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二次創作 東方project 神隠しに遭った青年  作者: 零月
第二章 異世界の魔王編
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幻想郷で素材集めです

「う~ん・・・思った以上に損傷が激しいね・・・」

にとりがマントを見ながら呟く。

「このマント、かなりの耐久力があったはずなんだけど・・・いったい、何をしたんだい?」

「あぁ、実はな・・・」



それは昨日、霊夢が居なかった博麗神社で魔理沙が来ていた時に彼女がふと呟いた一言から始まった。

「なぁ、岳のマントってさ、どれくらいの耐久力があるんだ?」

「なんだよ、いきなり」

「いや、ちょっと気になってよ」

俺はマントのお陰で助かったことを思い出す。

「とりあえず、軽い弾幕くらいなら耐えれると思うよ。前パチュリー様の魔法の実験台になった時もマントがあったからこそ助かったわけだしな」

「なるほどな~。なぁ、岳、ちょっとマントを着てみろよ」

「どうしてだ?」

「ちょっと私の弾幕どれくらい耐えれるか見てみたいんだ」

まぁ、軽い程度でやるんだから良いだろうと思ってマントを取りに行ったのが間違いだった。

その後、魔理沙が弾幕を放ち、マントでそれを防ぐ。

マントの耐久力はかなりのものだったが、俺の身体が限界だった。

「はぁ・・・魔理沙、そろそろ俺の身体が限界なんだ。流石にここまでで・・・」

俺の言葉が魔理沙に聞こえなかったのか、魔理沙は八卦路を取り出す。

そして、そこから今まで見たこともない程の光が見えたのだが、それ以降は覚えていない。

気づいたら俺は博麗神社の自分の部屋で寝かされていたのだ。

側を見ると、霊夢が居て大丈夫か、どこか痛い所がないかと心配されたのを覚えている。

俺が無事なのがわかると、俺の部屋を出た霊夢の怒鳴り声が聞こえて、その後に涙目の魔理沙が謝りながら入って来た。

どうやら魔理沙がスペルカードを俺に使用したらしい。

俺が奇跡的に五体満足で無事だったのはマントが守ってくれたからだということになった。

しかし、マントは所々焦げたような穴ができており、裂けている所もあった。



「あぁ~なるほどね・・・それ、多分だけどマスタースパークかも。よく無事だったね」

にとりはボロボロのマントを持って、奥へ向かい戻ってくると、別のマントを持ってきた。

「ありがとう、予備あったんだな」

「あるわけないよ!あれは私の自信作でもあったんだから!」

にとりは持ってきたマントの説明をする。

「これは光学迷彩があるだけ。悪いけど耐久性は全くないよ。だから、マントが出来るまでは無茶な行動は控えてね」

「・・・わかった。どのくらいかかりそうだ?」

「う~ん・・・もうあそこまで損傷してるから一から作った方が良いだろうね。これだけに時間使ってもざっと5日ほど掛かるよ」

5日か・・・

正直長いな・・・

「わかった。完成したら連絡してくれ」

「了解、予め言っておくけど、マントの値はかかるからね」

あのマントのお陰で助かったことが多くある。

値が張ってもまた作ってもらえるのなら構わないと思った俺は頷いた。

俺は早速光学迷彩のマントを着ると機械を背負い、にとりの工房を出た。

実際、幻想郷に来て半年近く経っているが、妖怪の里で1人のときはまだ光学迷彩に頼らざるを得ない状況だ。

今までのマントと比べると、生地が薄く感じる。

にとりの言っていることは本当に正しいのだろう。

俺は妖怪に見つからないようにしながら博麗神社へと帰った。



霊夢が出掛けた博麗神社に珍しい客が来た。

「岳は居るかしら?」

「珍しいな、あんたが俺に用って」

俺の所に来たのはアリスだった。

「魔理沙に頼まれたから来たのよ」

「魔理沙に?」

「えぇ、一昨日のことでね」

「一昨日の?」

一昨日と言えばマントが使い物にならなくなった日のことだ。

「とりあえず私の家に来なさい。詳細はそこで話すわ」

「わかった。ちょっと待っててくれ」

俺はマントを着て機械を背負い、木刀を持つと、アリスと魔法の森へと向かった。



「で、用ってなんだよ?」

アリスに付いて行き、アリスの家に着いた俺は彼女に尋ねる。

