昔話の三拍子
「なぁ知っているか、三という数字は、昔話とかお伽話では、結構意味深にできるって事」
「それは、こじ付けレベルで?」
「都市伝説レベルで」
「都市伝説にしては、浸透してない気もするけどね」
「じゃあ見捨てられた、未開発の都市伝説レベルで」
「十年後には、立派な都市伝説になっている事を祈るよ」
「祈るぐらいなら聞いておくれよ」
「わかったよ、そんで何だっけ」
「三という数字が、結構昔話とかお伽話では使われたりしているよね」
「三枚のお札と、三匹の子豚ぐらいじゃあないか?」
「いやいや、ガラガラドンも三匹だし、桃太郎のお供も三匹だよ」
「あぁそう言えばそうか」
「長靴を履いた猫だって、三男が貰った猫だし、ランプの魔人だって三回の願い事だ」
「あぁ、なるほど、意外に使われているな」
「東西問わずの意外な関係に、何やら陰謀論が渦巻きそうだよ」
「なんの陰謀論だよ」
「まぁそんな中でもすごい物語があるんだよ、それが狼と七匹の子やぎ」
「三に関係しているか?」
「いやいや、自分の中では、三に関係している話ナンバーワンだから」
「ナンバーワンなのに、三に関係するというのは、おかしい話だな」
「流石にそこまで求められてもな」
「しまらないな」
「まぁ、でも都市伝説とかそういうものだから」
「それで、どう三に関係してるんだよ」
「まず、登場するのが、三で割り切れる数なんだよ」
「7匹と狼で8匹だろ」
「母ヤギで、9匹なのさ」
「あぁなるほど」
「そして、狼が子ヤギを騙すために訪れたのも三回」
「確か、チョーク食べたり、身体に小麦を塗してたりしていたな」
「そして、狼が襲って、丸呑みにした数が、6匹」
「うぉ、これも三で割れる」
「それだけじゃあない、この後狼に食われなかった子ヤギは、三回狼からの危機を脱して、助かっている」
「なるほど、此処までくると、若干ヒクぐらい、三というのが意味深に思えるな」
「まぁ、偶然の一致で片付けるか、こじつけか本当に関係するかは、わからないけど、この話さ、二度ある事は三度ある、三度目の正直、仏の顔も三度までとか当てはまる、当てはまるんだよねぇ」