06
第六話です!
久しぶりの投稿です!
よろしくお願いします!
受験の合格発表の日。
国立能力開発学園東京第二高等学校に来ていた。
あぁぁ、緊張する。俺は今まで頑張った、きっと受かっているはず。
えぇと、受験番号は1179、1179だからっと。
掲示板に張り出された番号の中から俺の受験番号を探し出す。
おぉ、あったぁ。良かったぁ。
安堵でため息が出る。
これまで頑張ってきたことが報われたようで嬉しい。
大声で叫びたいくらいだ。
これで冒険者になるっていう目標に近づけた。
「合格者の方〜こちらになります!」
掲示板の奥で学校の先生が手を振っている。
その先生の方へ向かい、校舎へと入ると、校長が入学手続き用の書類を手渡していた。
目の前まで行くと、名前を聞かれた。
「合格おめでとう。お名前は?」
「はい、持田。持田吹です」
答えると校長は積まれている書類の中から俺の名前の書かれた書類を見つけ出し差し出した。
「どうぞ。これからよろしくね、吹くん」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
その後すぐに校舎を出た。
この学校の校長、親泊 海燕は世紀の冒険者の1人だ。
まず、世紀の冒険者とは一世紀に数人ほどいる有名な冒険者の事だ。パーティーやソロでもどちらでも大きな成果を上げると世紀の冒険者と、そう呼ばれる。
親泊は日本海の「ダンジョン」ボスを討伐した、と言う大きな戦果があり世紀の冒険者と呼ばれている。
親泊は、ツバメのように黒い髪と白い髪、赤い髪が入り混じっている。
年齢は三十五歳、数年前まで現役の冒険者だったからか、筋肉がしっかりとついている。
「本質」名は進化。能力の内容は視界に入っている生物を進化させ、使役する、と言う能力。
そして、動物たちを兵隊のように使役する姿を、共に戦った人は、子どもが遊ぶ様に見えたと言い、戦闘の様子などをひっくるめて「玩具遊び」と呼んでいた。
今では冒険者を引退し、「学園」で教鞭を取っている。
引退する前までは日本最強と謳われていた親泊の下で指導を受けられる機会なんてそうそう無い。
ここで学び、いつか親泊の様に戦えるように、強くなりたいと思う。
「学園」の門を出て一人で歩いていると、後ろから走って来た人にぶつかられた。
慌てて振り返るとそこには卯月がいた。
「おぉ、卯月か。どうした?」
にこにこしながら卯月が小さく飛び跳ねる
「ねね、試験、どうだった!?」
「おっ、試験か。合格したぞ、卯月はどうだったんだ?」
「私?私も合格したよ!」
卯月は満面の笑顔でピースをしている。
「やったな、この先も一緒の学校だな。これからもよろしくな」
「うん!これからもよろしくね!」
その後は、二人で楽しく帰った。他愛もない会話で内容は覚えていない。
中学校を卒業し、特に何もない春休みが過ぎて4月8日。入学式の日がやって来た。
読んで頂きありがとうございます!
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