お花見しました3
「王様ゲーム?なんだそれ?」
「王様の気分を味わえるゲームってことか?」
「別に王様にならなくても良いわ~。どちらかと言うとお姫様になりたいわね」
「そもそも王様って何?」
「・・・」
「どうしたの、岳?」
「え、いや・・・」
皆は王様ゲームを知らないのだろうか。
「王様ゲームとは、くじで王様を決めて、決まった王様は何でも良いので命令を言えます。指名された者は王様の命令を絶対に叶えないといけないゲームです」
「へぇ、何でも良いのか?」
「はい、何でもですよ」
魔理沙に早苗が頷く。
「じゃあ例えばだけど、私が霊夢に今日一緒に寝てって言うことも出来るの?」
「何よそれ!?」
「いえ、王様を決めるくじなんですけど、王様以外を引いた人には番号が書かれているので、王様は何番が何番と〇〇するっていう感じで命令します。その番号の人がその命令をこなすと言った形です」
「なるほどね。面白そうじゃない」
「もちろん全員参加してくださいとは言いませんので参加したい方だけ手を挙げてください。それでは参加する人!」
「面白そうだから私はやるぜ!」
「私も参加するわ。咲夜、貴女も参加しなさい」
「かしこまりました」
手を挙げているのは魔理沙やレミリア、咲夜。
「私も参加するわね」
「私も参加するわ~」
「幽々子様が参加するのでしたら私も参加します」
紫、幽々子、妖夢も手を挙げる。
「霊夢とアリスも参加しようぜ」
魔理沙が霊夢とアリスを誘う。
「えぇ・・・何で私も参加しないといけないのよ?」
霊夢は参加する気がないようだが、アリスは仕方なく手を挙げた。
「椛、貴女参加しなさい。なんか面白そうなことが起きそうですから」
「なんで私が?文さんも参加してくださいよ!」
「私ですか?もちろん参加しますよ。だから貴女も参加しなさいと言っているんです」
「・・・わかりました」
文も椛も参加するようだ。
「ねぇ、永琳、一緒に参加しない?面白そうよ?」
「でしたら私の代わりにうどんげを参加させては?私は見ていますから」
「えぇ!?私ですか!?」
「そうね、そうしようかしら。鈴仙、参加しなさい」
輝夜と強引に参加させられた鈴仙も手を挙げる。
「え~と、これで参加者は魔理沙さん、レミリアさん、咲夜さん、紫さん、幽々子さん、妖夢さん、アリスさん、文さん、椛さん、輝夜さん、鈴仙さんと私と岳さんの13人が参加っと」
「おい!俺参加するって言ってないぞ!?」
「ダメですよ。岳さんは強制参加です」
早苗がニッコリしながら俺を見た。
「なんで俺は強制参加なんだよ・・・」
「・・・岳が参加なのね?なら、私も参加するわ」
霊夢も手を挙げた。
「こういった面白そうなのは、霊夢は強制参加だぜ」
手を挙げた霊夢を見て魔理沙が呟いた。
「じゃあ14人でやりましょう!今から準備しますから少し待っていてください!」
少し経って、早苗が参加する人を円にして集める。
参加しない者はそれを様子を、酒を飲んだり料理を食べたりしながら見物している。
早苗は棒が14本入っている円柱の入れ物を置いた。
「王様だ~れだ?を言いながら引いてくださいね?王様は棒の先が赤色になっています。番号が書かれた棒を引いた人は王様にバレないようにしてくださいね?」
早苗が置いた円柱の入れ物に入っている棒を参加者は1本ずつ持つ。
「それじゃあいきますよ!せ~の!」
『王様だ~れだ?』
皆は棒を引く。
俺が引いた棒は11番だった。
王様ではなかったようだ。
「あら、私が王様ね」
最初の王様はレミリアだった。
「確認のために聞くけど、指名できる人数は決まってるの?」
「そうですね・・・基本は1人か2人を選びますね」
「そう」
