラクターネームをお決めください!なお、一度決めた名前は変更できませんのでよく考えてお決めください!』


「名前、うーん……総一郎……そう、SOU!ソルトで!」


『ソルトでよろしいですか?少々お待ちください』


 コレットは、こめかみに指先を当て何かを考えているようなポーズでしばらくすると、悲しそうな顔になった。 


『申し訳ございません ソルトは もうすでに使われています ほかのお名前をお願いします』


「まぁ、よくあるしな……う〜ん、じゃあ〜えっと……ソウルはどうだろうか?」


「ソウルですね!しばらくお待ちください」


 先ほどと同じポーズで、コレットは唸っていると、しばらくした後表情を明るくした。


「大丈夫です!ソウルは使用可能です!ソウルでよろしいですか?」


「おお!まじか!じゃあそれで!」


「了解しました。ではキャラクターの容姿をお決めください。なお種族や職業はゲーム中盤で変更できます」


「……なるほど、顔は自分に似せて……あ!口元にほくろつけよう!身長やらなんかは全部自分基準でいいか!あ、髪の色だけ変えよう!種族は~グラフあんのか、エルフやら獣人やら人間が多いのはどのゲームでも一緒かな~面倒だし人間でいっか。職業はー」


 総一郎は、半透明な画面をスクロールしていくと、一番下の職業に目が付いた。


「へぇ……こんなにジョブがあるのか。お?あった!銃士だ!」


「最終確認です!こちらの設定でよろしいですか?」


「問題ない。これでOK!」


「了解しました。設定完了です。次に職業のチュートリアルがありますがご利用なさいますか?」


「ああ、頼む」


「了解しました。あちらのゲートをお進みください。担当AIがおりますので話しかけてください」


「了解~」


 総一郎ことソウルは光っているゲートを通ると自分の体が設定したキャラクターのものになった事に気が付いた。


「おお、これが…すごいな…」


 自分の姿が変わった事を確認した後、周りを見渡すと少し遠くの方で小さい人影が見えた。


「あれかな?おーい!」


 ソウルは人影に近寄っていくと小さい女の子が寝転がっていた。


「あー暇じゃ~暇すぎて幻覚が見えそうじゃ~」


「おーい!おーい!」


「あぁ…ついに幻聴が聞こえてしまったのじゃ…これが幻聴か…AIなのに聞こえてしまったのじゃ…この世は神が見ている夢なのじゃ…」


「もしもし?銃士のチュートリアルを頼みたいのだが…」


「?!あぁ、ついに視覚まで異常を出したのじゃ!目の前にめっちゃ美人がいるのじゃ!尋常じゃないほどの美人がいるのじゃ!」


「えっとー…あのー…」


 のじゃ言っている幼女が目をこすったり、頬をつねったりして驚いているが、ソウルは早くチュートリアルがしたい為、幼女を両手でつかみ頭上に掲げた。


「な!なにをするのじゃ!」


「幻じゃないですよ!ちゃんと中の人はいます!早くチュートリアルしてください!」


「わ!わかったから下ろすのじゃ!下ろすのじゃ!」


ソウルは幼女を下ろすと幼女は、三歩下がり咳ばらいをした。


「我は銃神!銃神マテリアルあらゆる銃に関する物を司る者!よく来た!新しき来訪者よ!」


「…ふっ」


「…笑わないでほしいのじゃ…さっきのことは忘れてほしいのじゃ…なんせ銃士をやる人がいなくてもうだいぶ久しいのじゃ…」


 後半に連れ声が涙声になっていく幼女を見ながら、ソウルはニヤつきながら頭をなでると幼女は少し元気を取りなおしたようだった。


「さて、チュートリアルなのじゃが百聞は一見に如かずという事でさっそく銃に触れてみるのじゃ!」


 マテリアルは指を鳴らすと遠くの方から何かが迫ってきた。


「マ〇リッ〇ス!」


 迫ってきた何かはあらゆる銃が掛けられたガンラックだった。ソウルはそれに興奮しながら銃を手に取ると、眺めたり銃口を上に向けアイアンサイトで狙ったりしてみた。


「やっぱりデザインはファンタジー寄りなんだなぁ…この銃なんてハンドガードが枝だし…」


「仕方がないのじゃ…大人の都合(ちょさくけん)なのじゃ…」


「世知辛いですね…」


 マテリアルの言葉にソウルはしみじみ言うと、持っていた銃を戻しマテリアルに向き直った。


「最初の初期装備はフリントロックの拳銃なのじゃ!でもこの世界はなんでも作れるから始まりの街に着いたら自分だけの強力な銃も作ってもOKなのじゃ!まぁそれはオカーネン次第なのじゃが…」


