第208話
「そうだね。今まででかなり通信していたので、目新しい拠点は発見されなかったよ。」
「そうですか。私もそうです。おそらくエクシアもからも特に新しい拠点との接触は報告がなかったので、おそらく、東アジア近隣の拠点は、今連絡が取れるところが生存拠点ということになるのでしょうね。」
「僕もそう思うよ。それで、各拠点の状況はどうなんだろう。接触ができる拠点は、コールドスリープ装置がないところもあって、水、食料の調達が問題になってきているが。」
「確かにそうですね。その一方で、核攻撃からは、ほぼ1年は経過しようとしているので、放射能レベルはかなり下がってきていますから、水、食料は、外部に出て何とか調達できているのかもしれませんね。」
「何分、通信網も各拠点の自家発電で何とか使用できているから、安定的ではないので詳細な状況がつかめないしな。多分、そういうことなんだろう。」
「現在、通信で来ている拠点は、いずれも自然が残されていた場所ですし、核爆発からの距離もあったところですしね。」
「確かに。ところで、さっきはエクシアと何を話していたんだい。随分と熱心に話していたみたいだけれど。」
「別に、そんなに熱心というわけではないのですが、エクシアの方が何か悩んでいるみたいでしたので。」
「悩む?システムのエクシアが?」
「どうもその様ですね。自分自身これからどう対処すればいいのかわからないみたいですね。」
「対処?」
「ええ、核攻撃後の人間の生存確認は、ほぼ完了に近い状態になりましたので、これからは、定期的な拠点との連絡と、システムメンテナンスぐらいしか予定されていないということでしたの、このスケジュールでよいのかと。」




