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二次創作 東方project 神隠しに遭った青年  作者: 零月
第一章 神隠しに遭った青年編
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にとりの試作品使ってみました2

「なぁ、にとり。これ造れないか?」

「魔理沙、どうしてスマホ造って欲しいんだ?」

「いやぁ、岳のスマホっての見てたら私も欲しくなってな」

それに・・・と魔理沙は付け加える。

「これがあれば岳とでんわ?とかできるわけだろ?欲しいじゃねえか。私の家にいながら連絡とれるものとかさ」

「なるほどな・・・」

確かにもしものことがあった時、連絡する手段は欲しい。

「なぁ、にとり、どうなんだ?出来そうか?」

「出来るよ」

にとりは俺たちに答えた。

「ただ、岳が持っているのと同じのは難しいかもしれないけど、連絡手段とかなら出来そうだね」

「よし!なら私と霊夢用にまずは2台だな」

「あっ、すまん、じゃあ3台頼めるか?」

俺はにとりに追加で頼んだ。

「3台って誰かに渡すのか?」

「あぁ、連絡手段でいうなら咲夜さんに1台渡しておきたい。俺も紅魔館で働くことになったから何か連絡とかするときわざわざ行かなくて済むからな」

「なるほど、確かにな」

「よし、3台だね。わかった。造ってみるよ。岳、最低限あった方がいい機能ってあるかな?教えてくれるかい?」

「そうだな。わかった。まず通話の機能だな。それにメールとかもあった方が良いかもしれない。外の世界には色々な方法でメッセージを送る手段があるけどここは素直に普通のメールでいいと思う。あとはカメラ機能やアラームとかもあると便利かもしれないな。最後に充電するものも必要だな」

