表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界で2番目に変な街  作者: 草原 草原
夏休み旅行編 終業式~
31/38

第30話 1枚1000円のティッシュ

「で、これからどうする?」


「よく考えたら、行動するの夜じゃなくてよくない?私日中は動けなかったけれど、別に夜はある程度移動できたし」


「・・・よし!寝よう!」


幽栖の意見にぐうの音も出なかったのか、香川は睡眠を提案した。




そして一夜明け、時刻は朝8時。結局、香川がトランプしようと言いだしたので流れですることになり、寝たのは朝5時。つまり、3時間しか寝ていない。


「っていうことで出発!」


しかし、香川率いる破天荒・・・奇想天外組の推しで3時間睡眠にも関わらず朝から幽栖の行きたいカフェに行くことになった。



「ここだよ」


「本当に人気店なんだね」


音無の言う通り、朝だというのにほぼ満席だ。


「ここのモーニングセットが人気なんだよ」


「じゃあ、それにしようかな」


一通りメニューを見たが、特段こころを揺さぶるものはなかったので、結局皆一番人気のモーニングセットを頼むことにした。


「コーヒー付きで700円ってお得だね」


「お手頃価格なのも人気の一つだと思う」


「お待たせしました。モーニングセットを7つです」


よく考えたら7人席って珍しい気が・・・、気のせいか。


「早っ!?」


「では、ごゆっくり」


「食べよう。いただきます・・・うん、おいしい」


「ん、想像以上においしい」


皆から絶賛のようだ。僕も食べるか・・・美味いな。


「次はどこに行く?」


「私ばっかり提案しているから、皆の行きたいところがあれば合わすよ」


「なら、いいか」


梶井が提案する。


「何?」


「行く前に軽く調べていたんだが、ティッシュペーパーミュージアムなるものがあるらしい。ぜひ行ってみたい」


コンセプトが攻めすぎではないだろうか。


「何それ、面白そう」


「あー、いいね。ティッシュのかみ比べができるみたいだよ」


そんなに差があるものなのだろうか。



「結構大きいね」


「こっちがティッシュの歴史コーナーで、こっちが現在販売されているティッシュ一覧。で、こっちが・・・メーカーごとのティッシュかみ比べコーナーだって」


「順番に回るか」


このミュージアムではミュージアムと名がついているだけで、騒がなければ静かにする必要はないらしい。



というわけで、普通にしゃべりながらミュージアムを一通り回り終えた。


「思ったより奥が深いんだね、ティッシュって」


「現在の技術力をフルに詰め込んだ究極のティッシュ・・・あれは凄かった」


音無は現在可能な最新のティッシュに感動したみたいだ。


「代わりに、一枚1000円というティッシュにつく金額ではなかったがな」


「でもとっても柔らかったし、しっとりしていたし、なかなか破けないのに簡単に折りたためる、すごいティッシュだったよ」


「あと、お土産コーナーもかなり攻めた商品が多かったね」


「ティッシュ型煎餅って何?って思ってつい買っちゃったよ」


本当になんなんだ、それは。


「でも、音無さすがに高級ティッシュは買わなかったんだな」


「20枚入りで2万円は流石に、高すぎるかな。お金はあるけどティッシュ1枚に1000円もかけたら一瞬でなくなるよ」


全く持ってその通りなので、買わなくて正解だと思う。



思ったよりティッシュペーパーミュージアムを楽しんだので、外に出た時には夜になっていた。


「・・・私、眠いから帰るね」


「もう帰っちゃうの?」


「うん、あさみん達もしっかり寝ないと十分に楽しめないよ?また、明日」


幽栖は相当眠いのか、さっさと帰ってしまった。


「僕たちも帰るか」


「もっと遊びたかったなぁ」


「香川の生活リズムに合わせること自体が無茶ぶりだからな。頑張った方だろう」


「・・・そっかぁ」


香川は仕方がない、という表情をしているが、一応納得はしてくれたようだ。



と思ったが、当然、香川がそのままおとなしく寝るわけがなかった。


「蓮ー、蓮はまだ起きていられるでしょ」


「まぁ、可能だがどうした?」


「トランプ520枚の真剣衰弱をしよー」


520枚というと・・・10セットか。そんなに持ってきていたのか。


「・・・いいぞ」


「いいんだ・・・私は寝るね。おやすみ」


まだ起きていた音無は香川と僕が真剣衰弱をしそうなのを見て、寝ることにしたみたいだ。正しい判断だと思う。



「やっぱり勝てないかー」


「危なかった。僕の全勝記録が敗れるところだったぞ」


「結構いいところまで行ったと思ったんだけどなぁ」


気になる戦績は、280枚(140組)対240枚(120組)で僕の勝利だ。


「やっぱり香川って記憶力がいいよな」


「何でだろう、蓮に言われると煽られているようにしか感じない」


「そんなことはないぞ」


「でも、次やったらたぶん私の番最大1回だよね」


「そうだろうな」


トランプの数字と裏の傷は全て覚えたからな。


「そんなだから一緒にゲームしてくれる人がいなくなっていくんだよ」


「痛いところを突くな。最近どこまで手加減するべきか考えている」


「正直、私たちに手加減したら分かるからしなくていいと思うよ」


「でもこの前、音無とオーケストラでイントロクイズしたら全勝してしまってな。『遠藤君とは二度と勝負しない』って言われてしまったんだ」


一応その後、対戦NGは解消してもらったが対策は未だ思いついていない。


「そりゃそうでしょ。奏花ちゃんは音楽で稼いでいる人なんだから。そんな人があっさり全勝されたら戦いたくなくもなるよ」


「少し申し訳ないと思っている。香川は音無と勝負するとき手加減はしているのか」


「基本はしないよ。連と違って完璧超人外じゃないから、負けるときは普通に負けるし」


完璧超人外ってなんだろうか。完璧超人の人外バージョンだろうか。


「もう5時だし、そろそろ寝るね。睡眠は大事。おやすみ」


そのまま何も解決することなく香川は寝てしまった。本当に嵐みたいなやつだな。僕も寝るか・・・


ティッシュペーパーミュージアム作りたい

(何か用があったわけではなくただ失踪していただけです)


ブックマーク、評価、感想もお願いします


この物語はフィクションです。

誤字脱字があればご報告いただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