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ジェグロイドのクエスト

Merry Christmasというわけで、サンタじゃないけど今日は2個更新します!

と言いながら、自分で自分の首を締める。

がんばります!よければ、評価してくれると嬉しいです!


翌朝、昨日のことを冒険者ギルドに報告に行った。


「………………それでいざ、帰ろうとしたら5人の傭兵に、襲われたんだ。」


そう、受付のお姉さんに説明しているのはライリーだ。昨日のあったことを詳細に話している。


「最近、初心者がいなくなることが多くて調査していたところだったんですがそうですか。なるほど、たしかにブレスレットに蓄えられる力はその魔物によって変わってきますが人間でやると何故か早く力が蓄えられらそうですからね。」

「さっそく対処して、冒険者を派遣しますね。それから、メク草原に初心者は退治されるまで入らないように呼びかけますね。ご報告ありがとうございました。」

「お願いします。」


話が終わり、冒険者ギルドを出る。


「それで、あの炎のやつは何だったんだ?リアム?」


ライリーが言っているのは、最後に撤退するときに投げた丸い玉のことだろう。


「あぁ、それは俺の師匠に貰った炎包石丸だよ。」

「はっはっはっ、確か魔法を一回だけ込めておくことのできるアイテムだね?」

「うん。お守りにって言って貰ってたのを使ったんだ。」

「そうか、俺はびっくりしたぞ!下がれってリアムが大きな声で言った時は。」

「えっ?そこ?」

「はっはっはっ、たしかにリアムってあんな大きな声を出さないからね。」

「俺、そんな変だった?」

「ああ。でも、頼もしかったぞ!」

「私も頼もしいと思ったね。」

「ありがとう。」


「じゃあ、ここで解散だな。リアムは、魔法を習いにいくんだろ?頑張れよ!」

「うん、ありがとう。まぁ、ちゃんと習えるかどうかはわからないけどね。」

「リアムなら、大丈夫さ。」

「はっはっはっ、僕も大丈夫だと思うよ。応援してる。」

「うん。じゃあ、また。」

「おう、また会ったときにはもっと強くなってるからな!その時は覚悟しとけよ!」

「はっはっはっ、そうだね。また、会ったら食事でもしよう。じゃあ、また。」


そうして、リアムはみんなと別れた。

別れると、少し寂しいかと思ったが不思議とそんなことはなかった。次会えるのを楽しみだと、逆に笑みがこぼれてきた。


まずは、ジェグロイドという花を探しにいかなかければならない。

これは、川の横に生えていることが多いらしいので近くにある川までゆっくりと歩いていく。


それにしても、炎包石丸があの場にあって良かった。

もしなかったらあのまま死んでいたかもしれない。

本当にセレ姉様様だ。お返ししにいかないといけないなぁ。それに迎えに来てって言われてたし早く魔法を覚えて行けるようにしなくっちゃ。


そう考えながら、歩いているとジェグロイドの花が川の両側にズラーと咲いているのが見える。

花は赤紫色で黒い大きな斑点がたくさんついている。

一見これ毒花?じゃないの?と思うぐらい、禍々しい。

毒と薬は紙一重と言うぐらいだから、何かの薬の材料になるのだろう。


茎から、花を切り出し袋に詰めていく。

出来るだけ多くと言われたので、袋が満タンになるまで入れたがこれが臭い。

マジで鼻がひん曲がりそうになるぐらいに臭い。

いやぁ、これで動くのは嫌だわ〜たしかに。

もう、今の段階でやりたくないと思うもん。

とぶちぶち文句を言いながら回収して

グレーテル博士のもとに向かう。


グレーテル博士の家は、町から少し離れた静かな場所

にある。全体が村のようになっているがそれ全てがグレーテル博士の家らしい。広い庭には、沢山の植物が生えている。


チャイムを鳴らすと、男の人が出てきた。いかにも、研究者という感じの服をきた男の人だ。


「はーい、何でしょう?冒険者の方ですね。」

「げっ、ジェグロイド!!!?臭っっっっ!」

 

