092:地下8階3
気がつかれているのなら岩陰に潜んで釣り出して狩る手順はもう意味がない。それよりも後続が見えていた方がいいと判断し、エディが盾を構えて前に出た。
ネットを持ったクオトアが近づいてきたところでそのネット目掛けてフェリクスがファイアー・ボルトを放ち、ネットが炎上しクオトアはそれを放り投げる。
その間に奥の方からスピアを持ったクオトアが近づいてくるのが見えてきた。1体、また1体と姿を現す。
ネットを失ったクオトアは増援を待つこともせずに距離を詰めて飛びかかってくるが、これはエディの盾にさえぎられ、そして動きを止めたところを攻撃され、その場に崩れ落ちる。
近づこうとしているクオトアを止めるためにカリーナがウェブを使う。2体までは見ていたが、いつの間にかその向こうからも続々とクオトアが現れていた。左手の壁沿いをウェブに埋められたと見ると今度はかがり火の右手、湖側に迂回して向かってくるクオトアもいる。
そこにフェリクスがサンド・ウォールの魔法で壁を作り、クオトアが通ってくる範囲を狭める。
ウェブとウォールの間を抜けてピンサーを持ったクオトアと、スピアを持ったクオトアが迫る。さらにその背後にもスピア持ちがいるようだった。
数が多く、増援が止まない。
エディがピンサー持ちを受け持ち、クリストがそれ以外のスピア持ちに剣を振り回し注意を引きつける。攻撃を避け、さばいて切り返して攻撃。それを繰り返して徐々にクオトアを傷つけていく。その2体を倒しきったところでピンサー持ちに取りかかり、脇から攻撃を仕掛けようとした、そのタイミングでさらに増援のスピア持ちが飛び込んできた。
クリストはピンサー持ちを諦めここもスピア持ちの処理を優先する。攻撃をさばいて切り返す。さすがに数が多くなってきたことでフリアも攻撃に参加した。
倒したところでピンサー持ちにもう一度取りかかり、今度は脇腹、そして足と切りつけることに成功した。そこをエディも攻撃に切り替え、盾を押し込み殴りつける。削る速度を上げるためにフリアも攻撃に続けて参加だ。
だがここでまたクオトアに増援が入る。クラブを持ったもの1体、スピアを持ったもの1体。ウェブとウォールの維持のために魔法の援護がない分だけ削る速度は落ちている。増援に対してどうしても間に合わなくなってきてしまっていた。
再びクリストがその2体を引き取る。スピア持ちをさばくことは今までと同じで容易だったが、クラブ持ちはやっかいだった。武器の扱いがうまくこちらの動きに合わせてくる上に鱗に攻撃がさえぎられて思うように入らない。
それを見たフリアが今度はエディの援護に入り、とにかくピンサー持ちを倒すことに集中した。
エディが改めて殴りに行き、フリアが切る。ようやく膝が崩れたと見たところでエディがアックスを突き入れて倒しきることに成功した。
確認できたところで残る2体を3人で、というタイミングでさらにクオトアに増援が入る。またしてもピンサー持ち、そしてクラブ持ち、スピア持ち。一度に3体だった。それを見たカリーナがウェブを諦めシャターの魔法を使い、クオトアのいる場所にすさまじい音が響き渡り、ピンサー持ちが膝を着き、スピア持ちがひっくり返った。クラブ持ちはまだ前進していたが、手に持ったクラブを見ると、それをこちらに向かって投げつけてきた。クラブは空中で2つに割れ、1つはエディの盾に当たりもう1つはクリストが剣で払い落とす。だがこれで時間を作られてしまった。
クラブを投げつけたクオトアがそのままエディに飛びかかり、盾を殴りつける。クリストが移動して攻撃に移ろうとしたが、ピンサー持ちが立ち直ってこちらに向かってきていることに気がつき、そちらに対処するために構え直す。
ここでフェリクスもウォールの魔法を諦め、支援に回る。
クオトアがクリストに向かってピンサーを突き出す。これで挟まれると不利な体勢になってしまうので切り払い踏み込んで距離を詰める。
そのクオトアに対してフェリクスのファイアー・ボルトが命中、体勢を崩したところ狙ってクリストが切りつける。
エディは殴りつけるクオトアの拳を盾で防ぎながら、反撃にアックスで切りつけているのだが鱗のせいか思うようにはダメージを稼げていない。盾を挟んでの殴り合いのような状況になってしまっていた。
後ろでスピア持ちがようやく立ち直り、こちらに向かって進んでくる。さらにその後方にもスピア持ちやネット持ち、クラブ持ちの姿も確認できた。増援が止まない。
その増援を狙ってカリーナがシャターの魔法で削りに行く。轟音を受けてスピア持ちやネット持ちはしゃがみ込み、クラブ持ちはふらついた。
さらにフェリクスがライトニング・ボルトを重ねる。クリストと競り合うピンサー持ちを貫いた魔法の雷が後続のクラブ持ち、スピア持ちと続けて打ち抜いた。
