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第七話です!よろしくお願いします!
中学校を卒業し、特に何もない春休みが過ぎて4月8日。入学式の日がやって来た。
前日の夜は入学式が楽しみで寝られなかった。
今も同じようにワクワクしている。
「行ってきま~す!」
家を出て少しすると、少し前に卯月が見えた。
小走りで追いかける。
「卯月、おはよう」
追いつき、声を掛けると少し驚いたような顔をするが、すぐに笑顔なる。
「吹、おはよう。ついに入学式の日だね!」
「おはよう、卯月。入学式、楽しみだね」
これから「学園」に入学し、冒険者になるための大きな一歩を踏み出す。
新たな生活が楽しみで楽しみでたまらない。
どんなクラスになるか、どんな授業を受けるか。二人でそんな話をしながら歩いた。
学校前の並木を抜け、正門前に着く。
そこに三人、名簿を持った教師が立っていた。
右から順に、A、B、C組と書かれた名簿を持っている
それぞれのクラスの担任だろうか。
「はい、一年生の皆さん。それぞれのデバイスにクラス名簿表を送ってあります。それを見てクラスごとに並んでくださいね」
入学前にそれぞれに配られたスマホに名簿のデータが送られている。
おぉ、早速自分の名前発見。
クラス名簿
<<一年A組>>
1.石本 結城 (イシモト ユウキ)
2.今井 卯月 (イマイ ウズキ)
3.蒲田 悠莉 (カマタ ユウリ)
4.北上 奈乃 (キタガミ ナノ)
5.小林 智也 (コバヤシ トモヤ)
6.野村 奏多 (ノムラ カナタ)
7.濱崎 七海 (ハマサキ ナナミ)
8.持田 吹 (モチダ イブキ)
9.山井 二科 (ヤマイ ニシナ)
10.横山 大翔 (ヨコヤマ ダイト)
卯月と同じクラスか。この学校ってクラス替えあるんだっけ。
確か一年から二年になるときのみクラス替えがあるとかなんとか母さんが言ってた気がするな。
スマホから目を離し、顔を上げると隣で卯月がにこにこして俺の手を取ってきた。
「やったね!吹!同じクラスだよ!」
すごい勢いに圧倒される。
「そ、そうだね。って腕、痛い痛い。振り回さないでくれよ」
「ご、ごめんね」
「皆さん、自分のクラスがわかったらそれぞれのクラスごとにまとまって大教室へ向かってください」
それぞれA.B.C組の担任と思しき人の前に集まり、大教室へ向かった。
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