第62話
うことで、ユウキが修復作業を受け持つことにした。まだ、アバターを利用してから間がなかったということもあり、修復作業自体はさほどの時間を要することはなかった。
「李さん、これでどうですか。見たところ、アバターの右腕も完全に復元されたようです。」
「はい、右手の感覚があります。前よりも、動きがスムースになったような気がします。」
「少しプログラムにバグがあったので直しておきました。」
「結構、バグは発生するのですか。」
「いえ、本来、そんなに複雑なプログラムでもないですし、バグが潜む可能性は低いはずなのですが。」
「何か考えられることでも?」
「いえ、特には思い当たる節もありませんね。おそらく、プログラミングでは、たまにこうしたバグが残ってしまうことがあります。一般的にも聞いたことぐらいはあるのでは。」
「確かに、映画やドラマなんかでも聞きますね。実際にも、残ることがあるのですね。」
「人間のすることですからね。人間も完璧な存在ではないということです。」
「結局、こんな核戦争を引き起こしてしまうんですから。」
「さて、後、私はどうしたらいいんでしょうか。」