押し切ろうとクリストが剣を構えてピンサー持ちに斬りかかったタイミングだった。前線のピンサー持ちと殴り続けるクオトア、そして後続のスピア持ちネット持ち、クラブ持ちの上に光が降り注ぐ。
光を受けたことで後続が完全に立ち直り武器を構えて近づいてくる。前線にいたピンサー持ちと殴りの2体はいつの間にか体の傷が癒えていた。
そう、ここのクオトアには回復魔法持ちがいるのだ。ただの暴力一辺倒ではない、冒険者と同じように支援する力があるのだ。
クリストと戦うクオトアが口を開け何事かを言うと、その背後、フェリクスとカリーナがいる場所で雷鳴が鳴り響き、2人は思わず身をすくめた。
クリストがその魔法と思しきものを使ったことで動きの止まったクオトアを攻撃するが、回復してしまっているせいでここで倒しきることができない。
エディも殴り合っていたクオトアが回復してしまっているので全てやり直しだ。
その間に後続がこちらに迫ってきていた。数の上で完全に互角になってしまう。ネット持ちが手に持っていたそれを振り始める。あれを頭上から投げ込もうというのだ。
そこへフリアがナイフを投げ、手を止めさせる。止まったことでネットは垂れ下がったがダメージを与えたというところまではいっていない。
だがそこでフェリクスが雷鳴から立ち直り、クオトアの数が集まっている場所を狙ってファイアーボールを放った。近づいていた後続の3体を巻き込むことには成功し、危険なネットもこれで燃やすことができるだろう。
その後ろ、かがり火の辺りに3体のクオトアの姿が見えた。またもスピア持ち、ネット持ち、そしてスタッフ持ちがいた。
「これはさすがに多くないか」「後退した方がいいかも、」そう声を掛け合うタイミングだった。スタッフ持ちがかがり火の近くで立ち止まると湖の方を向き、スタッフを振って何かをした。
水面が持ち上がった。
洞窟とつながる部分を端として洞窟全てを埋め尽くすような幅で水面がぐぐっと持ち上がり、クリストたちの背をはるかに超える水の壁を作り出したのだ。
その水が洞窟の側へと落ちてくる。ドザッ、ザザー、バシャッという音が聞こえた気がした。波を受けてかがり火が消える。
カリーナのウォーター・ブリージングの魔法が間に合った。これで少なくとも水の中でも息ができる。そして言うまでもなくここは全力で後退だった。戦っている場合ではない。落ちてきた水は勢いよく洞窟にあふれ、後退を試みるクリストたちを瞬く間に飲み込み、そのまま押し流していった。
足元をすくい、壁にたたきつけながら水は勢いよく流れていく。
魔法のおかげで呼吸はできるが水の中では動くすべがなかった。
頭を守り、武器を手放さないように抱きしめるだけで、あとは水が流れきるのを耐えるしかなかった。
ガンゴンと自分の体がどこかにぶつかる音がしていた気がしたが水の中で実際に聞こえたわけではないだろう。流れる水はクリストたちをどこへ流していくのか、ただ身を任せているしかできなかった。
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素晴らしい‥‥素晴らしい成果ではないかしら。
『はい。見事ですねクオトアたち、これは完璧だったと言っても良いのではないでしょうか』
ね、絶賛したいわね。これは素晴らしいわ。
完璧な形で釣り出されて各個撃破させるところからの増援増援また増援、やれると思わせておいてこれよ。そして最後は力業で押し切ったわ。設定されていた以上の形を作ってみせたわよ。
ノーマルのクオトアですら自分たちの役割を分かっていて数で押していく、体力と耐久力があって攻撃回数も多い監督官、魔法が使えて体力もある鞭令が役割をきっちりこなして膠着したところで満を持しての大神官の登場。
マス・キュア・ウーンズで前線を回復して時間を稼がせて、そこにコントロール・ウォーターを使った津波をぶつける、素晴らしい発想だわ。
『ここがクオトアの拠点で能力が上方修正されていたことを差し引いても、この成果は褒めないわけにはいかないでしょう。単純に力で押しただけではない、最後は力の使い方という発想で上回ってBランクパーティーに勝ったのです。奥地の祭壇と繁殖地、餌場にボーナスを置いておきましょう』
8階まで来てついに初勝利よ。良くやってくれたわ。
これでまたクオトアたちは強化されるのよね? よっし、これで8階のこのエリアは大丈夫ね。これから先、いつかクオトアを突破する冒険者が現れたとしても、ここにはまだユアンティもサファグンもクロコダイルたちもいる。戦える環境を作ることができたといっていいでしょう。8階の洞窟エリアは完成したわね。