「あーそれは素材的な意味ですか?」


「構造理解と素材なのじゃ!弾もいろんな物があるのじゃけどちゃんと射撃ができるような物を作らないと暴発してお陀仏するのじゃ」


「マジかよ…」


 マテリアルは頷き、指を鳴らすと、地面からカボチャ頭の案山子が現れ、数体がスライド移動していた。


「次は実際に撃ってみるのじゃ!カカシ君が動いたり動かなかったりしてるから自由に狙ってみるのじゃ」


 手渡されたフリントロックピストルを片手で持ち、一番遠くにあるカカシを狙って引き金を引いた。


「おー!惜しい!カカシ君の頭をかすめたのじゃ!」


 マテリアルは、スナイパーライフルにつける様な、大型のスコープで見ながら驚いていた。


「なるほど…リロードはこうするのか…」


 左わきにある半透明のウィンドウを見ながら、フリントロックピストルの再装填の仕方を学んでいくと、再び遠いカカシに向かって引き金を引いた。


「お!すごいのじゃ!眉間に当たったのじゃ!すごいのじゃ!どこかで銃を学んだのじゃ?」


「ハワイで親父にし…いやなんでもないです…」


「??」


 ソウルのネタにマテリアルは首を傾げると、ソウルはしばらく黙々と装填、射撃を繰り返していった。


「ふぅ…この位でいいかな…次は何です?」


「次はモンスターを相手にヒット時のダメージ部位についてじゃ」


 マテリアルは手を二回たたくと地面からホワイトボードが出てきた。


「最初に言ってしまえば遠くに行くほどダメージは減衰していき、最大ダメージが出る距離で頭と心臓がある部位を射抜くと即死または大ダメージなのじゃ!」


 マテリアルはかわいらしいゴブリンを書き説明すると、ソウルはなるほどとうなずいた。


「じゃあ頭や心臓以外の部分に当たったらどうなるのです?」


「その場合は中心基準なのじゃ!例えば腕の中心に当たれば敵は腕が使えなくなったり、逆に皮膚に当たったらカスダメージなのじゃ!」


「なるほど…じゃあ実際にやってみるか…」


 ソウルはポリゴンで出来た動かないゴブリンに銃口を向けると頭を狙って引き金を引いた。


「お!倒した」


「次はカスダメージを狙って皮膚側を攻撃してみるのじゃ!」


 マテリアルの言葉に頷き再装填し狙いをつけて引き金を引くと3ダメージという表示が出た。


「なるほどなぁ…ちゃんと狙わないといけないのか」


「敵も動くから難しいと思うけど、コツコツ強化していったら視覚外にいる敵に対しても、脳天撃ち抜けば即死するのじゃ!」


「すげぇな!…なんでこんなに強くなれるのに銃士をやっている人が少ないのです?」


「それはじゃのう……されたのじゃ…」


「はい?なんです?」


「だから! Nerfされたのじゃ!それもものすごく!」


「え?!本気ですか?!」


「そうじゃ!たとえばクイックリロードというスキルがあるのじゃが、銃に弾を込める作業をなくしてすぐ撃てるようになり5回使ったらリキャストが発生するやつなのじゃが、使用回数1回でリキャストが発生するようになり時間も1分だったのが10分になったのじゃ…」


「それは…きついですね…」


「雑魚ならいけるかもしれないけど…即死耐性持ってるやつが出てくれば一回撃っただけでもう終わりなのじゃ…無能なのじゃ…木偶の坊なのじゃ…」


 マテリアルは崩れ落ちうつ伏せになって悲しんだ。


「あーだから誰もやらないのか…そりゃあ使える職業に行くわなー…MMOだしソロもいけるだろうけど、パーティ組むのが普通だしなぁ…つかえない職は弾かれるし…寄生と間違われるだろうなぁ…」


