観光客
新作の短編をアップしました。暇なときにでもどうぞ!
あいも変わらず、下手な文章ですが…
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ケビンの家を出て俺は、1人辺りを散策に出掛けた。
「さてと…出掛けるのはいいけど、どこ行くかな?」
特に行く宛があるわけではないが、暇つぶしがてらの散策だ。どこに行こうと自由だ。
取り敢えず、コリートの船が停泊している、港の方に行ってみることにした。
来た道を引き返すだけなので、迷うことはなかった。俺は、方向感覚だけは少し自身がある方だ。
暫く歩くと、元いた港に着いた。
「う~ん、潮風が気持ちいいな!」
船旅の間、ずっと潮風に浴びてはいたが、やっぱり浜辺で浴びると違って感じた。
それから、浜辺に沿って暫く歩いた。
「はぁ~、この島の海って本当にキレイね!」
「えぇ、サンゴに魚の宝庫よ!」
と、ダイビングをしている、女性観光客が興奮してテンションを上げている。シュノーケル的な物はなく、装備はゴーグルのみだ。
ダイビングか…前(地球にいた頃)から興味はあったけど、泳ぎは得意じゃないからな…
「ヨッシャー!大漁大漁!!」
「入れ食い状態だったな!」
「ああ、この島は今の時期が、海釣りに適した時期だからな!」
「で、どうするこの魚?2人で食うにはチト多いぜ⁉」
「そうだな…よし、泊まってる宿で調理してもらおうぜ!宿の人達や他の客にも振る舞おうぜ、沢山捕れたしな!」
「それはいいな!」
「そんじゃあ行こうぜ!」
「おうよ!」
と、近くの岩場で釣りをして来たらし観光客向が、大量の魚が入ったバケツを両手に下げて、景気よく話している。
「(釣りか…そういや俺、釣りって前世でもしたことないな…スマホのゲームでならあるけど…この島にいる間に、やってみようかな…)」
と、この島での目的が1つできた。
それには釣り竿とかの道具がいるけど、それはまあ、コリートにでも相談すれば、何とかなるかな。この島なら、容易に手に入るだだろうし。
「かぁ~、いい波だったな!」
「ああ!サイコーだせこの島!」
「あそこでコーヒーでも飲みながら、休憩しようぜ!」
「賛成!」
と、サーフボードらしき物を持った2人組が歩いている。
どうやらサーフィンをしていたようだ。
「(サーフィンか…少し興味あるけど、本当に泳ぎは得意じゃないからな…)」
サーフィンは俺には不似合いかな…
てかこの世界にも、サーフィンってあるんだな⁉
この世界の文明が、元の世界でいうところのいつ頃くらいのものなのかは分からない。
まあそもそも、サーフィンっていつ頃出来たものなのかも知らないが…
「まぁ考えてても仕方がないよな⁉そもそも、ココは地球じゃなくて異世界なんだし、地球での時代背景を当てはめてもな。あるモノはあるんだと考えた方がよさそうだ)」
と、自分で疑問をいだき、自分で片付けている俺。
そんな感じで浜辺を歩いて回った。
今は最も観光客が来る時期のピークを過ぎてるらしいが、それでも観光客はチラホラと見かける。
結構歩いたので、喉が渇いてきた。
適当な売店でトロピカルドリンクのようなヤツを(ノンアルコール)買って、一息入れた。観光地なのでか、ソコソコ高かったが、少し奮発した。
こういう所での、値段設定が割高なのは、コッチの世界でも同じか…
「うん、上手いなコレ!」
高いだけあってか、飲みやすく味は良かった。コレで不味かったら最悪だよ。
ドリンクで乾いた喉を潤していると、見慣れた2人が居た。
「お~い!」
「ん⁉あぁ、アンタか!」
「奇遇だな!」
コリートの船の船員のメットとシェフがいた。
「こんなトコで1人何してんだ?」
「いや何たいした理由はないんだが…」
ココにいる経緯を話した。
「てなわけで、ぶらぶらしてたところよ。そういうアンタ等こそ、何処行くんだよ⁉」
「この先の酒場にな!」
「酒場⁉飲みに行くには早くないか⁉」
「ちげーよ!俺等のダチがこの先で、酒場を開いたらしいんだ!」
「そっ!で、ちょいと開店祝いにでもと、思ってな!」
「そういう事か…」
2人もまた、幼馴染の関係らしい。
「そうだ!ヒマならオメーも来ないか?」
「ん、そうだな…」
俺は酒飲めないけど、飲みに行くわけじゃないし、それに、どうせ暇だしな…
「オーケー!行くぜ!」
「そうそう、そうこなくちゃな!」
「そんじゃあ行こうぜ!コッチだ!」
俺は2人に連れられて、2人の友達の店へと向かった。
そこでまた、ひとプロデュースすることになるとは、この時俺はまだ、思っていなかった。
サーフィンのルーツは、西暦400年頃には、既にあったそうです。