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流れる水は次第に勢いを弱め、流されると言うよりは転がされるような状態になって地面の凹凸に弾かれながら、冒険者たちがそのままどこかの壁際へと押しつけられる。さすがに壁に天井に地面にぶつけられながら流されたダメージは深刻だった。
カリーナがスタッフを持ち上げ全員に回復魔法をかける。一度では効果を実感できなかったのか2回だ。
最初の回復魔法でエディとクリストが起き上がり、2回目で他の3人も身を起こした。地形のおかげでそろって同じ場所へ流され、呼吸ができたことで身を守ることに集中できたことが良かったのだろう。
だがそこで落ち着いて休憩するようなことは許されない。群れの中に放り出されたわけではなかったのは良かったが、群れから引き離してはくれなかったらしく、水の流れを難なく乗り越えてきたクオトアが迫る。
水に流されたせいで位置情報がない。だが目の前にクオトアが迫ってきているのだ。今はとにかく移動して体勢を整える時間が必要だろう。
水に流されたせいでランタンが手元にない。身につけていた道具だとかは無事なようだが、手放してしまっているものに関しては諦めるしかない。
先の見えなさに気がついたフェリクスがライトの魔法で光を作りだし、その明かりを頼りにとにかく後退を続ける。
ここでもクオトアの増援は止まない。立ち止まることは許されないぞ、逃げろ。
逃げる彼らの後ろから右から左からクオトアが現れる。増援を止めるつもりなどないのだ。さあ逃げろ。
さすがにまずいと判断したのか、後退する速度を上げ、距離を離しにかかるが洞窟は足元が悪く思うようにはいかず、なかなか距離を開けられない。左手に壁を見ながらそのまま後退していくと通路のようなところへと入りこむ。これで少なくともクオトアの群れは一方向からに絞られた。
そこでカリーナがモールド・アースの魔法で地面の凹凸をさらに激しくする。これでここを乗り越えて追ってくることは困難になる。だがまだ終わりではないぞ、さあさあさあ。
この洞窟にいるのはクオトアだけではなくて、当然魔物の再配置のための判定は常に行われている。水たまりがあり、その上にジャイアント・バットが舞っていた。
せっかくの水たまりがシェイプ・ウォーターで凍らされる。残念、罠とセットと思ったけれどそこまで都合良くはいかなかった。
あとはフリアが石を投げて釣ったジャイアント・バットをエディとクリストがたたき落として袋だたきにする。バットの数も2体と少なかったこともあってすぐに終わり、死体はそのままにして後退が再開された。
その先はリザードの群れかフロッグの群れかという選択肢。跳びはねる上に毒を使ってくるフロッグよりはましということでリザードの群れが選ばれ、そこへ入ったところで群れに対してコンフュージョンの魔法が放たれた。
この範囲に入ってしまった2体のジャイアント・リザードが互いを攻撃し始める。敵に見えているのかそれとも急に何かが気に入らなくなったのか。小さなリザードたちはうろうろと彷徨ったりジャイアント・リザードの喧嘩に巻き込まれたりとさまざまだ。
この混乱に乗じて広い場所は抜けてしまうことにして先へ進む。ジャイアント・リザードたちは他のことにまったく興味が向かないのか殴り合いを止める気配はなかった。
途中で2体ほど小さいリザードが進行方向に割り込んでくることがあったが、それはクリストが蹴飛ばすだけで片付いた。
コンフュージョンはうまかった。これ一発でリザードたちは有象無象の群れになってしまった。混乱状態になってしまったからね、仕方がないね。
その場所を抜ければあともう少しだ。
二股に別れていた洞窟が合流し、そしてまた二股に別れて合流という形を繰り返す。その先の広い場所にはまたしてもジャイアント・リザードが2体。終わりませんよ。まだまだ終わらないのです。
「帰りたいってところでこれだと段々面倒になってくる」と言われましてもね、頑張ってください。
エディとクリストが1体ずつを受け持ち、そして魔法の支援が入る。
左右に開いて近づくとジャイアント・リザードもそれぞれ別れて迫ってくる。これで分断は完了。そこへファイアー・ボルトが追加され、顔面を捉えた炎の矢が炎上したところへエディとクリストが斬りかかる。体勢が調っていて魔法の援護を受けながらであればどうという魔物ではない。エディは盾で殴りつけてから剣で切る、クリストは移動して攻撃を避けながら切る、その繰り返しで終わりだった。
ジャイアント・リザードを倒した先には弱体化の罠の水たまり。これも凍らせて渡り、その先は幸い魔物に出会うことはなく、洞窟は石組みのダンジョンへと姿を変え、ようやく7階への階段にたどり着いた。
そのまま腰を下ろして休みたくなるところを踏ん張り、階段を上がって7階の階段室へと入ってから地面に座り込む。ようやく一息付けるだけの余裕が生まれたのだろう。