「わかった。じゃあすまないけど岳のスマホをもう一度貸してくれないか?造るときの参考にしたいんだ」

俺はにとりにスマホを渡す。

「流石にこれは時間がかかりそうだ。その間どこかで時間を潰しておいてよ。ざっと2時間くらいかかると思うから」

スマホの普及がないこの幻想郷で製作時間たったの2時間か。

やはりにとりは天才だなと改めて感じた俺だった。

にとりが言った2時間が経つまで俺は魔理沙と妖怪の里を歩き回った。

-2時間後-

俺と魔理沙はにとりの工房に戻った。

「にとりー!出来たかー?」

工房に入った魔理沙が大きな声で聞く。

すると奥の方からにとりが来た。

手には俺のスマホとそれに似たものが4つ握られていた。

「そんなに大きな声出さなくても聞こえてるよ。はい、ちゃんと出来たよ。それに充電の機能は岳と同じ無限充電接続器付きだ」

色は赤、黒、青、緑と4色に塗られていた。

「じゃあ私は黒色だな」

魔理沙が黒色のスマホを手に持った。

「赤いのは霊夢で青が咲夜か?じゃあ緑ってなんだよ?」

「緑は私のだよ」 魔理沙ににとりが答える。

「造っていたら私も欲しくなってね。造ってみたんだ。一応防水加工も付けておいたよ。勿論岳のスマホも防水加工付きにしておいた」

「え?本当か?ありがとう!」

「ぼうすいかこう?」

わからなかったのか魔理沙が俺に聞く。

「あぁ、大抵の電子機械って水に弱くてな。スマホも水につけてしまうと壊れてしまうんだ。それを防ぐために防水加工ってのが出来たんだ」

「なるほどな」

「とりあえず造ったは良いんだけど、やり方はわからないから岳、私たちに教えてくれるかい?」

「おう、いいよ」

俺は魔理沙とにとりにスマホの機能の使い方を教えた。

「ありがとう。だいたいわかったよ」

「なぁ、岳!早くこれを2人に教えようぜ」

「そうだね。教えてあげるといいよ」

「そうだな」

俺は頷くと魔理沙とにとりの工房を出ようとする。

「あっ、ちょっと待って!忘れてたよ」

しかし、にとりに肩をつかまれた。

「なんだ?」

「えーと、マントと機械と、ミニ酸素ボンベと、スマホ3台で・・・ざっと60万円だね」

「あっ・・・」

流石に無料な訳ないよな・・・

「え~と・・・すまん、ツケとか出来る?」

「出来るよ」

俺はとりあえず手持ちの10万円を支払うと魔理沙と妖怪の里を出た。


「とりあえず岳は紅魔館に向かえよ。私が霊夢に教えとくから」

空を飛びながら魔理沙が提案する。

「わかった。なら霊夢用のスマホ渡しておく」

俺は赤のスマホを魔理沙に渡した。

「よし、じゃあまたな」

魔理沙は言うと博麗神社の方向へと飛んで行った。

「・・・さて」

俺は紅魔館へと向かっていった。


紅魔館へと向かうのはにとりのマントと機械のおかげで妖怪に襲われることなく着いた。

紅魔館の扉を一応ノックして開くとちょうどお茶会の時間だったのか咲夜がティーカップをお盆に持って運んでいた。

扉を開けた音が聞こえたのだろう、咲夜がこちらに気づく。

「あぁ、岳さんですか。どうしたんですか?」

「えっと、咲夜さんに渡すものがあって・・・」

「渡すもの?後でもよろしいですか?先にお嬢様に紅茶の方を用意しないといけませんので」

「はい、わかりました」

俺はその間ここで待とうかと思い返事をした。

しかし、

「よろしければ岳さんも一緒にどうです?」

咲夜にお茶会に誘われた。

「よろしいのでしたらお邪魔します」

「構いませんよ。それでは行きましょう」

俺は咲夜とお茶会の場所へと向かった。

お茶会はいつも2階のテラスで行われている。

外の庭などが一望でき、天井も開けているので夜だと月も見ることができる場所だ。

「あら、岳じゃない。どうしたの?」

テラスへ着くとレミリアが俺に気付き、声をかける。

側にはパチュリーの姿もある。

まだ夕方でもないのでフランは起きていないのか居なかった。

「えーと、咲夜さんに渡すものがあってこちらに伺いに・・・」

「咲夜に?私にじゃないのね」

「え・・・いや、これは咲夜さんに渡した方がいいかなと思いまして・・・」

俺はポケットから青のスマホを取り出した。

「それって岳さんが持っていた機械に似てますね」

咲夜が俺が取り出したスマホを見て呟く。

「これ俺が普段使ってるスマートフォンって言う機械をにとりが真似て造ってくれたんですけど、もしもの時の連絡手段にメイド長である咲夜さんに渡しておこうかと思いまして」

