2.現代魔法を学びたい!!
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「え……現代の魔法を学びたい、ですか?」
「うん! もしかしたら、ボクにもできることが見つかるかもしれないし!」
「…………なるほど?」
用意された食事を摂りながら、ボクはセシルにそうお願いした。
古代では魔法の才がなく、大好きな研究も半端。しかし現代魔法について学べば、分かることがあるかもしれなかった。
だとすれば、どこで学ぶのが一番いいのか。
その答えは先ほど、セシルが口にした言葉の中にあった。
「ボク、学園に入学できないかな?」
――そう、彼女の言う魔法学園なら。
分野は細分化されているらしいが、それでも基礎を知るにはもってこいだ。ボクは深々と頭を下げて、少女に頼み込む。
するとセシルはしばし考え込み、こう言うのだった。
「それだったら、私のお爺ちゃんに頼んでみますけど……」
「お爺さん……?」
「はい。私のお爺ちゃん、学園の理事長をしているんです」
「それって、つまり……?」
簡単な説明を受ける。
要するに、村などでいうところの族長のような存在らしい。
彼女はその孫娘であり、もしかしたら便宜が図れるかもしれないとのこと。ボクはその可能性を聞いて、少しばかり胸が躍った。
「もちろん、駄目といわれたらそこまでですけど」
「ううん! 大丈夫だよ、お願いします!!」
感謝の意を込めてもう一度、先ほどよりも深く頭を下げる。
セシルは少し困ったような顔をしていたが、それから数日後のこと――。
◆
「――えー、彼はアルス・マクスウェルくん。今日からアルドロ学園の仲間になる。まだまだ分からないことも多いだろうから、皆で助け合うように」
「よろしくお願いします!!」
アルスの姿は、王都立アルドロ魔法学園にあった。
セシルは教室の最後方から、教員に紹介される青年を眺めている。
緑の髪に、人の良さそうな笑顔。これといって特徴のない彼であったが、その正体は文献に【悪魔】と記載された存在だった。
「うーん……」
異例ともいえる転入生。
それが許されたのは他でもない、彼女の祖父が許可を出したからだ。
しかしながら、セシルの頭の中にはやはり疑問が付いて回る。彼の話をした際に、祖父が見せた反応が気になったのだ。
「お爺ちゃんは、アルスさんを知っていた……?」
ぽつりと、そう呟いて。
しかし可能性の域を出ない考察に、首を左右に振った。
何はともあれ、不思議な青年は同じ魔法学徒となったのだ。同時に学友として、自分にとってはありがたい存在ともなり得る。
セシルは一つ息をついてから、すぐ隣の窓の外を見た。
「魔法理論を破壊する【悪魔】……か」
自身の好奇心によって目を覚ました存在。
分からないことは多い。
それでも、一つずつ解決していこう。
少女はそう考えて、人懐っこい笑顔で自己紹介する青年を見るのだった。
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