魔法少女マジカルゼンザイ
深夜テンションで書いた。
ちょっとアレです・・・
「・・・キロ」
うーん
「・・・キロアズサ」
うぐぅ
「起きろアズサ!」
「うるせえー!クソカスッ!!」
「ッ!?」
覚醒するなり、柴太郎の首に手を掛け指に渾身の力をこめるアズサ、額には血管が浮き上がる。
その様相はまるで悪鬼だ!芝太郎はというと今にも圧力で目玉が飛び出しそうだ。
「おッ、落ち着け、アズサ!君は、二十時間も寝ていたんだゾッ!」
「何ッ!?つか今何時だ?コラッ」アズサが手の力を緩める。
圧力から開放された芝太郎は、ようやく肺に酸素を送り込み主人の質問に答える、
再び攻撃されない為に。
「ケホォッ!ゲホォッ!夕方の四時三十分ダ…」
汚ネッと罵りゴミを見るような眼で芝太郎を見下すアズサ、ここまで彼には何の落ち度も無い!
「じゃ寝るわ」布団にもぐるアズサ。
「待ていッ!」
「んだっよ、ッせーな!」芝太郎を睨みつける、
今にも右ストレートを繰り出しそうだ。
そして主人から五分だけ時間を貰えた!
そう五分だけ…。
今日こそ説得できればいいが…。
「いい加減ちゃんとしよう、それから良いことして魔法力溜めよう?アズサもう24歳だよ、全然働いてないよ、けどまだ間に合うよ、それに…」
「断る…」
「エッ?」
「断るッてんだよ!聞こえねぇ耳かぁッ!」
左手を思い切り振りかぶり、掌底気味に左鍔に打ち込む!勢いは止まらない。
スピードは加速!芝太郎には何が起きているのか分からなかった、彼の右耳、その穴は掌底のエネルギーを乗せたままアズサの右手中指に向かう!
芝太郎の脳内、ズブリっ…と嫌なメロディーが響く、直後激痛が走る。
「ッ~~~~~~~~~~~!!!」
アズサの中指は芝太郎の脳内にまで達していた。
白目を向き痙攣する芝太郎、アズサはワインのコルクでも閉めるかのように右手を回転させさらに奥へ…。
ズブリっゴリッ、ゴリッ、ゴリッ悪魔の演奏
「!!!ッ~~~~~~~………」意識が遠のく。
「オイッ起きろ五分はとっくに過ぎた」アズサが蹴りを繰り出す。
「ッハ?」芝太郎覚醒!
芝太郎の傷は既に回復している、さっきのは想像を絶する苦痛を受けた為、脳が危険を感じ意識を閉じただけ、生物には当然のように備わっている機能だ。
芝太郎の脳内は完全に癒えたが、体の外に出たものは別だった。
つまりアズサの中指には芝太郎の脳漿がこびり着いているのだ。
アズサが赤黒く染まった中指を見て言った。
「汚れちまった…、舐めろ!」
「ッはァ!?」
「ナ・メ・ロ」
「……………」
芝太郎は主人の中指を咥える、やさしく歯で傷つけぬよう、自分の脳漿をきれいに舐め取る。
事の最中、芝太郎は何も考えなかった、むしろ考えれなかった。
ここで感情を出してしまえば、心が完全に消滅してしまいそうだったから。
「終わったか?」
芝太郎は無言でうなずく。
アズサが自分の鼻に中指を近づける、そしてにおう。
「うえくっせ、シャワー浴びよっと♪」浴室へ向かっていく。
芝太郎は今までに無いくらい泣いた、もう男とか情けないとかそういう概念は芝太郎の中には無かった。
涙を流して忘れたかった。
続きも書きたいと思っています。
よろしくお願いします。