「あと、王様に従うのは次の王様を決める時までです。基本は3分くらいでしょうか」
「なんだ、一生って訳じゃないのね」
レミリアがつまらなそうに呟く。
「・・・そうねぇ、それじゃあ5番、今から私の椅子になりなさい」
レミリアが指名した5番は・・・
「嘘っ!?私!?」
紫だった。
「あら、貴女だったのね、良いわね~。じゃあ、早く四つん這いになりなさい。王様の命令は絶対なのよね?」
「はい!王様の命令は絶対です!」
「く・・・屈辱だわ・・・!」
およそ3分間、紫はレミリアの椅子となった。
「良いわね、最高じゃない。王様ゲーム」
「普通あんな光景は見られるものじゃないわね」
そう呟く霊夢に魔理沙が「だな」と返した。
「くっ・・・覚えてなさいよ・・・!」
「それではいきますよ!せ~の!」
『王様だ~れだ?』
次に引いたのは4番だった。
また王様ではなかったようだ。
さて、次の王様は誰か・・・
「私・・・ですね」
王様を引いたのは椛だった。
「いざ命令となると・・・何を言ったら良いものか」
そう呟きながら椛は何にしようか考えているようだったが、決まったのか口を開く。
「それでは、1番と2番が頬を抓りあってください」
「げっ・・・私だぜ・・・」
1人は魔理沙のようだ。
もう1人は
「・・・私ですか」
咲夜のようだった。
魔理沙と咲夜はお互いに立ち上がると見つめ合う。
そして、お互いの頬を抓り始めた。
「いでで・・・ちょっと強すぎないか・・・!」
「魔理沙も結構やるじゃありませんか・・・!」
2人は椛が止めるまで、お互いに頬を抓りあっていた。
「さて、次いきますよ!せ~の!」
『王様だ~れだ?』
俺が引いたのは13番だった。
さて、次の王様は誰なのか・・・
「ふふふ・・・私です!」
早苗が王様の棒を引いたようだ。
「私はもう決めているんですよね!それは・・・これです!」
早苗が何かを持ってきた。
それは長い棒状のお菓子だった。
料理の時、早苗がそのお菓子を作っていたのは知っていたが、まさか王様ゲームで使うつもりだったのか。
「それじゃあ指名します!8番と13番!今からこれでポッキーゲームしてください!」
「なっ!?」
「え?もしかして、岳さん・・・」
「あぁ、13番」
「そ、そんな!」
何故か俺より驚いている早苗。
「じ、じゃあ8番って誰ですか!」
「私です」
手を挙げたのは妖夢だった。
「なんでそんなに慌ててんだよ?てか、ポッキーゲームってなんだ?」
魔理沙が早苗に尋ねる。
「ポッキーゲームはこの棒状のお菓子を2人が向かい合って端から食べ進んでいくゲームです。色々なルールがありますが、私が知っているのはお互いに食べ進んでいき最終的には、キスをするっていうゲームです・・・」
俺が知っているのは途中で口を離した人が負け、もしくは罰ゲームというルールだったような気がするが、元々あれ自体、正式なルールはないのだろう。
「え?じゃあ、岳と妖夢がキスするってことか!?」
「そうなります・・・はい、岳さん」
俺は早苗から棒状のお菓子を貰う。
『・・・』
なんか今までの罰ゲームは盛り上がっていたのにこれに対しては全く盛り上がっていなかった。
なんか目が怖い人妖たちもいるし・・・
「よし、わかってるな?妖夢」
こういったゲームは早めにお菓子を折るなり口を離すなりしたら何も問題なく終わるが俺からする訳にはいかない。
早めに折るなり口から離したりすると、その人のことを嫌っていると思われるからだ。
早苗のルールでは罰ゲームはないようなので妖夢から口を離すなりお菓子を折るなりしてくれたら俺としてはありがたいので、俺はその意味を込めて、妖夢に言った。
「はい!任せてください!」
妖夢は頷くと、俺と向かい合わせになってお菓子を咥えた。