「ごふっ…」


 マテリアルはソウルの言葉の「弾かれる、寄生」という言葉に大ダメージを受けて吐血した。


「お主も…ほかの職業に変更してもいいんじゃよ?」


 マテリアルは泣きそうな顔でソウルを見上げるとソウルは首を横に振った。


「いや、俺はこのまま銃士をやって行きますよ」


「え?本当に?」


「はい、いろんなゲームで剣や魔法使って来たけど最近飽きてきてしまっていて…しばらくゲームはやってなかったのですが…とある西部劇の映画を見て、すごく銃を使いたくなりましてね…従来のモニター越しでやるFPSも考えましたけど、こっちのFD型MMOゲームに興味がありましたし、それも評判も良かったのでこのゲームを選んだ訳ですよ。だから…だから、このまま銃士でやらせてくれ!銃士がいいんだ!」


「うぅ…うれしいのぉ…うれしいのぉ…」


 マテリアルは次第に熱くなってきたソウルの言葉に感動し、虚空から取り出したティッシュで鼻をかんだ後立ち上がった。


「そういうことなら我の権限を最大に使って作成したアイテムを初回特典として与えてやるのじゃ!」


「え?いいのですか!?」


「いいのじゃ!そんなに強力な物はできないのじゃが、ちょっとした便利な物位なら我の判断でやってもいい事になっているのじゃ!」


 マテリアルは指先を空に向けて回転させると、銀色の半液体が集まっていき、次第に二つの形を成していった。


「絶望回避のウエスタンハットと測量士のモノクルじゃ」


「おお!いいな!これ!」


「絶望回避のウエスタンハットは即死攻撃無効、キャラクター推定レベル20以下の場合DEX+20 以上の場合 DEX、AGI、LAKが15%上昇なのじゃ! 測量士のモノクルは手持ち武器の最大ダメージが出る距離になると名前の下に赤い▼がでるのじゃ!」


「そいつぁすげぇや…」


 マテリアルから帽子とモノクルを貰い、モノクルを目に装着した後、帽子をかぶった。


「じゃあ、最後にSPやステータスの説明なのじゃ。UIを開いてステータスの欄を開いてみるのじゃ!UIの開き方は我の真似をして開くのじゃ」


「こうですか?」


ソウルが、マテリアルの真似をして指先を下にスライドさせると、ソウルの前にウィンドウが現れ、言われた通りにステータスを選択した。


「そこにはお主自身のステータスが表示されてるのじゃ!そのステータスを上昇させるには、敵モンスターを倒したり、クエスト完了時の報酬でSPという物が貰えるからそのSPを使ってあげるのじゃ。他にSPで出来る事は、職業スキルを獲得するのにも使うから、ご利用は計画的になのじゃ!」


「なるほど、SPが重要なんですね…どうビルドして行くか…銃士だからDEX特化?いや…それだといろいろまずい気がする…どうしようか…」


ソウルがどう育てていくか悩んでいると、マテリアルは寂しそうな表情をして口を開いた。


「そろそろ定められた時間を超えてしまうのじゃ…」


 マテリアルはパチンと指を鳴らすとソウルの目の前に光の門が現れた。


「お!冒険開始ですね!ワクワクします」


「職業が酷いのじゃが、この世界はきっとお主にとって楽しいものになるはずなのじゃ。だからいろんな事にチャレンジしてほしいのじゃ」


「はい!じゃあ行って来ます!」


「あ!そういえばお主の名前を聞いてなかったのじゃ!」


 光の門の前で立ち止まり、ソウルはマテリアルに向き直ると笑顔で答えた。


「ソウル」


「ソウル…魂という意味なのじゃ…いい名前なのじゃ!ではソウル!汝の旅路に幸多からんことを!」


 そしてソウルは頷き、光の門をくぐっていった。

2024/04/10 指摘箇所を修正。

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[気になる点] 〉総一郎は、半透明な画面をスクロールしていくと、一番下の職業に目が付いた。 「銃士が3人だと…銃あるのか…剣や魔法にちょっと飽きてきたし銃士でやっていこうかな? この辺、今話後半部…
[一言] ガンラックが迫るシーンでなんか叫んでるのは映画の名前とかだろうか?ボタン押すと隠し部屋が現れて壁一面に武器があるの憧れるよね
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