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世界で2番目に変な街  作者: 草原 草原
夏休み旅行編 終業式~
30/38

第29話 これが都会と田舎の差

「で、さっきの剣って2本目なの?3本目なの?」


山から下りた時、音無が聞いた。


「3本目、だと思う。私、なぜ分かっていたのか不思議だけど今調べてもどこにも情報がないんだよね」


「あの剣に引き寄せられたんだろうな」


「そうかもしれない」


「じゃあ2本目の方に行こう!」


香川に言われて幽栖が調べる。


「えーっと2本目は・・・あ、もう引き抜かれているみたい」


「そうなの?」


「去年、上空に扇風機?が観測されたときにその影響で飛んで行ったらしいよ。・・・どういうこと?」


「扇風機が観測されるのと霊剣が飛んで行くのって因果関係あるの?」


「えーっと学者の見解によると、あくまで一説みたいだけど、超常現象を維持する能力が付与された霊剣ではないか、だって」


「ってことは今までその跡地って超常現象が維持されていたの?」


「うん、1000年一回も雨が降ったことがない地として有名だったみたいだよ。半径15メートルだったから全く問題なかったけど」


絶妙な範囲のせいで印象が薄いが、その範囲だけ雨が降らないのは不自然すぎやしないだろうか。


「だからその学者によると、雨が降らない超常現象よりも不可思議な超常現象である扇風機みたいな物質が飛ぶ現象に剣が引き寄せられたのではないか、だって」


雨が降らないのと、扇風機が飛ぶ現象だったらどっちが珍しいのだろうか。


「そんなに扇風機が空を飛ぶのって不思議なの?」


香川がさても扇風機は飛ぶのが当然という風に聞いてくる。


「逆に不思議じゃないの?」


「だって私、扇風機を上空に飛ばしたことあるよ?私でもできることなんだからそんなに珍しくないんじゃない?」


そもそも扇風機を飛ばそうという発想には至らない。


「じゃあ犯人、あさみんだよね。扇風機が空を飛ぶなんて他に聞いたことないよ」


「ええー、でもあの扇風機って街上空を常に飛んでいるはずなんだけどなぁ」


実はあの扇風機たちは僕たちの街から出ることはない。自然には。・・・自然には?


「待て、去年1回だけ街から飛び出たことがあるぞ」


「・・・あ、蓮に回収をお願いした時だっけ?」


「そうだ、あの時は全速力で逃げられ追跡を断念したが、まさかこの街に来ていたとは」


「あの・・・さっきから何を言っているのか全然分からないんだけど」


幽栖が困惑した顔で尋ねる。


「去年香川が扇風機を2台空中に解き放った。ここまではいいか」


「全然よくないけど、まあいいよ」


「その後、その事態を知った僕が空飛ぶ扇風機を回収しようとして、全速力で逃げられたため断念。分かったか」


「えーっと、れんれんは空を飛べるの?で、全速力で逃げるって何?」


そうか、こいつらは空を飛べることを普通に受け入れていたから、一般的でないことを忘れていた。


「今の時代、空飛ぶ靴があるんだ。で、全速力で逃げるのは、香川が自然に負けないように追い詰められたら本気を出す意味わからない機能を追加していたらしい」


「どっちも意味わからないけど、一旦納得する」


「その後扇風機は、この街に到着。扇風機が空を飛ぶという現象を、超常現象だと勘違いした霊剣が扇風機に刺さる。その後扇風機が僕たちの住む街に帰還。これが一連の流れだ」


「すごい、一連の流れを全部聞いて全く理解できなかった。すべてが超常現象じゃん」


「私としてはバッテリーが長持ちした理由がはっきりしてスッキリなんだけどね」


香川としてもそろそろ落下する頃だと思っていたのか、ひとまず落下はしばらくしないようで安心したようだ。


「香川、油断は禁物だ。あそこはただでさえ、ビックリタウンなんだ。これから何が超常現象扱いされるか分からない」


「じゃあどちらにしろ、早く回収しなければいけないのか」


「ねぇ、他のみんなは言っていること分かるの?」


皆、納得したくないけど分かってしまうという顔をしている。


「これが都会と田舎の差かー」


少なくともそうではない。

ちょっと短かった・・・

1週間毎日投稿は終了です。また不定期に戻るのでよろしくお願いします


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