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女公爵の華麗ではない日々  作者: こうじ
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メイリン、料理長と話す

 屋敷に戻ってきた私は我が家の財政を調べてみた。


「何コレ、ギリギリじゃないの……」


「プラマイゼロ、黒字と赤字を行ったり来たりしている時もあります」


「もしかして原因は……」


「前公爵夫妻の散財です」


 私は頭を抱えてしまった。


 まさか実の両親がこんなにダメダメだったとは……。


「じゃあ領地の管理は誰がやっていたの?」


「私がリョウガ殿と相談しながらやっていました。一応報告書を出してはいますが目を通すだけで……」


 なんて優秀な執事なんだろうか。


「やっぱり売却して正解だったわね、これからは堅実に生きていかないと……」 


 さて、どうやって領地を盛り上げていくか……。


「まず育てる作物を増やさないとダメね」


「しかし、消費出来ないのが現実です。余ったら処分しないといけませんし……」


「……そういえば食費も結構かかっているわね」


「えぇ、態々他所から取り寄せていますので」


 帳簿を見ながら私は脳内で色々考えていた。


「料理長を呼んできてくれるかしら?」


「わかりました」


 それから数分後、料理長がやってきた。


「メイリン様、何か粗相がありましたでしょうか?」


「いえいえ、いつも美味しい料理を作ってくれてありがたく思っているわ。ただ相談があるんだけど」


「相談ですか?」


「今色々食材を取り寄せているみたいだけど今後は止めようと思っているの。私ね『地産地消』に取り組みたいのよ」


「地産地消?」


「つまり食材は全て我が領地で取れた物を使うのよ、自分達で作った物を自分達で食べる。これって経済的にもかなり得になるわ」


「なるほど……」


「とりあえずまずは野菜から初めて徐々に地の物を使っていこうと思っているんだけどどうかしら?」


「実は私も似たような事を思っておりました。安くても美味しい食材はいっぱいありますからね。勿論賛成です」


 よしっ!と心の中でガッツポーズをした。



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