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7話 予知能力について

月宮 仁 (つきみやじん)主人公

黒鐘 詩音 (くろがねしおん)クラスメイト

白石 碧 (しらいしあお)黒鐘の友達


今回の話、予知能力についての説明をしていますが、上手く説明出来たとは言えないのでなんとなくでも分かってもらえれば幸いですm(_ _)m


白石さんの試練も終わり、いよいよ俺の持っている力、『予知能力の時間が変わる』ことについての情報を、聞ける時が来た。


が、今はその前に、試練中席を外していた黒鐘を呼びに行っているところだ。


カラオケ店の入口には、店員が1人、手をいじりながら虚空を見つめてレジの前に立っていた。


暇そうだなぁ、このカラオケ店、さっきから全然人に合わないし、人気ないのかな。


ここを選んだのは黒鐘曰く白石さんらしい。ならそういう事なのだろう、つまり。


人が少ない方が芸能人からすれば都合がいいのだろう。


俺は普段、あんまりテレビを見ないので分からないが、白石さんは今テレビドラマとして放送している、『月の下で恋をした』と言うドラマのヒロイン役として出ているという。


ドラマは結構好評で、特に白石さんが演じているキャラは、多くの視聴者から好かれているらしい。なんせあの容姿だ。そりぁ好かれるわな。


さて黒鐘は、あ、いたいた。


黒鐘は入口に置いてある長椅子に座りながらスマホをいじっていた。


「おーい、黒鐘、終わったからもう来ていいぞ」


「お、意外と早かったね。うーん、何をしていたのか、すごく気になるんだけど、教えてくれないよね?」


「あぁ、スマンが教えるなと言われたのでな」


そう言うと黒鐘は「そっか、残念」とだけ言って席を立った。


白石さんのいる個室に向かっている途中、黒鐘は質問してきた。


「どう?碧ちゃん、めちゃくちゃ可愛いでしょ?」


いやめちゃくちゃなんてレベルじゃない。googol(10の100乗)年に1人の多元宇宙一の空前絶後の冠前絶後(かんぜんぜつご)曠前絶後(こうぜんぜつご)の美少女だろ。(?)


じゃなくて、今、黒鐘は白石さんのことを可愛いとこ言った……だがそれは多分友達としての意味だ。というのも白石さんは黒鐘の事が好きらしい。恋愛対象としてな。


だから俺は白石さんに俺の力についての情報を教えてもらう代わりに、俺は白石さんと黒鐘をくっつけると言った。


と言っても黒鐘が白石さんの事をどう思っているかではどうすることもできないが、それを聞くのは今じゃないな。


「そうだな、確かに白石さんは可愛い」


「でしょー!あんなに可愛い人はなかなかいないよ〜、はぁ、できることなら妹にしたーい」


…………それも冗談で言ってんだよな?


「妹って、同い歳だろ。なんか他に無かったのか」


「確かに歳は同じだけどー身長差ではそう見えるでしょ?」


「いやお前の身長も白石さんの身長も知らねぇよ。まぁお前は俺と同じくらいだから女子としては高い方か?」


そう、実は黒鐘は結構身長が高い、俺と同じくらいだが、決して俺が低いという訳ではないぞ。


ちなみに俺の身長は177cmだ。まぁ黒鐘は175cmくらいだろう。


「私の身長は178cmで、碧ちゃんは164cmだよ、ほらー14cmも差があれば妹って言っても違和感無いでしょー」


…………え、黒鐘178cmもあるの?俺より高い?嘘だろ。


俺はここに大きなダメージを負ったが、そんなことは知らんと黒鐘は話を続けた────



さて、いよいよだ。


個室の前に到着し、いよいよ話を聞ける時が来た。


ふぅー、俺は一呼吸してから扉を開けた。


「詩音さん、月宮さん、おかえりない、すみませんね、わざわざ呼びに行かせてしまって」


俺が初めて会った時の、白石さんがそこにはいた。まるでさっきまでのが俺の見ていた幻覚だったかのように、全くの別人になっていた。


…………やっぱりこっちが素、なんだよな。てかあれ見てからだとなんか話ずらいなー。


「あ、全然大丈夫ですよ……」


「よーし!それじゃいよいよかな?」


黒鐘は白石さんの隣に座った。俺は2人から少しだけ距離を開けて座った。


そうだな、いよいよだ。やっと俺の力について知れる。


もしも、俺の力が無くすことが出来るという話なら、俺は間違いなくそれをするだろう。さて、一体どんな情報なのか。


「はい。それではお待たせ致しました。月宮さんの持っている力について、説明致します」


そういい、白石さんは一口飲み物を飲んでから説明を始めた。



「まず最初に言っておきますが、今から言う情報は"国が厳重に管理している"程の情報になります。先程も言いましたが、くれぐれも誰かに公表するのはしないでくださいね」


国が厳重に管理する情報……つまり──国家機密情報か。さっそくヤバいですね。バレたら殺されそうだけど。


「そもそも私がこの情報を入手したのは父の書斎を、興味本位で漁っている時に偶然見つけたものです」


確か白石さんのお父さんって、国会議員だったよな。そのお父さんの書斎に情報があった……てことは白石のお父さんは俺の持っている力に対して何かしら関与しているのか?いや興味本位で漁るって凄いな。


