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モノミ-  作者: TMERD
105/243

第105話

「こちら平壌、そちらはチャンレですか。」

「はいそうです。ああ、やっとつながりました。何度も通信を試していたのですが、中々、応答がなかったもので。核攻撃で、皆やられてしまったんじゃないかと心配していました。」

「そうですか。こちらこそすみません。あまりにも、通信が多くて、すべての応答に応えきれない状況でしたので。」

「まずは、そちらの状況を教えてください。」

「チャンレ方面は、爆心地から、50kmと、かなり離れていて、爆弾の種類も、水爆のような強力なものではなく、小型核弾頭が数発落ちたというところではないかと思います。チャンレは、平壌に比べかなり田舎の過疎地であって、主要な軍事施設もないので、被害は他地域に比べてずっとましではないでしょうか。」

「放射能の影響はどうですか。」

「測定器によると、爆弾の着弾時より、1/3程度の放射線量になっています。小型核ということで、元々の放射線量も、そんなに高くはなかったのではないかと思います。」

「何人生き残っているのですか。」

「今、ここにいるのは3人です。ただ、他のシェルターにも逃げ込んだ人はいるようですし、町役場には地下室もあって、切断も多いですが、今でも着信は頻繁にありますよ。」

「わかりました。先ほど、放射能が1/3程度に減少していると言っていましたが、外に出て移動は可能になりそうでしょうか。」

「おそらく、放射能の影響を受けるギリギリのラインだと思いますが、逆にもう少し待てば、さらに放射能レベルは低下し、外にも出れるようになると思います。」

「ぜひ、試してみてください。もちろん安全確認しながら、慎重に進めてもらえればよいです。そちらには水、食料はあるのですか。」

「ええ、ここはシェルター目的で作られた施設のようですので、まだ水、食料は持ちそうです。それにチャンレ付近は、爆心地より離れていたため、まだ町の施設は無事でしょうから、スーパーなどで水、食料の追加での調達も可能なようです。」


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