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私達の理

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

色々とセンシティブです。

我儘言う子供。注意しない親。血が濃くなる。

等々。

何でも許せる方向け。

「騒ぐな。見苦しい」

どんなに駄々を捏ねても、彼は鋭利な瞳で此方を睨み、私の要望を聞き届ける事はしなかった。物凄く厳しい人だった。駄目な事は絶対折れない人だった。


電車の中で子供が騒いでいる。自分も座りたいと。皆が座って不公平だと。親は無視を貫いていた。騒ぎに耐えかねた乗客が、腰を上げて静かに譲る。今という現代を、こうもありありと写した描写がるだろうか?

停車駅に着いた。私達はこの場を去る。

「私、我儘が通ると思ってる子供って嫌い。そうして甘やかす事を良しとして、注意しない親も嫌い。本当に嫌い」

「そう怒るなよ」

兄妹は颯爽と笑うと、私の腰周りに手を回して引き寄せた。昔から、私を黙らせる方法だけはしっかりと熟知している。

私はそのもどかしさに舌打ちをすると、黙って凭れ掛かりながらも歩みを進める。

「私達のお父様はそんな真似は決してしなかったわ。甘やかす時はとことん甘やかして下さったけれど、駄目な時には本当に厳しかった。それこそ礼儀を身に付けさせる為には暴力も辞さない程に。それは兄様も同様だったでしょう」

父の話をすると、私の兄も生真面目な顔になる。例え本人がこの場に存在しなくとも、あの方の権利は絶対である。居ようが居まいが関係ない。何時如何なる時でも経緯を払うべきお方だ。

それ程までに私達の人格を構成して下さったと存じてる。

「ただ甘やかされた子供が、善悪の基準を知ることは決してないのよ? 『そんなこと、注意されなくとも分かる』という人がいるけれど、私はそうは思わない」

間違いなく、あの子供はそのまま大人になる。そうして一人で孤立していくのだろう。我儘だけで渡り歩ける程に、この世界は甘くは無い。それを教えて下さったのは、私達のお父様だ

「真っ当な人間とつるみたいのならば、真っ当な人間になるべきだ」

「その通り。だから私達は嫌いな人間と同じ真似はしないわ」

そうして、恋人の様に寄り添いあって、家路に着いた。帰ってきて、『帰りの挨拶』をする私たちを父様は黙って見据えていた。

「血が濃くなるな」

「生物の倫理には反しておりますが、社会の倫理には反しておりませんわ」

この話のキーとなるのは、親から教わった善悪の基準です。


周りに迷惑をかけることは、酷く叱られたけれども、迷惑をかけないことであれば無頓着。

つまり、周りに迷惑さえかけなければ何をしてもいい。という歪んだ子供達のお話です。


血の繋がった兄妹が『帰りの挨拶』つまり、『ただいまのキス』をしても怒りません。

つまり別にやっても構わない事だと本人達は思ってます。


親の指示を絶対主とした、生々しいお話でした。


和歌とは彼岸花の話が書きたいです。


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