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世界で2番目に変な街  作者: 草原 草原
夏休み旅行編 終業式~
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第37話 私のまわりには変人しかいない

『残りは、まあ理事長がへし折ってくれるだろう。今の段階で無理とは決めつけられない。今日の話し合いは終わりだ。次は本番だぞ』


「すごい、本当に1回で終わっちゃった」


「まぁ蓮くんにかかればこんなものだろうな」


「蓮、全然楽しそうじゃなかったね」


「それ、遠藤君ってあんなに淡々と仕事をするときあるんだね」


「れんれん、いろいろ言ってはいるけど私達との生活楽しいんじゃない?」


「そうかもね」


そっか遠藤君、私達との生活、楽しく感じていてくれているんだ。なんかうれしいな。


「やっぱり、お前ら見ていたのか」


遠藤くんが理事長室に入ってくる。


「言っただろう、監視すると」


「別にこいつらを連れてこなくてもいいでしょう」


「私一人だと面白くないんだ。葵君は観てくれないし」


「遠藤さん、ワインいりますか。それとも彼女たちにアルコールを飲ませますか」


え、それはどういう・・・未成年だよ私達。


「葵さん、記憶を消そうとしないでください。大丈夫だ、別に見られたくないものでもないし黒歴史になるものでもない・・・コーヒーを頼む」


あ、コーヒーは頼むんだ。


「クッキー焼いたので、良かったらどうぞ」


「葵君、私は」


「シャルドネですね。少し待っていてください」


アニメやドラマでしか見たことがない、氷に入ったワインボトルとグラスが出てくる。


「そうそう、今日みたいな日はこれがいいんだよ」


葵さんがドライフルーツを理事長の前に置く。その後、クッキーの横に気持ち程度のドライフルーツが置いてくれた。


「ありがとうございます・・・」


「はい。で香川さんと梶井さんはもコーヒー、音無さんはミルクティー、幽栖さんはレモンティーですね」


「なんか遠藤君と同じ感じがするんだよね、この人」


完璧に私が今飲みたい飲み物を当てて、用意する。


「蓮の場合は、いつの間にか出てるから・・・これよりすごいよ」


香川さんが得意気になっている。香川さんには梶井君という彼氏がいるんだから・・・別に遠藤君を褒められても得意気になる必要はないと思う。


「あっ、このクッキー美味しい。私の実家ですらこんなクッキー出たことないよ」


幽栖がクッキーをほめる。


「ありがとうございます」


淡々と準備をしながら答える。動きは淡々としているが、表情や声の調子はどこかうれしそうだ。


「っていうか、幽栖ってそんなにいい家出身なのか?」


梶井君が聞く。


「うーん儲け的にはあさみん達より少ないかもしれないけど、代々金持ちの家系で、自然と良い物が集まるんだよね」


佐久万家・・・そんなにすごかったんだ。


「まぁ香川たちの儲けが異常なだけで、一般的には超高所得者に入るような家計だな」


遠藤くんが補足してくれる。


「私、ジャガイモ以外に関してはそこまで味に敏感じゃないから羨ましいかも」


ジャガイモに関しては譲れないものがあるが、他に関してはそこまで舌が肥えている自信はない。


「まー、高くてもおいしいとは限らないんだけどね」


この場合高くないとは、安物というわけではなく、普通に値が張るもののことが多い。それを私は今までの人生で幾度となく感じてきた。でも・・・


「最初に、幽栖って香川さんに庶民派って言われてなかった?」


「うん、私は庶民派の金銭感覚だよ。というより私の一家全員庶民の金銭感覚だよ?」


「あれ?」


「代々メイドが金を惜しまず使って良い物を持ってくるの」


「え何その家」


私のまわりには変人しかいない。改めてそれを実感してしまった。


無論、音無も変人の一人なのだが・・・それに気づくときは来るのだろうか・・・



------------------------


「ねぇ、仮面ラ〇ダー計画なんだけど・・・」


今、香川が取り込んでいる計画について相談された。


「どうした変身システムが必要になったのか」


「いや、そうじゃなくて・・・百合からモチーフ案をもらったんだけど、どれがいいと思う?」


「これはこれは・・・仮面〇イダーのモチーフに到底なりそうもないな・・・」


エロ系が9割を占めているが、一部子供向けではないだけで普通のモチーフも中には存在する。


「仕方ない。このエクセキューションとかいいと思うぞ」


エクセキューションとは日本語で処刑を意味する。絶対に子供向けではない。


「確かにチェスタティーとかセクシュアルとかはちょっとハードルが高そうだもんね。百合にそう伝えておく」


モチーフ書には日本語の意味も書かれているが、ここではあえて教えない。気になる人は勝手に調べてほしい。・・・一人で調べることを一応推奨しておく。


「遠藤君、香川さんに頼まれていたBGMこれでいいかな」


「え、なになに、私も聞きたい」


き〇この山をずっと食べていた幽栖が興味津々といった表情で聞いてくる。


「いいよ、よく使うものになるだろうし」


「やったー」


前は目の前で聞かれるのを恥ずかしがっていたが、今では別に平気そうに流している。


「うん、戦闘用BGMとしてはちょうどいいんじゃないか」


「すごーい、こんなのもつくれるんだ」


「ありがとう幽栖」


「ただモチーフがエクセキューションになるなら、もう少し不安感を出したほうがいいな」


「あー、戦闘者だから最終的には勝つんだろうと思って長調で作ったけど、短調に変えたら怖い感じにはなると思う」


まぁ音楽のことに関しては音無に任せておけば安心だろう。




そして、夕食の時になった。仮面〇イダー計画は順調に進んでいるようだ。突然幽栖がこんなことを口走る。


「私、ゆりりん(白石)とすんすん(赤坂)のことあまり知らないんだよね」


「恥ずかしながら私も」


音無は、この街に来て4カ月になるが赤坂や白石と話しているのをほぼ見たことがない。話したとしても業務連絡みたいなものくらいだ。


「ん?俺はメカについて語らせてくれたら、3日は語れるんだが・・・語り始めたら皆嫌な顔するんだよ。まともに聞いてくれたのは香川と蓮くらいだ」


香川もロマンを大事にするだけあって、赤坂と物凄く気が合っている。


「で、ゆりりんは?」


「私は口下手だからあまり話せない・・・ペンならよく走るんだけど」


「じゃあ、百合のことを深く知るために明日女子会する?」


香川の提案は―悪魔の提案だった。当然、ろくな結果になるはずがない。


・・・ところで女子会ということは・・・?


「あ、男子組はおさんぽでもしておいてねー」


おい、雑すぎるぞ!


お久しぶりです。またしばらく更新期間が空く予定です。

・・・白石編はR18なことまでは確定ですが、全カットになるかもしれません(現状未定)


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