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モノミ-  作者: TMERD
189/243

第189話

その調査が完了し、ユウキの方でも十分な準備ができた頃、エクシアは調査の傍らでユウキの行動を確認しており、いよいよ出発の準備が整った事を把握した。ユウキの移動は、エクシアにとっては何ら直接関係のない事項であったが、エクシアの感情プログラムは、ユウキの行動に対して、非常に大きな関心を示していた。

そこでエクシアは、何とかユウキの調査に同行しようと、自らのメインプログラムを搭載したロボットの開発を行うこととした。このことはユウキに言えば、現在いる拠点を離れる事になり、反対されるのが目に見えていたため、エクシアは単独実行することにした。

まず、ユウキの調査した履歴を確認し、その調査履歴や、各拠点との通信履歴を確認し、行動プログラムにインプットしていった。次に各拠点の詳細な状況を確認すべく、拠点ごとの備蓄情報や人間の生存情報、そしていざという時のためのコールドスリープ装置の設置、稼働状況を確認した。さらに、ユウキの移動中での安全を確実にするため、移動区間においての天候、道路や海上の状況、暴徒などの存在の有無などの状況についての情報を可能な限りで入手していった。

調査の結果、核攻撃後とはいえ、かなり放射能レベルが低くなっていること、全面核戦争という懸念であったが、攻撃を受けたのは主要都市が中心で、逆に地方や、山岳地帯などは直接の核攻撃のターゲットにはならずに済んでいたため、場所によっては、放射能レベルが元の水準になったところもあり、シェルターなしで人間が生活している場所もあるということであった。

今回のルートは特に日本国内では山岳地帯中心で問題はなかった。ただ、一方で大陸の移動でも、山岳地帯を移動するルートではあり、放射能レベルが低い地域を移動ルートとして選択していたが、その区域は、まだ不明点が多く、放射能レベルは低いものの日本のように安全かどうかの確認ができていなかった。エクシアの方でも、調査は進めていたものの、通信受信記録でこちらの発信信号は受け取っていることはわかっていたが、意図的に返信がされてこないように感じ取れた。そこでエクシアは、この点についてユウキと話し合うことにした。

ユウキは、その日も移動のための準備をしていたため、エクシアが居場所を特定するのは容易であった。


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