「興味本位で漁るとは、碧ちゃんすごいね」


黒鐘は俺の思っていることと同じことを言った。


「そして、ここからが肝心な見た内容ですが、まず、『予知能力の時間が変わる』という現象は、6年前から発生しているようです」


6年前となると、俺が小学生4年生の時だな。


「6年前から発生したこの現象は、年々数が増えてきているそうで、このことについて病院や警察などに相談した人達は全員────亡くなっているようです」


……………………マジか、亡くなっている、それって多分、()()()()ってことだよな。


なんだよ、俺の力、マジでヤバい力なんじゃないか。相談したら殺されるって……


俺は冷汗をかいていた。そりぁそうだろ?もしも俺の持っている力が、多分警察とか病院の人間に知られたら、俺は殺されるんだ。怯えずにいられるか。


「亡くなってるって、それ本当に?まさか仁の持っている力ってそんなにヤバいんだ……」


黒鐘も少しビビっている様子だった。


「そうですね、ヤバい、というより私は"知られてはいけない"ことを隠しているように思います」


白石さんは説明を続けた。


「もしもその力が危険という理由で、力を持っている人達を消しているのならば、それは意味が無いからです」


白石さんが言うには、年々『予知能力の時間が変わる』 という現象が起きる人は増えており、ならば、消し続けててもいつか、必ずバレることになる。


そうなるんだったら、国の力が使えるなら、"人体実験"や、予知能力について調べることをすべきだということだ。


「どうやら今の日本政府には『予知能力』に対して、2つの案があるそうです」


1つ目の案は、『予知能力プログレス計画』というものだ。プログレスとは前進や進行という意味がある。


つまり、予知能力の力を更に強くするということだ。それこそ、今仁の持っている、『予知能力の時間が変わる』現象を、全人類に発生させるなどだ。


詳しい詳細は、白石の見た資料には書かれていなかった。


2つ目は、『予知能力無効化計画』である。


この計画は名前の通り、予知能力の力を、この世から無くすという計画だ。こちらの資料については、詳しい詳細が書かれていたが、ここではその一部を説明する。


資料によると、予知能力というもの自体、本来の世界(ちきゅう)には存在しない力で、あってはならない力だと言う。


予知能力の力は、今後の人間の未来を大きく変化させ、最悪の場合人類の滅亡すら起こってしまう可能性があるらしい。


お分かりの通り、政府の意見は真っ二つだ。


予知能力をさらに発達される案と、その真逆、予知能力を無くすという案。一体これからの世界はどうなっていくのか……



上記のような事を白石は説明した。


「な、なるほど、まさかそんなことが考えられていたなんて、まずそれが驚きです」


予知能力なんてこの世界ではあるのが当たり前のようだが、それを否定するという案、俺はこっちに賛成だ。なぜなら単純に俺も予知能力なんていらないと思っているからだ。


「ひぇー、思ってはいたけど、やっぱ難しい話だねー、私バカだからイマイチわかんないんだけど」


お前は別に分かんなくていいよ。


「私の父は恐らく、予知能力を無くしたい派なのでしょうね、父の書斎にはそちら側の資料の方が多くありましたから」


確かに、『予知能力最高ー派』に比べて、『予知能力いらない派』についての事が多くあるのなら、白石さんのお父さんは予知能力を無くしたい派と分かる。ならば。


「それは俺からすれば、嬉しいことですね」


予知能力をいらないと望んでいる俺からすれば、白石さんのお父さんが味方、というのもおかしいが、少なくとも思っていることは一致しているし、敵同士とはならないだろう。


「月宮さんは、予知能力をいらないと考えているんですね?」


「そうですね、まぁそう思い始めたのはあの事件が起きてからなんですけどね……」


あの事件が起こる前は、予知能力についてはどうとも思っていなかったが、さすがにあんな事件が起こってからは、意識せざるを得なくなった。


「私は予知能力についてなんて、なんにも考えたことなかったなー、予知能力ってあるのが当たり前としか思ってなかったからねー」


いや実際そうであろう。例えるならなぜ人間は呼吸するのか、それっておかしくないか?って考えるのと同じくらい、予知能力について考えることは無いし、それが普通だからだ。


