01
テスト明けの新連載です!
よろしくお願いします!
あぁ、頭痛ぁ、昨日は流石に飲み過ぎたかぁ。
目、開けたくないし気持ち悪い、体に力も入らない。
ええっと今日、何曜日だったか?
「ははっ、俺が曜日感覚を持ち合わせている訳がないよな」
体を起こしながら自嘲するように笑う。
まぁ、とりあえず確認しに行こう。
そう思いベッドから降りようと立ち上がろうとしたが、上手く足を地面につけられず、滑ったように転んだ。
「っっつ、んんんん、あぁぁ」
棚の角に頭を打ち、言葉にならない声が出る。
痛ぁ、頭打ったな。あれ?目が開かない、起きないと、体に力が入らない。立ち上がらないと、早く、立ち上がらないと、早く、早く。
どうにか立ち上がり、ぶつけた箇所を手で触ると、皮膚が切れ、血が出ていた。
血を見て慌てて処置をしようと思い動こうとするが、平衡感覚も無くなっている上、頭を打ち、脳震盪になってしまい、また床に伏せてしまう。
この状況に一人でいる、と言うことが心細いことと死ぬかもしれない状況に恐怖を抑え切れず、パニック発作のような状況に陥る。
死にたくない、まだ生きていたい、そんな感情が体を伝っていく。
「ゴホッ、ゲホッガハッ、ゴホゴホ、ヒッガハッ」
床にへばりつき、丸くなる。
呼吸ができない、死ぬのかな、嫌だな。
まだ、まだやれるはずだ、生きていられるはず、死にたくない、怖い、死ぬことは誰もが迎えることだが、こんな形だとは思ってもいない、嫌だ、怖い。
恐怖が体を支配したその時、俺は確信した。
「そっか、俺、死んだのか」
体には二度、床に打ち付けられた衝撃がまだ残っている。呼吸が上手くできない苦しみも、この上ない恐怖も。死を自覚したという悲しみも今の俺は感じている。
それでも、今までのようにあの世界で体を動かすことはもうできない。
俺は諦めて、辛い死という事実を受け入た。
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俺は気がつくと、無機質な天井を眺めていた。
「あぅ?ぁうぁうあう」
ここはどこだ?俺はさっき死んだはずじゃないか。これは俺の幼いころの記憶なのか?
周りを見ると母親らしき人が手を振っている。
「ほら、坊や。ママですよ~」
この人が俺の母親。前世だとこんな顔じゃなかったはずだ。
つまり、死んで転生したのか。
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