はい、お疲れさまでした。どうだったでしょうか、クオトアに追われての撤退戦。洞窟前半部分の魔物たちも適度に脅威になってくれていい感じだったと思いますが。
階段室は安全な場所と分かっているのもあって、十分に回復してからの帰り道。まだまだオークとかドレッチとかマネスとかラットとかいる可能性があるので、回復は重要だ。
7階ではドレッチやマネスが待ち構えていたけれど弱いのであっさり終了。さらに6階への階段前にあるオークの部屋にはファイアーボールが投げ込まれてからのエディとクリスト突入。その戦闘中に階段下の通路にはウェブが仕掛けられて、せっかく向かってきていたオークが簡単に引っかかり、部屋での戦闘が終わったエディとクリストがそのまま突っ込んで片付いてしまう。さすが余裕がある状態の冒険者は違う、早い早い。
6階以降はもっと簡単だった。5階への階段の手前で通路をうろつくオーク1体を釣り出してサクッと倒すと、後は安全な通路を移動するだけで拠点へたどり着ける。
こうして6階から8階までを踏破した今回の探索は終了した。
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地下6階の拠点に到着、荷物を降ろし休憩にする。
ここで検討されたのがあのルートが正解かどうかということ。
途中までは問題はなかったけれど、最後のクオトアとの連戦は想定外過ぎたのだと思う。あの数を最後まで凌ぎきることが出来るのかどうかということになるのだけれど、ぶっちゃけあの状況だと増援は止まらない。いつまででも来る。
倒しきるのは考えない方がいいかもしれない、そうなると壁沿いに湖岸まで行って渡ることには不確定要素が多すぎる、時間をかければ可能なのかもしれない、湖を渡っている最中にメロウとの戦闘になればクオトアにも気づかれかねない。
意見は出されるけれど、あの場所に関しては湖面を渡っている最中にコントロール・ウォーターとか、どうしろというのかという問題に帰結する。
メロウも簡単な魔物ではないのに戦闘中にクオトアの乱入、しかも水面を動かされてとか目も当てられない。そして時間をかけてしまえばアボレス登場が待っているのだ。
そしてここで重要な要素が抜け落ちていたことが思い出される。
メモを6階に残した誰かさんたちは吹き抜け、広間、そしてメモのあった部屋へと移動している。それは今回探索されたルートとは一切かぶらない。
つまり吹き抜けの周辺を調べろということ。思い出してほしい。7階には行けていない場所があることを。隠し扉の先だったせいで後回しにしてしまったことを。
7階へ下りる階段を見つけたからそこから調べ始めた、順調すぎた、そのせいで余計に吹き抜けが後回しになった。結論はそこに至る。
本当ならもっと考えるべき要素はあったのだけれど、普通に進むことができてしまったせいでそちらが優先された。損はしていないとは思うけれど、そのせいで正解のルートからは遠ざかったのだ。彼らもそう考え、湖の島を挟んだ反対側に下りられるルートを探すために吹き抜けの周辺から調べていこうという結論を出していた。
ここからは未鑑定の発見物のお話。
ディテクション・ワンド。ディテクト・マジックを発動できる。消費された分は夜明けごとに回復する。
いいものなのだけれど、必要かと言われたらそこまでではないという評価で、今回時間をかけたわりには成果が少ないことからギルドへの手土産に最適ではということに。
そしてスクロール。テレポーテーション・サークルの魔法が使えるスクロール。これはカリーナさんが買い取るそうな。あれだね、他人に渡したくないのかな。
テレポーテーションは冒険の書にはあるのに実在はしない魔法の一つだよ。一応ランダムで行き先が表示されることにはなるのだけれど、その行き先は必ず地下世界のどこかになる。だから今は使うことはできないのだよね。地下世界には本当にそこら中にあるので頑張って見つけてほしいと思っていますよ。見つけたら自分で行き先を選べるようになるからね。
ここまでで今回の探索は本当に終わり。クオトア戦で装備や道具を失い、損傷も激しく、回復と準備に時間が必要ということで地上へと戻ることになった。
彼らがダンジョンから出ると地上では雨が降っていた。
ノッテの森にしとしとと降り注ぐ静かな雨が、葉ずれの音や鳥や獣の鳴き声、動く音をかき消している。雨具を持っていなかったのでギルドの出張所に着く頃にはすっかり濡れてしまっていた。
出迎えた職員に成果を全て渡し休憩室に荷物を置くと、濡れた顔を拭き服を着替えて身支度を調える。身軽になったところでモニカに報告なのだが、そこでモニカがため息交じりに喚びに誰か行かせようか考えていたと告げる。
その言葉に危うく発せられそうになった「面倒事なら戻らなければ良かった」という言葉は飲み込まれた。