第49話
ユウキは、引き続きコールドスリープ装置の整備作業をすすめ、運用可能なところまでの整備を終えることができた。後は、実際に運用してみることになるのだが、一度テストで確かめておいた方が、安全と判断し、北朝鮮案内人の李セリに、装置の稼働実験に参加してもらおうと思った。
李を呼びに行ったユウキは、引き続き生存者がいないかを呼びかける姿を見た。
「ああ、ユウキさん。そちらは準備進んでいますか。」
「ええ、装置の整備が終わったので、あなたに稼働実験に参加していただこうと思ってきました。」
「わかりました。」
「そちらは、誰か生存者はいましたか。」
「いえ、残念ながら、結局誰も応答がありません。我が国も、各国から目を付けられて今しかたら、これを機に、国の消滅を図ろうとする動きがあったというところでしょうか。」
「でも、あなたはこうして生きています。生きていれば、誰かに遭うこともできるでしょう。」
「そうですね。そのためには、私も生き残らなくちゃいけませんよね。」
「そうですよ。それでは、装置がある部屋に行きましょう。」
二人は、通信室から、コールドスリープ装置の保管されている部屋へと移動した。
部屋では、既に装置の稼働準備が済んでいて、カプセルの蓋が空いており、そこに人間一人が横たわる形となっていた。周りでは、何かの機械が動いていた。




