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第54話

「そうですね。多分、朝鮮内でも、まだ生きてシェルターに逃れている人はきっといますよ。」

「はい。ところで、実験開始ということですが、もう装置に入ればいいんでしょうか。」

「ええ、今回は、3日程度経過したところで、解凍しますね。」

「そんなに短い期間でいいのかな。」

「ええ、実験としては十分です。以前も、人間での実験を行った記録があって、その時も3日程度でいったん起こしたようですね。データ採取も十分行えたようですし、実験された人も、まったく後遺症もなかったとなっています。」

「それなら、安心ですね。」

「実験は1年前と少し古いですが、おそらく大丈夫でしょう。しかし、北朝鮮の技術もここまで発展しているとは、知りませんでした。」

「私も知りませんでしたね。おそらく、実験も人間で行わざるを得なかったのでしょう。結果としては、安全性は確認できているのでしょうが、当初の計画では、まったく考慮されていないはずです。」

「そのようですね。確かに半年前までは、コールドスリープの安全性は、確認されてはいなかったはずですね。」

エクシアが答えた。