悲鳴少女
壊れそう、壊れる。
いや、もう、壊れてしまっているのかもしれない。
日常にはストレスがつきもので。
日常に不満は当然あって。
でも、それを吐き出す場所は見つからなくて。
だから苦しい。
だから痛い。
日に日に溜まってゆく毒は、分解されることはなく体を蝕んでゆく。
苦しい苦しいと叫んでは涙を流す日々。
笑顔の裏は涙なのだ。
私はいつだって泣いている。
助けを求めている。
届くはずのない心の叫びを…ただひたすらに押し殺しては自分を痛めつけるのだ。
あぁ、助けてよ……誰か。
私の叫び声に気づいて下さい。
喉が潰れる程に、狂いそうな程に叫び続けた。
心を保っていつもの私を保ってきた。
………今日までは。
でも、とうとう、堪えきれなくなった。
グッと目を瞑り視界を真っ暗にして、声と喉に集中させて。
今までの全てを黒い塊を吐き出す。
反響するのではなくただただ広がってゆく私の叫び声は、空気に溶けて消える。
この声が潰れてでなくなれば叫ばなくていいですか?
苦しくなくなりますか?
………そんなことはない。
自分の声で耳が痛む。
どんなに叫んだって世界は変わらなくて、日常は変わらない。
私の存在も変わらないから、この何かもわからない黒い塊も消えない。
私はこうして何度だって叫び続ける。
黒い塊を消し去るために。
この塊が何なのかを知るために。
唯一の私を救い、苦しめる術。