第114話
ユウキたちは、連絡可能な拠点に関してはこれ以上の被爆被害が起きないように、無理な移動はしないことを念押しし、被害が出てしまった拠点に対しては、コールドスリープ装置を利用しての治療ができないかを模索し始めた。
被爆の治療法として、抜本的に、被爆状態から正常な体調に戻すということは不可能であったが、コールドスリープという性質を利用し、被爆による体調変化の進行を抑えるということは可能であるということで、ユウキたちは、連絡可能な拠点に対して、被爆者にコールドスリープ装置を利用し、その被爆が身体に及ぼす影響を抑えるように打診していった。
そして、南米、アフリカの拠点では、既に被爆の影響により、死亡する人間も出てきていたが、生き残っている人間たちは、コールドスリープ装置を利用し、本格的な凍眠により、生命活動の停滞で、被爆の人体に与える影響を遅らせていくことになった。ユウキも、遠方の東アジアからではあったが、ネットワークは通じていたため、各国のコールドスリープ装置の遠隔操作により、南米、アフリカ方面の人間たちの補助を行い、彼らの手助けを行っていった。