「とりあえず中に入って話しましょう」

アリスに続いて家の中に入る。

アリスの家の中には人形や、その製作に使うのか、裁縫道具一式、魔導書などが置かれていた。

アリスが椅子に座ると、人形がふわふわ浮きながら持ってきたマグカップをアリスの前に置いた。

「これも魔法の力か?」

「そうね」

アリスは人形から受け取ったマグカップに入っていた紅茶を飲む。

ふと周りを見てみると、マグカップを持ってきた人形以外にも、掃除、炊事などの家事をしている人形がいた。

「これって、操ってんの?」

「えぇ、そうよ」

「・・・器用だな」

「まぁ、人形たちは置いといて。話の内容についてだけど、一昨日魔理沙が泣きながら入ってきたのよね。始めは何があったのか驚いたけど、理由を聞いたら岳を殺してしまうところだったとか色々話してくれたわ」

「そんなに気にしてたのか?別に気にしなくて良いのに・・・。この通り無事なわけだしさ」

「そうね、今の貴方を見て気にしてないのは十分わかっているつもりだけど、魔理沙はかなり落ち込んでたのよ」

「なるほどな。で、それはわかったんだが、俺をここに呼んだのは他に理由があるんだろ?」

「もちろん、こんな理由でわざわざ貴方を家に入れないわよ。で、魔理沙が貴方のマントをボロボロにしてしまったから代わりのものを作ってくれって頼まれたわけなのよ」

「代わりの物?でも、にとりは5日くらいかかるけど作り直すって言ってたぞ。別にそれまで暮らしていけたら良いよ」

実際順調に進んでいるならあと4日で完成する。

「私が作るのは貴方の服よ。それもかなり頑丈なね。もしもだけど、それにマントが加わったら妖怪と出会った時も自分を守れると思わない?更にだけど、マントの弱点の弾幕受けた時の反動を生身の身体で受けるというのも防げるわよ」

「更に頑丈にな・・・」

俺は考える。

マント以外にも自分を守ることが出来る物があればどれだけ幻想郷の暮らしが楽になるか・・・

「なかなか面白そうだな。作ってくれよ」

俺はアリスの提案をのんだのだが、アリスは首を横に振った。

「悪いけど今は無理よ。材料がないわけだし」

「材料?」

「そう、服を作る材料がないのよ。強力な服を作るには特殊な素材が必要なの」

「必要な物ってなんだよ?まさかだけど妖怪か何かから取って来いとか言うつもりじゃないよな?」

「それもあるわね」

「じゃあ、すまないけど無理だ。今の俺は妖怪に遭ったら高確率で死ぬ状態だからな」

やはり思う、あのマントはどれほど自分を守っていたのかを。

今の状態では美鈴や妹紅の打撃や咲夜のナイフを防げないし、妖怪の攻撃を受けたらそれだけで致命傷になるだろう。

今まで妖怪に立ち向かっていたのもにとりに作ってもらったマントがあったからこそだ。

そのマントがない俺が服の材料を集めるのは到底不可能だ。

「わかってるわ。だから、助っ人を用意してるから」

「助っ人?」

「そろそろ来る頃かしら?」

アリスが呟いた時、アリスの家の扉が開いた。

入って来たのは魔理沙だった。

「よう、岳・・・」

一昨日のこともあるのか、魔理沙はおどおどしていた。

「魔理沙、岳は気にしてないわよ。そんなおどおどしなくてもいいでしょ?」

「・・・いや、だって・・・私岳の事殺してしまうところだったんだぜ?霊夢にも今までにないくらいに怒られたし・・・」

「確かに今までに聞いたこともないような怒鳴り声だったな・・・」

「それほどだったの?」

アリスに俺は頷いた。

「まぁ、魔理沙、気にするなって。この通り無事なんだからさ」

「・・・」

「・・・はぁ」

俺は立ち上がると魔理沙の頭の上に手を置く。

「岳・・・?」

「魔理沙らしくないぞ。いつも元気な魔理沙を俺たちに見せてくれよ。そんな様子されちゃあこっちまで暗くなる」

「・・・」

魔理沙の表情が変わる様子がないのがわかると、俺は別の手を使うことにした。

「すまないと思ってるんなら服の材料集め手伝ってくれよ。助っ人だろ?俺の服が完成したら許してやる。精々俺のために頑張ってくれ」

「ちょっと!そんな言い方しなくても・・・!」

「わかった。やるよ。元々私がアリスに頼んだんだからな」

「あぁ、頼む」


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