「おいおい、ラマルなんて失礼なことを言ってるんだ?ジェグロイドを持ってきてくれたんだから感謝しないといけんだろう。臭」


後ろから出てきたのは、白髪のお爺さんだった。

あーお爺さんも臭っていうんかい。


「お前さん、家に入りなさい。なんでこれを持ってきたんじゃ?どうせ受付嬢になんか言いくるめられてきたんじゃろう?」


「は、はい。僕、魔法を使えるようになりたくてもしかしたらグレーテル博士に届けに行ったら偉大な魔法師の弟子さんを紹介してくれるかもしれないから受けないかと?」


「そうかそうか。お前さん後悔はしたか?」


「それは、幾度となく。」


「そうじゃろう、そうじゃろう。ジェグロイドので臭さを知らんものはなかなかおらんからな。田舎から出てきた冒険者のまだ知識がないうちに受付嬢が押し付けるんじゃよ。」


「あっ、そうだったんですね。」


「それにしても、フェルナに会いたいのか。

あいつは特殊だからなぁ。

自分が気に入った奴はとことん可愛がるが、気に入らなかった奴は弟子に任せっきりで絶対に教えないからなぁ。」

「まぁ、気に入られるかどうかは分からんが一応紹介状を書いてやろう?ここまで苦労してこれを持ってきてくれたことだしなぁ。」


「ありがとうございます。」


「いいってことよ。毎年誰かが被害に会うんだが、どうしてもジェグロイドが必要でなぁ。」


「何に使うんですか?」


「うむ、それはなぁ、ジェゲロイドという花の出す毒の解毒薬に使えるんじゃ。

ジェゲロイドは、人里離れた森などで咲くんじゃがたまに村などに咲いたりする。そのときに飛び出す花粉が毒を持っておっての。

名前の通り、一日中ゲロを吐いて脱水症状を起こし下手をすれば死ぬという毒を出すんじゃ。

それを食い止めるための薬じゃな。」


「なるほど、そうだったんですね。」


「わしも嫌いなんじゃがな、持ってきてくれて助かったわい。」


「ラマル、清蓮水を持ってきてくれ。」

「はーい。」


どうやら、ラマルというのはグレーテル博士のお弟子さんらしい。


「少し、立ってください。えっと…」

「あっ、リアムです。」

「リアムさん、この薬を服にかけるんで少し立って貰えますか?」

「わかりました。」


ラマルさんが、薬を体にかけてくれると臭いがサッと消えていくのがわかる。


「すごい。」

「あぁ、これ便利じゃろ?私達は、いろんな薬草を触るからなぁ臭いが服に着きやすいんじゃ。

で、それを取るためにわしが作ったのがこれじゃ。」

「すごいです。一瞬で消え去りました。」

「そうじゃろう、お前さんの服はすごい臭いがしていたからなぁ。そのままフェルナのところにはいけんじゃろう。」

「ありがとうございます、どうしたものかと思ってたんですよ。」

「洗っても取れるものじゃないからなぁ。いいんじゃよ。」


グレーテル博士が、紹介状を書いてくれてる間にラマルさんがお茶を入れてくれる。

どうやら、ハーブティーのようだ。

鼻をすっと抜けるような爽やかな味わいだった。


「これも、博士の庭で育てたものなんですよ。」

「美味しいです。」


ラマルさんが、教えてくれる。


「ハーブティーも気に入ってくれたかな?」

「はい。」

「そうかそうか、それはよかった。じゃあ、これで紹介状は書き終わったからこれを持ってフェルナのところにいきな。報酬は3000ペソな。それから、達成報告はわしがしといてやろう。」


「本当にありがとうございました。」


「気をつけてな。山の中だから、魔物に襲われるかもしれないからなぁ。」


「そうなんですか?わかりました。ありがとうございます。では。」


「また、何かあったらいつでも来な!薬草を持ってな。」


そうして、リアムはフェルナ大魔法師の元に向かうのだった。



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