筒
閲覧頂きありがとうございます。
少しでも面白いと思って頂けたら幸いです
これは少し前のお話…
ここは山へ行くために作られた小さなトンネル
そこにはお化けが出ると言われており近隣でも有名な場所でした。
そこに4人の若者がやってきました…
その若者は噂を聞きつけて肝試しで冗談半分でやってきました。
しかしそのトンネルにはもう一つ噂があったのです。
そのトンネルを想いをよせた相手と一緒に通り無事に抜けることができると両思いになり幸せになれるといったものです。
その噂はお化けのせいであまり広まらず一部の人しか知りません…
しかし今回きた若者の男性一人は知っており想いを寄せている女性も今回一緒に来ていました。
先にトンネルへ入ったのは友達同士の男女の組
女性は非常に怯えており大層怖がったそうな…
その二人が入ってものの数分で二人は怖くなって出てきてしまいました。
さぁ次は女性に想いを寄せる男性と女性のペアです。
彼は怖さよりも彼女と両想いになって幸せになれるかの心配で不安になっていました。
そして二人はトンネルへと入りました。
トンネルの中は薄暗く夏だというのにヒンヤリしていました。
先へ進むにつれ暗さは増していき女性は怖さで男性の腕にしがみつきました。
男性は 大丈夫だよ、僕がついてる と女性を励ましました。
すると女性はこう言いました
あなたが 好きでした 一緒に行きましょ…と
男性は喜びで一呼吸置き はい と答えました
二人は無事トンネルを抜けることが出来ました
そこに先ほどの男性は居ませんでした。
女性は言いました …お帰りなさい…あなた…
男性も言いました …あぁ…ただいま…今還ったよ…
そう…このトンネルはあの世と入れ替わることのできるトンネル…
先の男性はあの世へ行き再び誰かが通るまでそのトンネルで待ち続けなくてはいけないのです…
そう…誰か入れ替わる人が来るまで沢山の人達と一緒に…
読んで頂きありがとうございました。
またいつか投稿しましたら宜しくお願い致します。