「そして、私がお伝えできる情報の最後になるのですが、月宮さんの持っている、『予知能力の時間が変わる』という力についてですが」


おや、その情報もあったのか。


「残念ながら細かな情報はありませんでしたが、まず最初に、この力が現れる条件が」


いきなり、力が現れる条件という、重大発表を、白石さんは俺の気持ちも待たずに言った。


「"既にその力を持っている人間の体液を摂取する"だそうです」


……………………


「は?」


俺の情けない声の一言に、個室の中は静寂に包まれた。


俺はただ唖然とし、黒鐘は少し驚いた顔をし、白石さんは、感情の読み取れない顔をしていた。


まー待て、素数でも数えて冷静なれ。もう一度、落ち着いて整理してみよう。


俺の持っている力が現れたのは、俺がその力を元々持っていた人の体液を摂取したから、と?


…………は?誰のだ?そもそも俺の近くにそんなやついなかっただろ。


「仁はなんか心当たりとかない?」


「心当たりって言われてもなぁ……」


俺は腕を組み、改めて考えた。


「てか体液を摂取って具体的にはどういうことだろ?」


黒鐘は白石さんに向かって言った。


「そうですね、恐らく……体液、なので、唾液とか汗などを、摂取と言っても恐らく口に含むのが一般的でしょうから……まとめると"唾液や汗を口に含む"ということでしょう」


「唾液や汗を、口に含む、か」


そうニヤニヤとした顔を俺に向けながら、黒鐘は言った。


「なになにもしかして仁〜、中学の時、誰かとキスとかしたの〜?」


「してる訳ないだろ。俺はただの陰キャだぞ。女子との関わり皆無に等しかったしそもそも男子との関わりですらほぼ龍己だけだったんだ……」


────待てよ、てことは、まさか。


「……なら、龍己さんではないですか?ですか」


俺の考えついたことを、白石さんは言った。


「恐らく体液の摂取量は、微量でもいいのでしょう、そうなれば、今月宮さんの言った通り、中学生の時、関わったのは亡くなられた龍己さんだけ、ならその龍己が力を持っていたかも知れませんね」


……白石さんが言った通りだ。俺が中学の時に関わった人は、ほぼ龍己だけ、あいつとよく一緒にいたし、何十回も遊んだ。


その時に、あいつの唾液や、汗を俺が1度たりとも口に入れていないと言えるだろうか……


例えば、龍己の飲んだペットボトルを俺が直接口をつけて飲むだけで、俺は龍己の唾液を口に入れたことになるだろう。


ただそれだけのことで、もし龍己が力を持っていれば俺にもその力が現れるようなるのだ。


やっぱり龍己が力を持っていた可能性が高いな……


「多分俺は龍己からその力を貰ったんだ、でもなんで龍己が……そんな素振りは全く無かったのに……」


「……その力はさ、体液を摂取したらすぐ現れるの?」


「摂取してから1週間以内に力は現れるそうです」


1週間以内……初めて力が現れたのは受験の2日の3月6日だった、その1週間前以内に俺は龍己から力を貰ったわけだ。


なら龍己は誰から力を貰ったんだ……龍己だって俺と同じで、ほとんど俺としか関わってなかったように思えるが……


まぁ実は俺の知らないところで誰かと関わっていた可能性もあるが。


「……ではもう1つ、力についての情報ですが、その力は誰にでも現れるという訳でもないということです」


白石さんは混乱してきた話しを切り替え、力についての説明を再開した。


「誰にでも現れないというと?」


「先程言った通り、力は既に持っている人の体液を摂取することで現れますが、これは絶対ではなく────自分の持っている予知能力が、"相手自身に予測不可能な予知能力であること"が必要です」


つまり、例えば仁の予知能力は『他人がいつ死ぬのか』だ。これはOKで、逆に駄目な予知能力は、例えば『他人がいつご飯を食べるか』という予知能力があるとして、これは駄目な予知能力だ。


この予知能力では、相手自身はいつご飯を食べるのかは自分で決めれるので駄目であるが、仁の予知能力場合、(自殺を除いて)自分がいつ死ぬかなど分からないため、OKになる。


他にも、黒鐘の予知能力の『他人にいつ幸せが訪れるか』も、幸せを呼ぶことができる人間はいないのでこれもOKということになる。


さらに例えるなら、垓斗の予知能力『他人がいつうん子をするののか』も、いつ自分がうん子をしたくなるかなど予測出来るわけないのでOKになる。


「ならおかしな問題が発生する」


そう、それは。


「龍己の予知能力は、『他人がいつ水を飲むのか』で、白石さんの言った条件に当てはらまないことだ……」


ここまで読んでくれ皆さん、ありがとうございました!次話は是非お願いします!

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