第13話
そういうと、エクシアはモノミーが各種の取引処理への介入処理を行っているところへ、その反対取引処理を起こし始めた。モノミーは、反対取引にすぐに気づき、さらにその反対取引を実行しようとした。しかし、事前にその処理を予測していたユウキは、エクシアの処理に呼応するように、別の商品取引処理を行った。もちろん、そのような取引は、実際には存在しないものであったが、相対する取引先との打ち合わせにより、実際の注文情報は処理されるようにしていた。さすがのモノミーも複数の取引が、ほぼ同時に処理されるとなると、取引への対処には時間がかかってしまった。
これをチャンスとし、同時に、ユウキはモノミーへの追跡プログラムを走らせた。プログラムはうまく作動し、モノミーのメインプログラムの場所を特定し始めていた。プログラムは韓国内の、特定企業のサーバー内に潜んでいることが判明し、ユウキはそのサーバーへのアクセスを試みる。
そしてユウキは、モノミーが現時点で処理されているサーバーへのアクセスに成功する。ようやく、モノミーへのアクセスに成功したユウキは、早速、プログラム内容をダウンロードし、内容の解析を行う。
解析には、一定の時間を要したが、何とか学習プログラムを発見することができた。モノミーも開発されてかなりの時間が経過していたので、学習プログラムにもかなりの経験がラーニングされていた。特に目を見張ったのが、「人間の欲望」を学ぶプログラムであった。そして、この欲望が、モノミーの果てしない増殖の原因であると考えた。