「連絡手段?通信術式みたいなものかしら?」

「はい、それを機械化したようなものがこれですね」

パチュリーに俺は頷く。

「これがあれば同じ機械を持っている幻想郷の人たちと会わなくても連絡がとれるようになります。例えばですけど、咲夜さん、これ持ってもらえますか?」

「はい」

俺は咲夜に青のスマホを持たせると、予め登録してあった咲夜のスマホの番号に電話を掛ける。

すると、咲夜のスマホから着信音が聞こえてくる。

「っ!?えーと・・・どうしたら・・・?」

「スマホの画面に緑のボタンが出てますからそれを押してください」

「これですか?」

咲夜は緑のボタンを押す。

押したのを確認すると俺はスマホで電話する構えをとる。

「咲夜さん。俺と同じようにスマホをこのように持ってくれませんか?」

「こうですか?」

咲夜がスマホを俺と同じように持つと、俺は話しかける。

「咲夜さん、聞こえます?」

「聞こえるも何も・・・近くにいますからね・・・」

俺はそれに苦笑する。

「でも、この機械の方から岳さんの声が聞こえますね・・・」

「へぇ~、咲夜、ちょっと貸して」

レミリアが咲夜からスマホを受け取ると咲夜と同じように構えて俺を見て頷く。

何か話してみろってことだろう。

「お嬢様、聞こえますか?」

「っ!?これはすごいわね・・・」

「レミィ、私にも貸してもらえる?」

今度はパチュリーがレミリアからスマホを受け取る。

俺は同じように語りかけた。

「これなら魔法がなくてもいつでも連絡できるわね・・・」

パチュリーが感心したように呟いた。

「通話をやめるときは赤いボタンを押してください」

パチュリーが赤いボタンを押し、通話が切れると俺はスマホをポケットにしまった。

「今は近くにいましたが、これを使えば俺が博麗神社にいてもスマホを使って会話が可能です」

「「「へぇ~」」」

3人が感心したように返事をする。

「他にもメールやアラームなどの機能もありますから教えますね」

俺はスマホの使い方を3人に教え、レミリアとパチュリーの分のスマホを頼まれたのでにとりにスマホの追加注文をし、その後咲夜から紅茶を淹れてもらい、しばらくお茶会を楽しむと博麗神社へと向かった。


博麗神社へと向かって飛んでいると、スマホから着信が入り、俺は飛びながらスマホに出た。

「もしもし?」

『岳か?』

電話の声は魔理沙だった。

「あぁ、そうだけどどうした?」

『まだ紅魔館か?』

「いや、今博麗神社に向かってる」

『わかったぜ。なら待ってるから来てくれ。霊夢にスマホの使い方教えてるのに教え方が下手ってうるさくてさ~』

「わかった。着いたら俺が霊夢に教えるよ」

『頼むぜ』

俺は通話を切るとスマホをポケットに入れて博麗神社へと向かった。

博麗神社へ着くと、霊夢と魔理沙が境内で待っていた。

「本当に飛んで帰って来たわね・・・」

霊夢が俺を見てそう呟いている。

「ただいま。で、霊夢。どこがわからないんだ?」

「色々と」

「電話くらいしかわかってないんだぜ。意外と霊夢って覚え悪いんだな」

「違うでしょ!魔理沙だってわかってなかったじゃない!教える方がわからないなんておかしいでしょ!魔理沙が悪いのよ!」

「私が教えた通りにやらない霊夢が悪いんだろ!」

俺の前で口喧嘩する2人。

「あー、教えるからとりあえず落ち着け。な?」

神社の中に入ると、俺は霊夢と魔理沙にスマホの使い方を教えた。

「あれ?そうやってやるんだったっけ?」

「やっぱり魔理沙の覚えが悪いのが問題だったじゃない・・・」

「う、うるせーぜ」

俺は2人の会話を聞いていると、霊夢がこちらを見た。

「そういえば、岳。にとりに色々造ってもらったそうじゃない?」

「おう、おかげで空も飛べるしな」

「岳が今着てるマントなんて耐久性もあってフードを被ると光学迷彩が働くんだぜ」

「へぇ」

霊夢が俺を見る。

「良かったじゃない」

「あ・・・あぁ」

俺はちょっと言葉を詰まらせて返事した。

その理由は霊夢の顔がちょっと怖かったからだ。

「ねぇ、岳?空も飛べるようになって、妖怪などから身を守る衣類も手に入って・・・いったいいくらしたの?」

「っ!?」

霊夢は俺にニコッとしながら言う。

「ねぇ、岳?答えて?いったい全ていくらしたの?」

「えーと・・・」

「60万だぜ」

俺が答える前に魔理沙が霊夢に答えた。

「ろ・・・60万!?」

霊夢は驚いて魔理沙を見ると、ゆっくりと俺に顔を向けた。

「・・・岳」

「・・・はい」

「ちょっと2人きりでお話ししましょう?こっちへいらっしゃい」

「・・・はい」

俺は障子を開けて出て行った霊夢へと付いて行った。

その日の夜。俺はその後のことを夢に見てしまい、布団の中で恐怖に震えながら朝を迎えた。


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